前回の続き。できるなら、人は助け合うのが良い。
Aさんからの何気ない連絡から、徐々に私生活の話に及ぶようになった。
なぜそういう話になったのかはわからないが、おそらく唐突に、ある時期からAさんは、Aさん自身の話をし始めた。
自分は、子供の頃から親の目ばかりを気にして育った、という自分語りからである。
彼女曰く、物心がついてからはもうすでに、周りにとって「良い子」を保つことを意識していたと言う。
褒められること、大人が見て正しいことをする、それ以外のことは考えられず、ビクビクしながら生きてきた。
人は多かれ少なかれそういうものだが、聞いていると、確かに度が過ぎていると感じる。「本当の自分」という葛藤は誰にでもあるけど、そういう自分で生きたことがない、好きな選択をしたことがない、という感覚で話される。
それは40何歳になった今だに同じことで、自分はいつも何かに怯えながら、日々歯を食いしばって生きている、と言うのだ。
そして、旦那様や母親の話にもなった。
旦那様はひどく嫉妬深く、仕事で大事故に遭ってから、精神を病んでしまったそうだ。元々、鬱っぽい人だったようで、いつも感情的でAさんに当たるとのこと。
しかし、かといってまだ娘さんが成人しているわけではないし、不登校になりがちな状況もあってか、目を離せない。
そんな中で、アルバイトをして帰れば娘や旦那様に付きっきり、しかも、Aさんの母も何かあるとすぐに頼ってくるらしい。
誰もAさんの体のことを気遣ったり、メンタルの状態を気遣ったりしないとも聞いた。
本人談(文字)で信憑性には欠けるかも知れないが、基本的に嘘をつくような人ではないし、アルバイトをしている時も、何かを頼まれると断れない様子だった。
とにかく無理をして、何もかもに受け答えしていたと思う。
連絡をいただく度に、常に忙しく、常に「良い子」を演じ、家にいても気は休まらない、と言う。
一体自分が何を楽しみに生きているのか、なぜ生きているのか、
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つきのまどの【つれづれゴニョゴニョ】
最低でも、月の半分、つまり「2日に1回」更新します。これはこちらの問題ですが、それくらいのゆとりがあった方が、いろいろ良いかと。 内容とし…
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