Rhino 3D 学習16&17日目。知るほどにできないことが分かってもどかしい
Rhino 3Dの学習 17日目。マウスのモデリング教材が終了。分かってきたこととイマイチよく分かっていないことと、まだできないことが明確になってきつつある。以前の基礎講座の通りにやっていてもなぜか別の平面にスケッチされているということが多発。そこからのリカバリ方法の模索でどんどん時間が奪われる。
まだ分かっていることとぼんやりしか分かっていないことの差が激しい。なので「上手く行くとき、微妙におかしいとき」が混在していて作業がギクシャクしてスムーズに進まない。なんちゃって理解状態なのだ。こういうときが一番危険。
(約 4,800文字の記事です。)
とりあえずマウス完成
どうやらマイクロソフト社製のマウスらしい。だがロゴはRhino 3Dに変更。
教材にはなかったが何となくViewportのアイコンを触ってみたら、同じ寸法で3面図のサイズを揃えてくれるボタンを発見。パースだけは手動で見た目あわせが必要。ついでにパースを平行投影に切り替えるボタンも発見。Blenderみたいにトグル表示させられる。
ホイールだけ無駄に高解像度なパターン。余談だがフィレットは演算に時間がかかる。数秒待たされる。それだけ演算する要素が多いのだろう。この図では小さな円筒は48個も円環状に並べられている。なのでホイールの左右両側でほぼ半円の円弧が合計96個もある。それらのフィレット計算だから、演算量はちょっと多めなのだろう。
ここを立体にしたかったが、知識が足りない。少し調べてみたが、簡単ではなさそう。BlenderみたいにEキーで押し出しはできない😭動画教材でもProjectで終わっていたのには、多分理由があるだろう。
まだ手法の定石か否かを判定できない
過去に何回も出てきた操作パターンは少しずつ見えてきた。だが今回のマウスモデリングで使われた手法はまだこの1回しか出てきていない。なのでどんなときのその方法でサーフェス化すればいいのか?という有効性の判定ができない。まだ自分のツールになっていない。
他にも「ここをこうしたい」があってもまだ教材でその方法を学んでいないので、できない。これはもどかしい。だがここで孤軍奮闘を始めると、後半戦でその対処方法が出てきたりするので、それは時間の無駄。なので分からないことはメモしておいて前に進む方が得策。
復習方法を確立させないと
Udemyの動画教材は本と違ってパラパラと過去の復習をしづらい。紙だと秒で何十ページもチラ見できるが、動画教材だとそれができない。動画にメモを付箋紙代わりに付けておかないと、無駄に動画を再生して確認する必要がある。
なのでUdemy教材で復習をしやすい仕組みを作らないといけないと感じた。
暗記はアナログな暗記カードに起こすとしても、問題はどのタイミングで暗記カード起こしするかだ。前半の序盤では全部暗記カードにしていたが、それをやると学習進度が極端に落ちる。悪手の学び方。正解は全体を通して何度も学習すること、なのだ。これは受験学習でも同様。
なので今は「まずは1周目は暗記カードなしで」、必要ならUpNoteにメモし、動画として復習したい場合は動画にメモを書いておくことにした。そして復習の2回目で必要な物を暗記カード起こししようと思っている。そろそろ暗記カード起こしをしないと、かなり序盤の必須事項を忘れ始めている。機能があることは覚えているが、どのメニューのどの階層の、なんていうスペルの機能だったかを、忘れ始めているのだ。
アイコンか、メニューからたどるか、コマンドを覚えるか
これもライノ 3Dの特徴かもしれない。恐らくは全部コマンドでいけると思う。ただそれはかなり玄人向けだろう。初心者はアイコンクリックからいけばいいだろう。だがUdemy教材では特定の操作ではツールのメニューからたどってアイテムをクリックすることが分かってきた。
この場合もどの手順で覚えても、最終的にはその暗記カードにコマンド名を追加することでどれにも対応できる。またクリック順やEnter入力(右クリック)のクセや特徴などもカードに追加すれば、暗記カードを回せば回すほど知識の迷いがなくなる。アイコンの絵を描いても記憶の強化に繋がる。
とにかくライノ 3Dは操作方法にクセがありすぎる。操作手順が曖昧だと、同じコマンドの同じ操作で何度も「あれ?上手く行かないな?もう一回。今度は上手く行った!」という無駄な試行錯誤が発生する。The 無駄。
モデリングパターンの蓄積が必要
