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フィクションの名のもとに

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#第2回note小説大賞

(小説)あなたは何を見たの

(小説)あなたは何を見たの

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恋人にフラれた時、ドミノ倒しの1つ目が倒れたような気がする。
あり得ない別れのセリフに、泣く泣くうなづいて帰宅したら、我が両親が離婚を決めていた。

一人娘である私が就職して自立したら、熟年離婚をする事にしていたらしい。

既に父は新しい妻候補との生活を夢見て、出せるだけの慰謝料を置いて出て行った。

母との2人の生活開始。
旧姓に戻った母と、新しいマンションを購入し、全てが新

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