ボクくんを追いかけて田舎へ移住してみた|周防大島移住日記1
2024年夏、山口県周防大島町へ移住しました。
夢の田舎暮らし。海が見える古民家を購入し、家族3人で住んでいます。
愛娘は1歳。所謂子連れ移住というやつで、移住先を決める時は学校や教育環境についても考える必要がありました。
そして私は27歳。移住することを伝えると「田舎で何するの?」「まだ若いのになんでわざわざ何もないところに」「セカンドライフにはまだ早いよ」等と言われることもあったけれど、田舎へ移住することは私の昔からの夢でした。27歳、遅かったと思うくらい。
さて、そもそもなぜ移住したかったのか、なぜこのタイミングなのか。移住するまでのこと、そして今どんな移住ライフを送っているのか。
私の移住日記をnoteに綴っていこうと思います。
夢のきっかけ
田舎への移住を夢見るきっかけになったのが、小学生の頃、親戚のお姉ちゃんから貸してもらってプレイしたゲーム「ぼくのなつやすみ2」(通称ぼくなつ)でした。
オープニングが始まった瞬間、私はその世界に惹き込まれました。キラキラ光る青い海、広い空に浮かぶ入道雲、船から見える海の町。少しの切なさを感じる映像と音楽。この時から少年時代は私の田舎生活のテーマソングです。
夏休みの1ヶ月間、田舎の親戚の家で暮らすことになった主人公・ボクくん。
釣りをしたり、海で泳いだり、昆虫採集をしたり、探検したり、朝顔を育てたり…。過ごし方はプレイヤーの自由ですが、私は「THE・夏休み」を満喫して楽しみました。
ぼくなつはストーリー性はもちろん、背景がとても魅力的。古き良き日本の風景が美しいタッチで描かれているのです。
「田舎にはこんなに美しい景色があるのか。」
「いつかこんな場所で暮らしてみたい。」
と、ボクくんとして夏休みを過ごす内に私はどんどん田舎暮らしに夢を膨らませていきました。
すっかりぼくなつにハマり、それから毎年夏になると決まってぼくなつをプレイするようになりました。シリーズは全て制覇。その中でも特に好きだったのが「ぼくのなつやすみ4」です。
ストーリーが、というより、町が特に好きでした(ストーリーに関しては全て大好きなので順番は付けられません)。
ボクくんがやってきたのは瀬戸内にある空想の島、こっち島。イメージのモデルは岡山県笠岡諸島の白石島と真鍋島だそう。
山に登れば、瀬戸内海らしい多島美が眺められます。この風景に、私は心奪われました。
何故かわかりませんが、猛っっ烈に惹かれたのです。
田舎暮らししたい、という漠然とした夢が「瀬戸内海の島で暮らしたい」と少し鮮明になりました。
そしてそこから私は十数年、瀬戸内海に憧れ続けたのです。
世界一周を経ても
まだ見たことのない世界を見てみたい、と私は世界一周の旅へ出掛け、たくさんの国や地域を見てきました。北欧やヨーロッパ、アジア、南米。ぐるりと世界を周り素晴らしい景色と出会い、魅了される日々でした。
それでも、初めて瀬戸内海を眺めたあの時の心の響きほど強いものは見つけられませんでした。
時は流れ2023年。結婚し子宝にも恵まれて、私は地元である兵庫県に戻り子育てをしていました。
実家も近くで、スーパーやコンビニ、100円ショップも徒歩圏内。駅からも近くとても便利な立地でした。
でもやっぱり、私が暮らしたい場所はここではないとずっと思っていました(もちろん、兵庫県も住みやすくて山も海もある素敵な場所です。有馬温泉、オススメです)。
そして子どもが一歳になった頃、保育園(もしくは幼稚園)にはどのタイミングで入園しようかと考えました。
このままこの場所で入園させるのか?そうしたら、私が瀬戸内海の島で暮らせるのはいつになるんだろう?
もちろん娘の気持ちは大事だから、数年後、自我が芽生えた娘にこの場所から引っ越したくない、友達と離れたくないと言われれば移住は諦めることになるだろう。
でもひとまず入園して、その後に移住しようかとなった時娘が同意したとしても、転園やら転校やら、途中で変わるのは大変だろう。それだったらもう入園前のほうがいいけれど、早すぎる?
じゃあ、娘が大人になって家を出た後?それって私何歳?その時移住できる保証はある?
移住、いつがいいの?
『今でしょ!』
と心の中で林先生の声と私の気持ちが重なりました。
そして私は林先生に背中を押され、「娘が保育園(もしくは幼稚園)に入るまでに、移住したい」と夫に伝えました。
突拍子もないような私の発言ですが、実はいつか瀬戸内海の島へ移住することを結婚の条件にしていたのです。
なので夫も「ついにきたか」といった様子でした(元々夫は移住に前向きではなかったのですが、私の猛アピールに根負けしたようです)。
思っていたよりも早いとは考えたようですが、入園前に移住する方が娘にとってもいいのではないかと相談し、最終的には二人で決めました。
ただ移住するにあたって、考えなければいけないことがたくさんあります。
どこへ移住するのか、家や仕事はどうするのか、お金のことや孫LOVEな両親のこと…。
さて、何から始めようか。
ここからは移住計画編。2へ続きます。