ただし「こんなときにはこれ」という成功体験のパターンをきちんと積み重ねておくと、かなり早い速度でモデリング作業をこなせる気がした。自分の手札のうち、どれをどう活用すればそのモデルを形にできるか、の組み合わせを選ぶだけなのだ。そしてそのパターンは無限にあるわけじゃなくて、恐らくは100~300程度だと予感している。数は多いが膨大という程じゃない。現実的に習得可能な高度なスキル、程度だと思う。熟練とかというほどではない気がする。なので何十年もライノ 3D学習に費やす必要はないだろう。
この点で言えば、ポリゴンモデリングは中級までは右肩上がりのスキルと作業量だと感じる。だがポリゴンモデリングでは上級以上は作業効率は頭打ちだと思っている。ハイクオリティ=作業時間に比例する感じだ。また細部を作るほどに時間がかかることも同様。
これに対してCADモデリングは、細部の割には作業時間はさほど増えないという強みがある。配列で並べたり、エッジをまとめて一気にフィレットしたりなど、細部の情報量が増えてはいるが作業量はさほど大したものではない。だがそれによってリアリティが増してモデルのクオリティが一気に上がることは間違いない。CADの強みはフィレット。
だが逆に「ポリゴンモデリングやスカルプトで数分でできる形状」、これをライノ 3Dで滑らかに出すことが難しいことも多い。理由は前述したように「これをこうするためにはどうすれば?」で詰まった場合。自分の手札にない形をライノ 3Dで作り出すための試行錯誤、これに時間を持っていかれる。これがライノ 3Dの弱点。だからこそ初心者のうちから貪欲に「ライノ 3D流のモデリング手法」をかき集める必要がある。だから学習曲線のイメージはこんな感じだ。
まだまだ①の期間なので投資した時間とエネルギーの割に大したものが作れない。また教材から外れてオリジナル何かを作り出そうとするにも、まだ知識の手札の数が少なすぎてポーカーもばば抜きも大富豪も神経衰弱もできない。まだ一揃いの知識が手に入っていない。
知れば知るほどに、分からないが出てくる
でもまぁこれ、どんな分野の勉強でも、アルアルな話。学習曲線の話で何度も出てくる。分かった感、全然分かっていない感、これが波状攻撃で襲ってくる。そうやって階段を1段ずつ上がる。「俺全部分かった!万能感」「やっぱり何も分かっていない」の繰り返しだ。これはつまり、
何をどこまで知っているか
(知識の境界線)
どこが分かっていないのか
知識の境界線の線引きが、レベルアップするごとに明確になっていくからだ。知識の、情報の解像度が上がってくれば、きわっきわの境界線の問題が目に付く。情報に対する解像度が上がったため、問題点の境界線のキワがよく見えるようになった結果、知識の境界線について精査できるようになるためだ。ハッブル宇宙望遠鏡ですらも、ピントが合うか合わないかで結果が大きく変わったように。(正確には打ち上げ直後の調整で「天体の光を集める鏡の端」が設計より0.002mm歪んでいた。)知識のアップデートで、こういう過去の歪みが直されると、見えなかったモノが見えるようになる。気付かなかったことが気になるようになる。学習アルアルな話。
ライノ 3Dは私に合っている
これは間違いないだろう。モデリング編に入ってからはつまらないということはない。学習に対するストレスも特にない。むしろCAD流のサーフェスモデリング手法がポリゴンモデリングと違いすぎて、だからこその効率的な手法も分かるようになってきて、むしろ楽しい😊あとは何よりもフィレットがほぼ確実にかけられるのがいいね。
他はポリゴン解像度に依存しないから、まずは適当に、のレベルがかなり高い点。ラフモデリングがそのまま本番への土台になるように、シームレスなワークフローに繋がりやすい点。
カーブの操りが肝
これはイラレみたいに、ベジェ曲線の操りが基礎力として必要。今度じっくりカーブの制御方法や、カーブそのものについての基礎学習が必要だと感じている。これを「一発で」思い通りに、あるいは三面図通りにピシリと「やり直しなく」決められるかで作業時間数がかなり変わりそう。これは将来の課題。
というわけでマウスのモデリング練習終了。
学習時間 累計41.5時間
序盤30時間くらいのつまらない基礎学習が一番キツかった。そこからの10時間はモデリング実習なので時間数の割に楽しいし、スクショができあがるので達成感がある😊モデリング練習に入ってまだ10時間とは……。ちょっとペースアップしないといけないと感じた。
きょうはここまで!
今回の創作活動は約2時間(累積 約4,095時間)
(1,222回目のnote更新)
(カテゴリ:ライノセラス)