マクロとミクロを往復する:しらさぎ減少とホテルデータが示す“現場のリアル”

先日、「北陸新幹線延伸で特急『しらさぎ』利用が大幅減」というオンライン記事を目にして、最初に思ったのは「そりゃあ、そうだよね。それは予測できていたでしょうが」……と一度はスルーしましたが、そこからもう少し深く考えて捉えないとけないかなと。
というのも、北陸新幹線敦賀延伸にともない、しらさぎ・サンダーバードが敦賀停まりになり、そこから乗換が必要になったので、特に冬場の集客に影響が出るということは想定していました。

https://note.com/tsukasa802/n/n9b5a56270185

新幹線開業で初年度の冬を迎えるにあたり、関西・中京圏からの集客がどう変わっているのか――地域全体で、できるだけリアルな現場の情報を共有し、これらの事実をどう捉えて、どう手を打っていくのか。やるエリアとやらないエリアで、今後の差がどんどんでてくるのではないだろうかと、そんな事を感じたのです。

関西や中京の方が思い描く冬の北陸といえば、やっぱり蟹や鰤のイメージでしょうか。冬の味覚を楽しみたいとは思いつつも、雪の季節に車で北陸へ……とはならずに、二の足を踏んでしまう気持ちもわかります。

私は昨年2度、新幹線からサンダーバード乗り換えて大阪に行きました。
敦賀駅での乗り換え時間はサンダーバードが8~15分、しらさぎが8~19分。 さまざまな年齢の利用者や車両から改札までの距離などを考慮し、ゆっくりと敦賀駅構内を移動した場合に最低8分は必要と試算して設定されているようですが、実際乗ってみると結構カツカツに感じ、これは今まで乗り換えなしで来れた関西・中京方面からのお客さんは不便になるなと感じたものです。

在来線の特急「しらさぎ」は前年より利用者が34%減少に対して、大阪・敦賀間で運行しているサンダーバードは2018年度比で7%の減少と、しらさぎと比べると減少幅は少ないようです。

しらさぎとサンダーバードでここまで利用の差が出たのはなぜでしょうか?CHATGPTとやり取りしました。

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