![たき火1-1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8017409/rectangle_large_type_2_707897420acba17c1046faa1b3a01486.jpg?width=1200)
風景CG 発光テストと煙の形 (VUE練習 10)
ファンタジーの世界につきものなのが、炎と煙。炎はキャンプファイヤーや魔法の発動時の演出など、色々使える。VUEで思い通りに炎の表現ができるかテスト。これは結構重要で、たき火、かがり火、火山の噴火、火事など、煙と炎の思い通りの操作は必須。
とりあえず、炎はピラミッド型のオブジェクトにマテリアルを適用してみた。VUEにはリアルな炎エフェクトがなかったのでちょっと手こずったが、何とかめらめら燃えている。煙は雲エフェクトを縦にしてみた。が!
どす黒くてもこもこした煙が作れない。油田火災のような煙を作りたかったのに、どうしてもできなかった。
アプローチを変えて、円柱ポリゴン内に雲を発生させてみた。
一応それなりにもこもこしている。これがうまくいったということは、煙を拡散させたい領域をモデリングしてVUEに持ってくれば、その範囲内でモコモコを作れるということになる。右側ののっぺり煙なら、それこそレタッチ絵で描き込んだ方がマシだが、意地でも2Dレタッチはしたくない。とりあえず煙はなんとかなりそうだ。ここまでくるのに結構手こずっている。結果だけ描けば「あぁ、そうなんだ。」で終わるが、何せ世界にマニュアルがない。煙の作り方のチュートリアルなぞない。
次はたき火だ。これがまた手こずった。当然ながらたき火の作り方のチュートリアルもない。色々試行錯誤の結果。
一応うまくたき火っぽくなっている。夜の設定なので太陽は日没中ね。これもテストなので球体オブジェクトに炎っぽいマテリアルを適用している。最初は、炎マテリアルの自己発光で光が出ないか、かなり試した。
お月様を取ってきました(笑)
これの炎バージョンになれば一番楽だったのだが、炎自体は発光しても、周りの地面に光が届かない。しょうがないので内部に点光源を入れている。
光源を取り除くとこんな感じ。なぜ光源が入ると炎にオレンジ色がつくのか謎。まぁいいや、これでZbrushじょうで炎の外形っぽいオブジェクトを創って同様の手順を踏めば、たき火の「炎」部分が創れることになる。地面に蒔きなどを配置すれば完璧だな。ちなみに光源をオレンジ色にしているからなじんでますが、結局どっちも手作業&見た目あわせなのね。
これで、たき火を囲むエレノアさんとその愉快な仲間たちを、たき火の光で表現できるぞ!ヤッタネ。
はっきり言おう。VUEは全然楽じゃない。本当に試行錯誤した結果、うまくいった物だけをnoteにUPしているだけで、失敗したり苦しんだりしている時間のほうが長い。辛い。でも、イメージに近いレンダリング結果を得る方法を体得することそれそのものが、自分の夢の実現への一歩だし、ノウハウなのだ。ちょっとずつ前進します。
なんだかんだでVUE+Zbrushの合わせ技で、少しずつ「できることが増えてきた」のだ。あとは何だろう。雨や雪の表現か?これまた面倒くさそうだ。
自然風景は大体いい感じになってきた気がする。山、川、海、空、雲、太陽、霧やかすみ、砂漠、荒野、森、林、沼や湖も行けるな。あとはそれこそ、人工物をZbrushで作ったりフリーのobjを利用したりすれば広大なジオラマは作ることができるわけだ。
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今考えている構想は、小説の舞台をきちんと1つの広大なマップ上に表現できるかどうかということ。例えば、この山々、森と、野営地との地理的な関係をきちんと1つの3Dマップ上に構成してみたい。
こんな絵を描いていた時期もあったんだなぁ(遠い目)
構想時点では適当な山と森と、道と野営地だったが、今ならば、まるでGoogle Earthのワンシーンを作る様にこの世界を構築できる。山脈の向こう側にどんな国・街・民族がいるか、あるいは自国の町や村なのか。夢が膨らむ。
エレノアが最初の登場シーンで飛び回っていた空の下にある森はどれくらいの大きさで、付近の村までにどれくらいの距離があるのか、川や湖はどの辺にあるのか。野営地までの道のりや地形、距離など、小説を書き始めた当時では考えもしなかったことが、3DCGマップを作ろうとした時点で考えるようになった。これはまた面白い。小説のシナリオとは無関係な部分だが、世界観がきっちり固まっていくのが面白い。
もちろん広大なマップ用に粗い解像度で作り、場面が展開されるシーンではそれを切り取って別ファイルで高解像度化してからシーン作りするわけだ。
もし新たな展開、例えば、全然違う街や森に移る場合でも、小説にしなくても、粗い地形図を適当に描くことで、最初の森からの距離感をつかむことができる。そのときの気まぐれで作った構造が、サイドストーリーや話の追加分を作るヒントになる可能性すらある。逆に、ほぼ余白状態のマップ部分を埋めることで、そこにサイドストーリーや話の種になる。
色んな物がめちゃくちゃ広大な話になっているぞ。完全にこの小説の世界の地球の一部を作ろうとしているよ(笑)あぁ、面倒くさいな。実にやりがいのある趣味だ。
VUE関連が一段落したら、いよいよキャラと小物作りに入れるぞ。ただ、今後は諸事情によりペースダウンしますので予めご了承ください。
さて、物語が小説として展開できそうな日は何年後に来るのだろうか……。
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