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書道の授業中おならをした話


僕は高校1年の書道の授業中におならをした。

もう誤魔化しようのないおならだった。

風流に言ったら除夜の鐘のように響き渡った。

流行で言ったらTikTokとかでよく流れてくる犬のおしりにマイクをあて、犬がおならをしたときマイクを通して大きな音が響き渡り犬がびっくりするホッコリ動画のはしりのようなおならを僕はしてしまった。

僕がおならをしたとき、後の席には当時好きだった子。
そして、クラス1のお調子者が座っていた。
最悪な2枚抜きだ。

あの1発で僕は高校3年間好きな子には告白できず。
お調子者の友達にはことある事にいじられ続けた。
プライドが高い僕は笑い変えられなかった。

1発で人生を変えてしまうならプロ野球選手になってサヨナラホームランを打つ1発がよかった。

誰にでもあのときあーしとけばよかった。
タイムマシーンがあったらあのときのあのシーンに戻ってやり直したいと思う場面があると思う。
僕にとってはそのおならをしてしまった場面。



おならをしないように我慢させる為に戻るわけではない。だってあのときだって必死に我慢していたのだから。

あのときの僕にできなくて今の僕にできること。
あのときの僕はしらなくて今の僕が教えてあげられること。

それは何かをやらかしたとき、恥ずかしいときはできるだけ早くリカバリーすること、リカバリーできること。

リバウンドからのカウンター。
それができるだけでその場面は一変するし、ミスのシーンではなく成功のシーンに変わることだってある。

お笑いでいうフリとオチは緊張と緩和と言われる。
フリがきいてるほど笑が大きくなる。
書道という厳かな雰囲気(うちの学校の書道室は和室で墨の香りがただよい書道家のようなおじいちゃん先生だった)でおならをする。
最高の緊張と緩和の場面だった。

ただ僕はおならをしてしまったときあまりの恥ずかしさとパニックで黙ってしまい、授業が終わるとすぐに教室をでてしまった。

あのとき「ごめんなさい」と言うだけでウケたかもしれない。もしくは、、

僕:ちょっと誰おならしたの!
友達:いやお前や!
僕:先生座布団洗濯して返しますので。
友達:気にするとこそこやないやろ!
僕:先生!おならの振動でうまく跳ね書けました!
友達:そんなわけあるか!
僕:皆さん。僕のアロマが香ったらすみません。
友達:そうそう、この香り癒されるわーって、アホ!
         良いように言うな!

色んな返しやリカバリーが出来たはず。
でもあのときの僕には出来なかった。
それにまず僕は埼玉の学校だったので関西弁の友達がいない。

でもあのとき、おならが出そうになってしまったとき僕がまずすべきは我慢することではなく、おならをしてしまったときようのボケやコメントを用意すること。
そうすれば好きだったあの子の笑顔が見れたかもしれない。クラスのお調子者に1目置かれたかもしれない。

たった一言とその早さでその場の雰囲気は変えられる。

次いつか、どこかで僕がおならをしてしまったとき、



また僕は黙ってしまうと思う。


後からはなんとでも言えるのだ。
その場にいる本人にしか分からないことがあるのだ。

ただこの文章を読んでくださった慈悲深い皆様には同じ思いをしてほしくない。

だからおならをしてしまいそうになったときはこのnoteを思い出して必死に我慢してください。


ご拝読頂き感謝合掌( ✋˘ ˘👌 )

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観音日和 つきやま
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