ReaperでKORG M1をマルチティンバー音源として使う
説明用の覚え書き。
KORG M1の機能制限版、M1 Leは同時に1つしか起動できない。ので、複数トラックで使いたい場合、マルチティンバー音源として使う必要がある。そのやり方をM1でやってみたもの。おそらくLeでもこれでいけるのではないか…。
1.トラック準備
トラックを3つ作る。
test1→音源 兼 ティンバー1のためのMIDIを自らに送信する。
test2→ティンバー2のためのMIDIをtest1に送信する。
test3→ティンバー2の音声をtest1から受信する。
test1のFXにM1を読み込む。
2.音源の設定
test1のM1を開き、MULTIモードにする。
ティンバー2を選択してからBROWSERを押して、適当に音を選ぶ。右下のちっちゃいOKでOKする。
MIDIタブを押して、ティンバーごとにOUTとMIDI CHが設定してあることを確認する。デフォルトでは、ティンバー2のOUTは3+4、MIDI CHは2になっているはず。このままでOK。
右上のここを押す。
ここを押してoutputのチャンネル数を増やす。
とりあえず8。Leだと最大4のはず。
以上で、test1のM1のティンバー2は
・MIDIをCH2で受信し、
・音声を3+4で出力し、
・それはReaperのルーティング上で3と4(ステレオでは3/4と表記される)のチャンネルに出力される
設定になる。
3.MIDIトラックの設定
Reaperのルーティングマトリックスタブを押す。するとトラックの横にルーティングボタンが出てくるので、ここからルーティングの設定をする。ミキサータブにも同じボタンがあるので、そっちでやってもよいが、こっちのほうが押し間違えにくい(と思う)。
test2のルーティングボタンを押して、センドにtest1を追加する。
MIDI CHの出力(右側)を設定する。2に設定。
4.音声トラックの設定
test3のルーティングボタンを押して、レシーブにtest1を追加する。
音声の受信チャンネル(左側)を3/4に設定する。
5.動作確認
test1とtest2にてきとうなMIDIを置いて動作確認する。
test1に置かれたMIDIがMIDI CH1で送信されるようにする設定をしていないが、デフォルトでそうなっているようで、これで機能する。本番では音源用のトラックにはMIDIを置かない方がいいかも。
音声出力を分けずに全部1+2で鳴らしてしまってもいい。その場合すべての音はtest1から鳴り、test3トラックは不要になる。が、Reaperのミキサー機能が使えなくなるわけなので、音量やパンをM1上で設定することになる。M1外のFXも差せない。
Leだとoutputが最大4なので、音声トラックを分ける場合、ステレオでは2トラックまで、モノラルでは4トラックまでとなる。それ以上を扱いたい場合は、1+2でまとめて鳴らさざるを得ないだろう。