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先生、シロアリが空に向かってトンネルを作っています!―編集部より

子モモンガの協力でフクロウに対する逃避反応の真相に迫り、野球部員と協力して救ったヒバリのヒナの口内から進化に思いをはせ、ヤギの認知世界の深さの一端に感心し、ヤマトシロアリが加入した手のひらサイズの生態系「ミニ地球」の展開に心躍り、翼が折れたユビナガコウモリの幸せを願い、登山演習で学生たちにブチサンショウウオを見せてやりたくて谷を下る。

モモンガやヤギなど一般的に人気の動物から、アカハライモリ、ヤマトシロアリ、ユビナガコウモリなど聞きなれない動物、そしてヒトにいたるまで、教授を取り囲むさまざまな生き物たちが引き起こす珍事件を動物行動学の視点からつづった全6章。
今回は章の終わりに本編に関連する考察や事例を紹介する「尻尾(しっぽ)」が生えて、先生!シリーズの読者にも、先生!シリーズを読んだことがない人にもおすすめできる新しいスタイルの一冊になりました。
その「尻尾」にも、ヒトの心身の健全な成長には生き物とのふれあいが不可欠であることを示唆する概念「バイオフィリア」や、チンパンジーやヨウムの研究から明らかになった毎日を懸命に生きる動物たちの精神世界など、
ヒトとは違う認知世界を生きるものたちへの敬意と愛情が詰まっています。

読者に動物のこと、そして豊かな自然に囲まれた公立鳥取環境大学のことを知ってもらいたい、大学(とその周辺)で起こった動物珍事件を語ることで読者に少しでも元気を届けたい、というコバヤシ教授の思いが詰まった人気シリーズの第18巻。
中学生からシニアまで、どこから読んでも楽しめます。

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