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Rhino 3D 学習20日目。CADで試行錯誤するもんじゃない。非効率

Rhino 3Dの学習 20日目。今日はマグカップを作った。作る講座は簡単で、サクッとできた。だが取っ手の形が気に入らない。そこで色々寄り道して試行錯誤してみた結果。

ライノ 3Dで試行錯誤は無駄。おそらくCADで造型の試行錯誤は時間効率がかなり悪いと感じた。CADは清書するツールだと思う。決まり切った完成型を立体に起こすためのツール。なので形の善し悪しについて「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤しやすくはできていない。今回はBlenderでポリゴンモデリングで自由に形を出してみたが、ライノ 3Dで清書したら「コレジャナイ」に仕上がった。なぜ……😭

正式名称は「ライノセラス(Rhinoceros)」という3DCG CADソフトですが、ここではRhino 3D またはライノ 3Dと呼ぶことにします。

(約 4,000文字の記事です。)



だいたい適当でいいなら

なんかマグカップができた。継ぎ目はフィレットじゃなくてブレンド・サーフェスという機能でくっつけた。というかその機能の練習編だろう。

でも何か継ぎ目がくびれている。一番力が加わる部位なのでここはもっとしっかり太くていい。だがどうやればいいのだろうか。知らんw

こういう寄り道と試行錯誤をするから受講コースが前に進まないのだ。

Blenderでポリゴンモデリング

ライノ 3Dを適当に触ってSTLからBlenderへ。

まぁSTLなので三角ポリまみれ。んでBlender上で三角ポリを四角ポリに変換。Zbrush使いならZRemesherを使ってもいいだろう。今回はトポロジの美しさは無視。ワンクリックでここまで四角ポリになるなら十分。

あとは慣れたスカルプトで取っ手の根元を膨らませる。グラブで形を整える。やはりポリゴンモデリングは形を出すのが直感的。ただしせっかくCADで正確な滑らか形状が一発で壊れる。あとはスムーズブラシ地獄。今回はライノ 3Dで清書し直すからだいたいのイメージが掴めればいい。

そして三面図をスクショ。今回は手抜きして側面図のみ。

これを目あわせで配置してライノ 3Dで取っ手を作り直した。作り直したのだが……。



取っ手が美しくない😭もっとこう、滑らかに優しくカーブして欲しいのだが……。


何か違う。特に下の継ぎ目の位置も形もおかしい。上の方は割と気に入った形になったのだが。もしこれがポリゴンモデリングならば継ぎ目を範囲選択してギズモで上に引っ張って終わり。あるいはグラブブラシでつまみ上げて終了。だがライノ 3Dではそうはいかない。というかそんな方法など知らない。そもそもそういう修正がライノ 3Dでできるかどうかすら未知😭

結局2時間の試行錯誤で得られたものはなし。


残ったのはストレスと無力感だけ。ポリゴンモデリングで秒でできることが今の自分ではライノ 3Dではできない現実。まさにお手上げ。900近いコマンドのどれを使うべきか分からない。詰んだ。

要するにまだまだライノ 3Dで曲面を操れていない。「こうすれば、こうなる」のパターン学習がまったく足りていない状態。


ライノ 3Dでは「自己流の試行錯誤」は非効率

ほとんど無意味と言っていい。今回、戯れにBlenderと比較するためにSTLにしたりBlenderでスカルプトしたりしてみたが、ライノ 3D上での造型力にプラスになった知識はゼロ。何も得られなかった。

ただし今回の実験の成果物は、スカルプトでだいたい形を出したらそこから三面図を生み出せるので、それを元にしてライノ 3Dで清書する、というワークフローは有り、というか十分に実現可能だと分かった。

ただし二度手間という気もするw 三面図ならば手書きの2Dイラストのほうが作業としては早そう。だからやっぱりお絵描きに戻るのか……。

ライノ 3Dでの形の出し方は、自己流で試行錯誤してもまったく無駄だと感じた。世の中のどこかのチュートリアルで解説されているであろう形の出し方、それを自分で見つけ出しても壮大な車輪の再発明になるだろう。ライノ 3Dでは、

  • 知っている人はサクッと形を出せる

  • 知らない人はお手上げ

  • 試行錯誤してもその答えに辿り着けなければ時間の無駄

  • 要するに造型パターンを学習することに全振りした方がマシ


だから今後はライノ 3Dの学習中には気まぐれに「これはもしかしたら作れるかも」などと言った色気を出さないことにしたw そんな暇があったら次のチュートリアルに進めた方がいい。次のチュートリアルで出てくる面の作り方が、その試行錯誤を回避してくれる未来に繋がっている可能性が高いからだ。

