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知床の件、もういいんじゃないですかね

日本にも小さな会社が、たくさんある。
これも資本主義の成れの果てとも取れるが、別に悪いことではない。こうなるのは自然なことで、兼ねてから想像されていたことだ。
しかし、小規模な会社には色々と問題が付きまとう。
主に売上に関わる問題だが、「少しでも多く」「他者よりも魅力的に」が行き過ぎると、杜撰さが散見される場合もあるだろう。

それはそれで、取り締まるべきだと思うが、事業者の気持ちはわかる。ある程度なあなあになっている部分があるから、成り立つ社会もあるだろう。
でも、人命に関わるサービスを行っている会社では、そういうわけにもいかない。
電車や飛行機などの必要な交通、遊園地、研究施設の設備、船の運行もそうだろう。人命に関わるかも知れないサービスは、他にもたくさんある。
大きな企業なら何か事故があった時に、負担を背負うこともできるだろうが、中小企業ならそうもいかない。

仮に今回のような事故がまた起きた時、それに関わる必要な作業をまた国が負担するのか。
山梨の女児行方不明もそうだ。
事件や事故の原因がわからないままでは、自分の時間が止まってしまったように感じる人が多いだろう。
こういう言い方は本当に申し訳ないが、ほぼ亡くなっていると確定しているような状態で、およそあり得もしないだろう可能性を信じ続けることで、問題は風化しないままになる。
事故で家族が亡くなった遺族や、親しい人たちがなんとしてもご遺体を家に戻そうとする。これを反故すれば、国家的な信用問題にまで飛び火しそうだ。社会の気運がそこにある以上、無視できないということか。

これは完全に私見なので気にしないでいただきたいのだが、僕がこういう問題に巻き込まれたら、まず大声で騒ぎ立てることはしないだろう。そんな個人の感情に、大勢を付き合わせる方が申し訳ない。
もちろん、自分ができる限りのことはするし、警察や、時には専門的な特殊作業を行う自衛隊などに負担をかけることもあるだろう。
しかし、知床の事故のようなケースが多発したらどうか。日本が豊かな国とは言え、それでも生活をしていくことが大変な家庭はたくさんある。当たり前だが、平等に納税義務を果たしている。
僕は北海道の人のことは知らないし、沖縄には行ったことも無い。そして、沖縄には一生に一度も行かない気がしている。それでも、同じ国の国民だ。確かに、国民一人一人の感情、声も大切だ。一人一人が集まってこそ、国なのだから。

とはいえ、人間はおそらく「自分の感情、自分の声」を第一に考えるだろう。
国は何をしているんだ、自分たちの将来はどうなんだ、子供を生んで育てやすいように支援をしろ、そんな意見ばかりだろう。
消費税を一円安くするか、高くするかとアンケートを取れば、きっと安くする方に票が偏るはずだ。「有事の際には、日本人は大勢のことを考えると思う」みたいなことを言う人がいる。日本人の国民性は、海外の人にも評価されている、という意見だ。
でも、僕は人間をそこまで甘く見ていない。信じられないようなことを平気でやってのけるのが、人間なのである。

昔から、なぜ少子化がダメなのか全くわからない。
「日本から若者が減ったら、、国はどうなるんだ」「または、今いる自分たちの子供の将来はどうなるんだ」と怒る。
なぜそうまでして、日本の将来などというものを、かけがえのない子供たちに担わせようと思えるのだろう。高齢者はもう死ぬ。やがていなくなる。これに関して言えば、その層の意見を聞く必要は全く無いと僕は思う。もしそう思うなら、少ない年金でも慎ましやかに往生することが誠実ではないか。僕なら、余分なものは国に帰そうと考えるだろう。

老いも若きも自分たちの感情だけで政治、あるいは他者をも棒に振る(もちろん、そこには家族も友人も恋人も含まれている)。
自分のために国はあるのではない。自分と、その他のあまねく人々のためにあるのだ。
国が小さくなるならば、小さくなればいい。なぜ、いつまでもトップを走り続けなければならないのだろう?
ゆくゆくは、日本自体が自然に滅んでいくとしたら、何が問題なのか?そこがわからない。「それは極端だよ、思考停止でしょ」と思う人がきっとたくさんいるだろう。しかし、「なぜ滅んではならないのか」を僕にわかるように説明できる人がいるだろうか。色々と考え続けているが、少子化以外に多くの国民を救う方法は無いのではないか、とさえ思う。それは日本だけではない。世界自体が、という話だ。

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10分もかからず読める。つまり、なんか読書した気になれます。「気になれる」ということが大切。この世の全ては「錯覚」ですからね。

最低でも、月の半分、つまり「2日に1回」更新します。これはこちらの問題ですが、それくらいのゆとりがあった方が、いろいろ良いかと。 内容とし…

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