シェア
藤井月
2016年3月27日 01:58
マンションの玄関ドアを開けてくれた梨花子はいつもの何倍も明るい笑顔で迎えてくれた。ただ、顔色は相変わらず土気色だけど。そしてその後ろに「旦那様」こと、私の「彼」がやって来て、「こんばんは…」と発した瞬間、私を凝視して目を見開いて動かなくなった。 「こんばんは〜〜♪梨花子さんにはいつもお世話になっておりま〜す♪」 と、極力、ノー天気なキャラで挨拶をする。 ある意味「修羅場の