ネコ学―目次
はじめに
猫という種を尊重し、個々の猫を理解するために
すべての動物のなかで最も個体差が大きい
人間とは違う生き物の世界を理解する楽しみ
1 猫の「エッセンス」
猫はどのようにして人間の生活の一部になったのか?
イエネコに残る野生の特徴
猫はこの世界をどのように見ているのか?
視覚と聴覚/触覚/嗅覚と味覚/猫の動き
他の猫とのコミュニケーション
匂いの交換/ボディランゲージ
音を使ったコミュニケーション
(交尾の声と喧嘩の声/母猫と子猫の会話/成猫同士の声によるコミュニケーション
鳴き声による猫と人間のコミュニケーション/猫が発するその他の音)
2 人間と暮らす猫の行動に影響を与えるもの
猫と人間の共同生活
猫がペットになるまで
短い感受期──子猫の成長過程
感受期──生まれてから最初の2か月が大切
母猫の妊娠中のストレス
年齢──6つのライフステージ
去勢処置をするかどうか
猫の生育環境──家とその周辺
家の中と外の境目
餌と水の置き場所
トイレ
爪をとぐ場所
他の猫との同居
他の外猫
猫に優しい庭
猫の匂いを保持する
人間が猫のためにする選択
室内飼いか、外飼いか/予測可能性
身体的な健康と精神的な健康
猫に近づくには
3 あなたの猫の性格を知る
猫の行動の動機──猫の感情を垣間見る
性格とは何か?
猫の個性
育種と遺伝子の影響
クローニングから学んだこと
猫の毛色は性格に影響するか?
経験と性格
4 人は猫に何をしてほしいのか?
私たちはなぜ猫を愛するのか?
撫でたり抱いたりさせてくれること
話し相手になってくれること
他者に必要とされる必要性を満足させてくれること
飼い主の相手をしてくれること
人間と同じように考えたり感じたりすること
私たちの「愛情」を喜んで受け取ること
自分や自分の友人、家族と喜んで一緒にいること
他の猫と一緒にいたがること
清潔で、家の中を荒らさないこと
5 猫のニーズと欲求は人が猫のために求めるものと違うのか?
猫の視点
自立、選択肢とコントロール
猫が安全と感じるには
すべての危険を除外できるか
安全・安心な環境と猫がしたいことの食い違い
食べ物と飲み物
健康で、疼痛や怪我を避けること
健康と幸福への好調なスタート/ワクチン接種/ノミと寄生虫の駆除
良い食生活/去勢と避妊/注意を怠らないこと/病気の兆候に気づくこと
痛みの兆候に気づくこと/獣医による診察のストレスと怖さを最小限にすること
人間といて「淋しくない」こと
他の猫との共同生活
自然に振る舞えること
グルーミング/(清潔を保つためのグルーミング/コミュニケーションのためのグルーミング/グルーミングをするそれ以外の理由)
トイレの場所/爪とぎ/狩りと遊び/睡眠
6 猫好きとはどういう人たちか? 猫は猫好きをどう思うのか?
猫好きな人の特徴
猫は人間をどう見ているのか?
猫に気に入られるには
人間のほうからコミュニケーションを求めるなかれ
猫のふり見て我がふり直せ
猫だって飼い主が好き
ゆっくりとしたまばたきは信頼の証
飼い主の声と匂いに安心する
7 私たちは猫を利用している?
抜爪
問題を抱えやすい純血種
純血種とは何か?/スコティッシュフォールド/マンクス
ペルシャ猫とエキゾチック/すべての猫種の繁殖を継続すべきか?
猫の幸福についての疑問/ハイブリッド種
善意からの行動がうまくいかない場合
猫は私たちの心の支えになるか?
8 猫との対話
猫はなぜ人の言うことをきかないのか?
猫に主導権を与える
コミュニケーションを促す
猫が発する音に応える
喉をゴロゴロ鳴らす/声を使ったコミュニケーション
視線や指が示す先は猫に伝わるか?
まばたきによる意思の疎通
遊びを通じて絆をつくる
猫のどこに触ればいいか
触られるのが嫌な猫
室内飼いの猫のために特に注意しなくてはいけないこと
あなたの猫はどんなタイプか?
多頭飼いが飼い主と猫の関係に与える影響
あなたはどんな飼い主か?
猫から学ぼう
9 我が家の猫の場合──私たちはどうやって会話するか
猫との暮らし
猫紹介
猫同士の関係
猫同士の関係と「テル」
飼い主の注目を要求する
猫に触るとき
猫には自分の名前がわかるのか?
猫を飼う喜び
謝辞
訳者あとがき
索引