政治講座ⅴ1946「ロシアと中国は戦争挑発したいのか?」
いよいよ、きな臭くなってきた。
高橋浩一郎氏(故人)はその著書『気候変動は歴史を変える』のなかで「日本は約80年ごとに社会が変動してきた」と指摘する。
事実、1620年代の江戸幕府確立後は、1700年代は享保の改革、1780年代は寛政の改革、1860年代は幕末・明治維新、1940年代は戦争という一大変革期を迎えてきた。
江戸時代の社会変動は天変地異とその後の財政危機がワンセットだった。
享保の改革は1703年の元禄地震と4年後の宝永地震、富士山噴火。
寛政の改革は1783年の浅間山噴火とその後の天明の大飢饉(ききん)に対応するものだ。
幕末も1854年に安政東海地震、南海地震が連続して発生し、翌年は江戸でも大地震が起きている。
同じ時期に海外でも混乱が発生しているのは興味深い。
1780年代は米国独立戦争、フランス革命、1860年代はイタリアやドイツの国家統一、そして米国では南北戦争が起きている。その80年後は世界大戦だ。
日本の1860年代や1940年代の事例をみると、古い国家体制が壊れる過程でインフレが猛威を振るい、米価や商業地地価が僅か数年で8~10倍になった。米国でも、南北戦争や大恐慌で金価格は2倍以上になっている。
次の80年期である2020年代もそんな混乱が起きるのだろうか。1945年の大東亜戦争から80年になろうとしている。強ち、嘘とは言えないのである。今回はそのような戦争の兆候の報道記事を紹介する。
皇紀2684年9月25日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
ロシア軍機に初のフレア警告、無線通告では不十分と判断か…防衛省「警告の意図を明確に」
読売新聞 によるストーリー
北海道・礼文島付近の空域で23日、1機の露軍哨戒機「IL38」が3回も領空に入る軍事的挑発ともいえる動きを見せた。同日夜に臨時の記者会見を開いた木原防衛相は、露軍の動向を厳重に監視する考えを示した。
露軍機による領空侵犯は、2019年6月に沖縄県・南大東島と東京・八丈島の付近で発生して以来となる。旧ソ連やロシア機(推定を含む)による領空侵犯は過去に43件起きているが、フレアを使って警告するのは初めてだ。
木原氏はその理由について「(無線による)通告あるいは警告をした後の相手の動き、状況に応じたもの」と説明した。防衛省幹部は、フレアの使用について「警告の意図を明確に伝えるための強度の高い措置」と明かす。
露軍機による危険な行動はなかったものの、空自は領空侵犯を繰り返す露軍機に対応するためには、無線などによる通告では不十分と判断したとみられる。
防衛省によると、22、23日には露軍と中国軍の駆逐艦など艦艇計9隻が礼文島付近の宗谷海峡を東に進んでいる。露軍は近年、中国軍との連携を深めており、今回の領空侵犯は、艦艇部隊と連携した動きの可能性がある。同省で警戒監視を続けるとともに、露側の意図などについて分析を急いでいる。
ロシア軍機が3回領空侵犯、空自戦闘機は初の「フレア」警告 北海道
朝日新聞社 によるストーリー
防衛省は23日、ロシア軍の哨戒機「IL38」1機が同日午後に3回にわたり、北海道・礼文島の北側で日本領空を侵犯したと発表した。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進し、光や熱を発する装置「フレア」による警告を初めて実施した。
林芳正官房長官は首相官邸で記者団の取材に応じ、「極めて遺憾」と述べ、外交ルートを通じてロシア政府に厳重に抗議し、再発防止を強く求めたことを明かした。
同省によると、ロシア軍機は北海道西側の日本海上空から礼文島北側に飛来し、午後1時3~4分ごろに領空侵犯した。その後、いったん領空外に出たが、同3時31分ごろと、同3時42~43分ごろにも領空侵犯したという。
空自からはF15、F35戦闘機が緊急発進し、無線や機体信号で警告を行い、3度目の侵犯時にフレアで警告した。フレアは通常、敵の赤外線誘導ミサイルから逃れるために戦闘機が射出するもので、領空侵犯に対しては無線などより強く警告の意思を伝える措置だという。
22~23日には中国軍とロシア軍の艦艇計8隻が、北海道北側の宗谷海峡を通過した。木原稔防衛相は「(今回の領空侵犯と)関連している可能性がある」と記者団に語った。ロシア側の意図については「断定して言えるものではない」とした。
ロシア軍の固定翼機による領空侵犯は2019年6月以来だが、その後もロシア機が領空侵犯を重ねている。
8月26日には中国軍機による日本の領空侵犯が初めて確認されている。(里見稔)
「挑発的な行動」と木原防衛相 ロシア軍機、3回領空侵犯
共同通信 によるストーリー
ロシア軍哨戒機の3回にわたる領空侵犯に関し、木原稔防衛相は24日の閣議後記者会見で「1回目の段階から無線による通告や警告をしている。挑発的な行動と考えてもおかしくない」との見方を示した。中国軍機の領空侵犯や中国海軍の空母「遼寧」の接続水域航行にも触れ「短期間で立て続けにこうした事案が起きていることに強い危機感を有している」と述べた。
林芳正官房長官は記者会見で「3回にわたり同一機が領空侵犯を繰り返し、さらなる侵犯発生も懸念されるという特異な状況だった」と指摘。岸田文雄首相は23日(日本時間24日)、日本政府の対応に関し「わが国の領土、領海、領空を断固として守り抜くという決意の下、警戒監視に万全を期す」と強調した。米ニューヨークで記者団の質問に答えた。
