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読書note 『森田繁子と腹八分』 河﨑秋子(徳間書店)

著者を知ったのは『絞め殺しの樹』という作品で、北海道を舞台にした重めのストーリーに釘付けになった記憶があります。以来、注目している作家さんであり、直木賞を受賞されたときも「だよね、だよね」と、ひとり納得してました。


新作は、ポップだな、という印象。

農業コンサルタントという、自分からは遠い世界で活躍されている女性の話。

日本各地を訪れ、農業を営む人たちの悩みを解決していく──シンプルなストーリーなんですが、獣害問題や、後継者問題など、どの世界でも悩みは尽きないなあ、人間だもの、って感じです。


颯爽と、的確にアドバイスしていく繁子さんのカッコよさが、よき。

彼女をささえる脳筋バイト山田くんのキャラも、よきよき。

これ、頭に映像が浮かんでくるから、ドラマ化されるんじゃないかな。

おもしろかったです。

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