雑記 お風呂場のまど

幼いころに住んでいた家のお風呂場には、小さな窓があった。

窓は上側が手前に斜めにひらく形で、浴槽側の高いところについていた。

お風呂場は駐車場に面していて、母とお風呂に入っていると父が車で帰ってくる。姿は見えないけれど、車の音と赤いランプでわかるのだ。

窓越しに、おかえりなさーいと言っていたような記憶がある。

父がただいまと言っていたかはまったく覚えておらず、なぜかお風呂場の湯気と窓と車のランプが、頭に残っていて、たまに思い出す。




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