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前回に続き。唐突に治った、慢性胃炎(小学生のスピーチ風の言い方で)。
こんな話ばかりで申し訳ないが、ストレスというのは本当にすごい。
病院などに行っても何かあると、「ストレスですね」と言われる。特に目立った原因がわからないと、大体のことはストレスで片付けられるというか、まぁそういうものなのだろう。
子供の頃からそうだが、基本的に胃に不快感があった。生きるということは胃が不快であるということだ、と言わんばかりに気持ちが悪かった。
高校生の頃はどんな風でしたか?と聞かれると、「胃が気持ち悪かったですすね。」の一言で表すことができそう。
朝起きた瞬間から寝る時まで、ずっとだ。それが365日続く。だから、基本的に毎日楽しくない。楽しいことがあっても、それを上回る胃の不快感がある。自分の体の中が常にそれを主張してくる。
何をしていても意識が胃に向かっているので、思考も散漫になる。人にいじめられている時や、親に罵詈雑言を浴びせられている最中でさえ、「胃が気持ち悪い」と思っている。そのおかげ(?)か、何を言われても耳に入ってこなかったのではないか。(そんなわけもないが)
ろくなご飯も食べてない子供の頃よりも一人暮らしを始めてからの方がしんどかったのは、子供の頃の食生活のダメージがちょうど高校生くらいになって体に表れてきたからなのかなと思う。
一人暮らしを始めてからの方が食事を選択できたけど、食べる前も気持ち悪ければ、食べたら食べたで気持ちが悪い。好きなものを食べるのも良いが、好きなものというのは基本的にコッテリしていて、味が濃くて、カロリーが高い。そうすると、胃への負担もすごい。消化されればいくらかマシだが、これを食べるとまた酷い胃の不快感に襲われると考えると、食べること自体が楽しくなくなる。
薬も効かないし、薬が効いたところで、一時的な健やかさが訪れるだけで、根本的には何も解決しない。
むしろ、解決しようとする気力を削がれていくだけだろう。
と言いつつ、こんな状況も何年と経つと、意外と慣れてしまう。気持ちが良い状態をほとんど知らないし、自分が健康な人の体に入れるわけでもないので、「こういうものだ」という感覚が芽生えてくる。気分が悪い、ということが基本の状態になるわけだ。
それにしても、これの原因が全くわからなかった。これに関しては、流石に一生続くのは嫌だと思い、かなり後になって病院に行った。行ってもこれといった原因がわからないので、やはりストレスということになった。僕としては、子供の頃の食生活だったり思い当たるところがあったから、それについても少し話した。そうすると、「それは大いにある。体がいろいろな成分に慣れていないということはあり得る。」と言われた。全ての現象には、原因がある。繋がっているのだ。
ただ、ストレスが原因と言われても、ではそれをどのようにして排除すれば良いかはわからない。
15、6歳の頃というのは今よりも猛々しい精神というか、もっと色々なものを「背負って」いて、使命感のようなものに突き動かされていた。たかが高校生の子供が、何を世界の苦しみを背負った気でいるのか。愚かだった。
自分のそれまでの10数年の辛酸を誰かのせいにするようなところもあった。その対象は親だったり、僕の足を引っ張る同級生だったり、社会だったりした。
剣の達人というか、禅の達人というか、囲碁や将棋なんかでもそうだと思うけど、強い人の精神はどこか静かだ。
強くなるたびに静かになっていくというか、そう考えると本当の狂気というのはむしろ静かなものなのかも知れない。研究などをしていても思うけど、凄い発想というのはどこか怖い。それが自分のものであれ人のものであれ、冷たくてこちらまで寒くなってくるような怖さがある。
また、強い人や賢い人は等しく優しいように思う。ならば優しさというのは、ある意味では「怖い」ものなのか。平成天皇とか美智子様とか、なんか侵略できない雰囲気を持っているし、確かにハズれては無いかも。それだけ底が見えない、深いということだ。
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