急がば回れ、というよりも急がば学べ、がライノ 3Dの格言だろう。


曲面の操り方のノウハウを早く増やすしかない

今回のマグカップでは、

  • Revolve

  • Sweep 1 rail

  • Blend surface

  • Project

  • Trim

これらが主なコマンドだ。そして2時間の試行錯誤ではこれら以外のコマンドの知識は一切入ってこなかった。何度も何度もこれらの繰り返し作業で時間が消えただけだった。

だからもしかしたら自分が作りたい曲面が上記コマンド「以外で」実現可能だとすれば、さっさとそっちの知識の習得に移行しなければ、ここで同じ場所をグルグル回っていても解決策が見つからない。ライノ 3D、というかCADはおそらくそういう特性なのだろう。

過去の知識と経験のごり押しができないのがCAD。

なので学んでも学んでも「今だに初心者」という挫折感と無力感を味わい続ける。マゾの所業だ。これがまさに初心者キラーとも言える。

だってポリゴンモデリングのほうが楽しいじゃん!面も自由に出せるし。コツコツやればゴールに辿り着くし。

ライノ 3Dは連峰山のように、一山越えても次の山が延々と連なっている。ゴールはどこか……。


これはどうやるの?の答えを自分で探しに行かない

学べばどんどんこの疑問が出てくる。だが試行錯誤と情報収集でそれを取りに行くと途端に時間が奪われる。もしかしたら中級編で解説があるかもしれない項目だ。まだ出てきていないと言うことは「まだそのときではない」可能性もある。時期尚早ってやつだ。なのでこのコースを完走するまではあまり積極的に疑問解決のための情報収集はしないことにした。

普通の3DCGツールであればこれの繰り返しで実力UPするのだが、ライノ 3Dはまだ分からない。それよりも学習コースを早く終えることの方が大切そうだ。初級と中級と上級の差が激しい。


コマンドのクセが強い

仮に何も選択していない状態からコマンド(アイコンクリック)を入れても、

  1. 1つめのクリック、2つ目のクリック、Enter

  2. 複数選択、Enter

  3. 1つめのクリック、Enter、2つ目のクリック、Enter

  4. 複数選択、Enter、複数選択、Enter

コマンドによって実装がバラバラ😭①のつもりと③のつもりがごちゃ混ぜになるとコマンドが正しく発動しない。ストレスだ。コマンドによってEnterのタイミングが異なる。

またこのクリック選択だが、コマンド発動前に選択済みになっている場合にはどういう挙動になるかもコマンドごとに異なる。とてもややこしい。これは「自分流」を確立して、このコマンドではこの手順で、というそり跡学習法で暗記カードで自分に染み込ませた方が楽できそう。コマンドごとに自分流の選択手順の暗記パターンを作ったほうがいいってことね。操作方法が複数あってもいいが、自分の場合はこのコマンドではこの手順で操作する、という型を作って守ったほうがいい。そうしないといつまで経っても混乱したまま作業をすることになり、時間もかかる上にストレスも溜まる。


CADは融通が利かない

やはりというか、CADは清書するためのツールという気がした。なのでライノ 3Dで試行錯誤は厳しい。ポリゴンモデリングで試行錯誤した方がいい気がする。

でももしかしたら現実世界で油粘土をこねて形を出す試行錯誤のほうが最短かもしれない。完成したものを三方向からスマホで撮影してライノ 3Dに三面図として取り込んで清書する。リアルなら両手が使えるし、見える物もダイレクトに立体だし。握り拳くらいの大きさであればどんな形でもだいたい粘土で形を出せるでしょ?面荒れも気にしなくていい。指で粘土をこねる以上にダイレクトに形を作れるツールは無いと思う。3次元物体を3次元で造型するのだから、次元が一致しているので効率的だろう。

だがポリゴンモデリングでラフを造型した場合、断面形状を簡単に調べられるのでLoft, Sweep, Curve networkなどの形状のヒントになったりするかもしれない。その点で言えばポリゴンモデリングやスカルプトで大まかな造型を作るメリットはありそうだ。


今日はポリゴンモデリングの利点とライノ 3Dの弱点を思い知った日でした😭やさぐれる。


今回の創作活動は約1時間30分(累積 約4,099時間)
(1,225回目のnote更新)

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(カテゴリ:ライノセラス)


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大和 司
読んでくれてありがとう。気長にマイペースに書いてます。この出会いに感謝😊