脳を開けても心はなかった―編集部より
20世紀が分子生物学の時代なら、21世紀は脳科学の世紀になるだろうといわれて四半世紀。科学ジャーナリストとして40年近くのキャリアを誇る著者が、ノーベル賞科学者をはじめ、第一線の科学者の意識研究の過去から近未来までを取材してまとめた、異彩を放つ1冊です。
科学研究のフロンティアといわれて久しい意識研究の世界。本書は、分子生物学、哲学、量子論、複雑系、そして王道の脳科学、最先端のAIまでを扱います。
一歩間違うと、トンデモ科学と誤解された時代から、「AIは意識を持つか」論争が数十年続いています。
多くのノーベル賞科学者をはじめ、第一線の正統派科学者を取材してきた著者が、意識研究のさまざまな角度からのとりくみに光を当てて、現代最先端科学の近未来を見通していきます。
なお、本書と併せてノーベル賞受賞脳科学者のエリック・カンデル著『脳科学で解く心の病---うつ病・認知症・依存症から芸術と創造性まで』を読まれると意識研究への理解がさらに深まると思います。