PC用ダイナミックマイク FIFINE AM8(使用編)
9月に購入していたダイナミックマイクAM8をようやく開封して使うことができたのでその感想日記です。結論を書くと「マイク正面の音は収録するが、20cm以上離れた音源にはほぼ反応しない」という、素晴らしい結果に。(ま、それがダイナミックマイクのごく普通の特性ですが😅)
前回の記事はこちら。
(約 4,200文字の記事です。)
USBケーブルで接続するだけ
ソフトのインストールなども不要。全部Windowsが自動認識してくれる。(やることと言えば最初に1度だけ入力音量を85%→100%に変更することくらいだ。)
事前情報としてUSB接続だとゲインが小さめなのでゲインMaxでもやや入力が小さめだと知っていた。実際に試してもちょっと小さめ。だがカラオケマイクみたいにマイクヘッド5cm以内に口元を持ってくればS/N比が改善されて、小さめではあるがそこそこの音量になる。Premiereでノーマライズ時にゲイン+6dB程度で済む程度の音量になる。その際にも特にホワイトノイズが気になると言うこともない。及第点。
AM8もXLR出力とUSB出力の2系統同時出力が可能
取扱説明書に明記されていた。両方出力する場合には①まずはXLRを接続し、②次にUSBを接続する、この手順を守ってね、と書かれていた。なので先発機種のK688と同様にAM8でも2系統同時出力ができる。
ただしAM8は四角形という珍しい形でサイズも一回り大きい。YouTubeの配信画面の見栄えを考慮するならやはりK688かも。顔出しなしならAM8でもいいだろう。
音量にこだわるならXLR接続
USB接続時のゲインの小ささは仕様。要するにオーディオインターフェースを使って電気的にアナログ音声波形の振幅を大きくするしかない。USBの5Vでのゲインアップには限界がある。だが今はとりあえずUSBで良しとする。Premiereで音声をゲインアップしてもほとんどノイズが増えないので及第点だ。将来的にオーディオインターフェースを導入するかどうかの楽しみがある。
ZoomやGoogle meetなどでは相手側の音量を上げてもらう必要があるだろうが、爆音になるほど音量を上げてもらう必要もない。通常の1.5倍程度で済むだろう。
単一指向性のダイナミックマイクなので外部のノイズはほとんど拾わないので、クリーンな音で声が相手に伝わるだろうから、会話での会議では支障はないだろう。
だが今回の目的は「高音質のマイク」だったのでまずは良しとする。ちょっと音小さめだが、音質がいいので相手にイヤホン音量を上げてもらって。
確かにデスクの振動音も拾う
ダイナミックマイクは物理的な振動も音として拾う。なのでデスク上のマウスやキーボード操作時のデスクの振動がぶるぶると音になる。なるほどみんなマイクアームを使うわけだ。
だが今回はその予算がなかった。デスクの振動がマイクに伝わるからノイズになる。ならばどこかで振動を吸収してしまえばいい。
タオル、スポンジなどを敷いてマイクスタンドを置く
これだけでも結構振動音が軽減された。なのでデスクとマイクスタンドの間に「振動を吸収する媒体」を置けばこれは解消できそうだ。
んで手元にある色んな物をテストした結果。
ダイソーのペーパータオルの上に乗せる
たまたまデスク横にあったこれ。厚さ実測値で8cm。紙なのでふんわりしているが適度に堅い。これならばいい感じで微振動を吸収してくれるのでは?
