Rhino 3Dの学習6日目。ビューポート操作のカスタマイズ
Rhino 3Dの学習 6日目。複雑なカーブを操るための基礎講座。その途中で前から気になっていた「あのビューポート操作はライノ 3Dでできないのかな?」について調べてみた。これに時間を取られたが、何とか無事に実現できた😍3DCGではビューポートの操作感、これが最も重要だ。
(約 2,600文字の記事です。)
マウスカーソル下をピン止めして視点を回転
これはBlenderの例だが、これをライノ 3Dでもやりたかったのだ。これの情報収集と実現までに2時間くらい持って行かれた。えぇ、もちろん英語での情報収集ですとも😭
ちなみに元記事はこちら。BlenderでもZbrushでもMayaでも実現できている。だからライノ 3Dでも私にとっては必須の操作だった。
「選択オブジェクトを中心に視点回転」はMayaスタイルで回避
ちなみにBlenderでもMayaでもアドオンを使うことで「選択したオブジェクト」をオブジェクト重心でピン止めして視点回転させられる。(Blenderの場合にはそのピン止めのON/OFFをアドオンで切り替える。)
ライノ 3Dの場合はこれだけが今の私の知識では無理だった。なのでMayaの場合と同様に、
画面の中心に選択オブジェクトを画面中心に移動(ズームなし)させるアイコンをクリック(面倒なのでホットキーを割り当てた。ちなMayaだとズームinしてしまうので鬱陶しい。アドオンを買った理由。)
あとは右ドラッグで眺める(ただしズーム操作は厳禁)
という方法で回避する。ギズモが表示されていていいならばギズモONでクリックすれば自動で重心にピン止めは実現できた。だがギズモを非表示にするとピン止めが解除される。なのでどうしてもギズモを消して眺めたい場合には、上記2ステップでとりあえず凌いでおくことにした。あまりここにこだわっていられない。
さて、今日の学習内容。
ライノ 3Dは滑らか表現が肝
「滑らかとはどういうことか?」という哲学的な問いはさておき、3DCG上では接線(Tangency)が同じ向き、ということになる。以下は継ぎ目にそれぞれ接線が2つあるので、カクッとした境界線がしっかり見える例。2つの矢印先には接線が2つずつ合計4つあることになる。(イラレでベジェ曲線を扱う人には理解が早いだろう)
ライノ 3Dではこのカーブの接線の揃え方にバリエーションがある。いずれにせよ、滑らかに繋がる。それを面にすればこうなる。滑らか~😍
先日の記事のG0, G1, G2は競馬レースではなくてカーブの操作点の数。G0は直線で結ぶ、G1, G2はカーブの操作点が1つ、2つあるという意味。ライノ 3Dは仕様上G4まで操作できるらしいが、現実的にはG2までを操作するだけで十分だとか。私もそう思う。G2で十分滑らかカーブを描けると思う。
CADの強みはこういう有機曲線の制御だと思っている。Shiftキー押しでスムーズをかけるのではなくて、本質的に「最初から」滑らかなことに意味がある。
他には投影(Project)の練習など。左は投影面との角度がキツくなるほど元絵が歪む例。右が法線を考慮した投影。たいていは右側が好ましいわな。ただし少しサイズが小さくなるのが弱点。なので元絵の大きさの制御が必要。そんな感じで「投影のテクニック」の学習。
法線の扱いが異なる
ポリゴンモデリングでは1頂点ごとの頂点法線が重要になることが多い。主にカスタム法線の制御に関わる。だがCADだとポリゴンモデリングのような分布した頂点法線がない。サーフェスが描ければ無限のポリゴン密度みたいに、計算によって法線方向が数学的に定まる。なので法線を扱う演算にかなり強い。(逆に言うとカスタム法線で意図的に法線を操ることはできない。法線は数学的に面の向きで一意に定まるため。)
これはPhotoshopとIllustratorを比べれば分かる。解像度に依存するPhotoshopと、ベジェカーブで解像度不問なイラレ。その関係がそのまんまポリゴンモデリングとCADモデリングに当てはまる。
2DデザイナーではPhotoshopもイラレも両方使えるデザイナーは多いと思う。だが3DCGではどうか?ポリゴンモデリングはできてもCADでのモデリングはできない人は多い気がする。もし2Dでの例を考えて3Dに拡張するのは自然な考えだとすれば、もしかしたら3DCGではCADによるモデリングが「できるかできないか」の違いは、結構大きなスキルの差に繋がるかもしれない。繋がらないかもしれない。それはまだ分からない。
だが自分の武器は多いほうが有利な事は間違いない。
というようなCAD学習へのモチベーションを無理矢理ひねりだして本日終了。
ちょっとずつ「3次元のモデリング」に近づいているのでまだ気が楽だ。延々と続くカーブ操作基礎編は滅入る。
今回の創作活動は約1時間30分(累積 約4,082時間)
(1,213回目のnote更新)
(カテゴリ:ライノセラス)