ちょっと安定性が悪いがマイクを乗せてテストした。これが効果抜群😊
マウスやキーボードの振動音は皆無。カチャカチャという本当の音だけが収録されるようになった。
なので近日中にペーパータオルを新品で2セット買って5cm幅の透明テープでくっつけて「マイク専用ざぶとん」にする予定。それならば安定性もあるだろう。
220円で問題解決できた。マイクアームは予算ができたらオーディオインターフェースとセットで拡張したい。
マイクヘッドから20cmも離れると急激な音量減
ダイナミックマイクなのでS/N比のいい領域がマイクヘッドから5cmくらいまでだ。カラオケのマイクをイメージすればいい。なので想像以上に口元にマイクがある。
だがその代わり、周囲の環境音をおそろしく拾わない。ファンヒーターやサーキュレーター、エアコンなどの駆動音はほぼ拾わない。なので試しにPremiereで録音したが原音でかなりクリーン。あとはPremiereのAI機能を使ったノイズ除去・リップノイズ除去機能を使えば相当に綺麗な音になった。
Zoomなどのミーティングでは問題にならないが、動画チュートリアルなどの解説用音源としては無駄なノイズやルームリバーブは避けたい。これは私自身がUdemy受講生として強く感じた重要ポイントだ。
その点で言えばダイナミックマイクを選んで正解だった。満足な音質。これで購入時7,000円は十分お買い得だった。
ただし口元にマイクが固定なので、解説しながらの姿勢は固定されるので長時間の収録には向かない。ヘッドセットのほうが姿勢変更できるので長時間のZoom会議などはヘッドセットのほうがいいだろう。
ダイナミックマイクは高音質特化型マイクだった
使った感想としては、とにかく環境ノイズを拾わず、マイクヘッド5cm以内で声だけをよく拾う。なので高音質特化型、これがダイナミックマイクだと思った。
その代わり姿勢を変えられないし、マイクヘッドから離れると途端に音量が小さくなる、USBだと電圧の関係でゲインが小さい、などなど。なのでダイナミックマイクの本領を引き出したいならばXLR+オーディオインターフェースが必要になる。
ミニジャック端子でヘッドホンで声を確認
AM8にはヘッドホン端子としてミニジャックがある。これにヘッドホンを挿すとマイクの入力音をヘッドホンで聴くことができる。いわゆるモニター用ヘッドホンになる。ヘッドホンの音量Maxにすれば、マイクに入力された自分の声がはっきりとヘッドホンで大きな音として返ってくる。
これが地味に便利。PCでの動画再生音も、マイク入力の自分の声も両方ヘッドホンでモニタリングできる。またオーディオ再生デバイスをAM8から普通のRealteckのPC音源に戻せば普段のスピーカーから音は出るが、マイク入力は健在。なので入力モニターが不要ならばシンプルにマイクのみにもなる。
その他
カラフルLEDの「白は薄いグリーン」だった😭
白色LEDのイメージでいたが、実際に白を指定してみたがまったく白に見えず、薄いグリーンだった💢なのでLEDはボタン長押しで常時OFFにすることにした。
USBハブスイッチでオンオフしても普通に使えた
USBケーブルを毎回抜き差ししたくないので切り替えスイッチ付きUSBハブに接続してみたが、普通に使えた。ただし毎回LEDが点灯状態から始まるのが嫌だな。
まとめ
環境ノイズを拾わずに声だけを収録したいならダイナミックマイク
AM8ならばUSBもXLR接続も、両方同時接続も可能。将来的にステップアップが可能。
USB接続ならゲインが小さめなのは仕様
ただしノイズ成分が小さいので事後処理でノーマライズしてもクリーンな音
収録時でさらにゲインUPしたいならXLR+オーディオインターフェースが必要
キッチンペーパーざぶとんに乗せれば防振できる。マウス&キーボード操作時のノイズカット可能。
マイクのモニタリング用ヘッドホン端子が地味に便利
将来的な動画配信や高音質録画環境が欲しいなら、まずはAM8がオススメだと感じました。USBほかXLR対応の拡張性と、単一指向性のダイナミックマイクで8,000円以下はお買い得です。ノイズもよく拾うコンデンサマイクよりも応用範囲が広いです。1本あれば十分な一品ですね。
今回の創作活動は約1時間30分(累積 約4,036時間)
(1,187回目のnote更新)
(カテゴリ:ハードウェア)