防衛省によると、ロシア機は23日午後、北海道・礼文島北側の海域上空で、3回にわたり約30秒~1分間、日本の領空に入った。空自の戦闘機が緊急発進し、「火炎弾(フレア)」を発射。対領空侵犯措置で空自機がフレアを発射したのは初めてだった。
ロシアとの戦い「終わりに近づいていると思う」 ゼレンスキー大統領“ウクライナ強化”の重要性訴え
TBS NEWS DIG_Microsoft によるストーリー
ウクライナのゼレンスキー大統領がアメリカメディアの取材に対し、ロシアとの戦闘について「終わりに近づいていると思う」と述べるとともに、早急な支援強化の重要性を訴えました。
国連総会に出席するためアメリカを訪問中のゼレンスキー大統領はABCテレビの単独インタビューに応じ、「我々が思うよりも和平に近づいていると思う」「我々は戦争の終わりに近づいていると思う」と述べたということです。
また、アメリカのバイデン大統領に説明する、いわゆる「勝利計画」について、詳細は明らかにしなかったものの、「ウクライナを強化するものだ」「プーチンに戦争を止めさせることができるのは、強い立場に立つことだけだ」と述べたということです。
ゼレンスキー大統領は、ロシア領内を攻撃するために射程の長い兵器の使用を認めるようアメリカなどに訴えていて、ロシアとの和平交渉を有利に進めるためにも、こうした支援の重要性を指摘したものとみられます。
中国軍用機が初めて日本の領空侵犯、中国側の「意図的ではない」の釈明は本当か
8/30(金) 11:26配信
■ 長崎県近海の領空に 8月26日夕刻、防衛省が中国に関して突然の発表を行い、日本全国に緊急ニュースが流れた。 【写真】中国外交部の林剣報道官
<令和6年8月26日(月)、中国軍のY-9情報収集機が、11時29分頃から11時31分頃にかけて、長崎県男女群島沖の領海上空を侵犯したことを確認した。これに対し、自衛隊は、航空自衛隊西部航空方面隊の戦闘機を緊急発進させ、通告及び警告を実施する等の対応を実施した>
中国軍機の到来である。
過去に中国は、2012年12月13日、習近平体制の「新時代発足」を宣布するかのように、国家海洋局の「Y-12」航空機を尖閣諸島上空(魚釣島南方約15km)に飛ばし、初めて日本の領空侵犯を強行した。12月13日は、中国側が主張する「南京大虐殺」の日で、2014年から習近平主席の意向で「国家公祭日」に指定された。
この時は、海上保安庁の巡視船が視認し、航空無線機を出して国外退去を要求した。しかし中国機は、「釣魚島(尖閣諸島)は中国固有の領土」を反論しながら、尖閣諸島を上空から撮影した。
続いて、習近平体制が2期目を迎える直前の2017年5月18日、中国海警局の公船4隻が、尖閣諸島近海の日本の領海に侵入。そのうち1隻が小型無人機を飛ばし、日本の領空(魚釣島西北約14km)を侵犯した。
だが今回、3度目にして、ついに軍用機が白昼堂々と、日本の領空に侵入してきたのである。しかも、中国側が「自国の領土」を主張している尖閣諸島の近海ではなく、長崎県の近海である。
■ 「中国はいかなる国の領空も侵入する意図はない」
8月27日、木原稔防衛大臣は、会見でこの一件を問われ、眉をひそめて答えた。
「中国軍所属航空機による我が国領空の侵犯は、わが国の主権の重大な侵害であるだけではなく、安全を脅かすものであり、まったく受け入れることはできません。同日中に中国政府に対して、外交ルートで極めて厳重に抗議するとともに、再発防止を強く求めたところです」
だが続けて、こうも述べている。
「当該中国軍機の行動の意図・目的について、事柄の性質上、確たることをお答えすることは困難でございます」
中国は一体、何を考えているのか?
27日の中国外交部定例会見で、仏AFPの記者が質問したが、林剣報道官はけむに巻いた。
「その指摘された件に関して、中国の関係部門がいま、関係する状況の実態の確認をしているところだ」
その後、会見の最後に、NHK記者が再度質したら、こう答えた。
「中日の双方は、すでにあるルートを通じて連絡を取り合っている。私が強調したいのは、中国はいかなる国の領空も侵入する意図はないということだ」
ロシア軍機の領空侵犯「挑発的行動」と防衛省分析 中国と連係、対潜水艦訓練か
9/24(火) 21:08配信
木原稔防衛相は24日の記者会見で、ロシア軍哨戒機による日本の領空侵犯について、3度にわたって領空に侵入したことや侵犯後2時間以上も周辺空域にとどまっていたことから「挑発的な行動と考えてもおかしくない」との分析を示した。
防衛省内にはロシア側の目的に関し、哨戒機の飛行経路などから中国軍との合同演習に関連した対潜水艦戦の訓練だったとの見方が浮上している。
【写真】領空侵犯したロシア軍のIL38哨戒機 同省によると、ロシア軍の哨戒機IL381機は23日午後1時台から同3時台にかけて、北海道・礼文島付近の領空に3度、侵入した。緊急発進(スクランブル)した航空自衛隊の戦闘機は、警告のため「フレア(火炎)」を対領空侵犯措置としては初めて発射した。 ロシア軍機は、最後に領空を出た同3時43分以降、同5時50分ごろまで2時間以上も周辺の空域を飛行した。林芳正官房長官は記者会見で「3回にわたり同一機が領空侵犯を繰り返し、さらなる侵犯発生も懸念されるという特異な状況だった」と指摘した。 ロシア軍機は礼文島の北側の海域上空に西側から接近。日本領空を侵犯し、大陸方面へ向かうまでの間、碁盤の目を描くような飛行ルートをたどった。海上自衛隊トップの斎藤聡海上幕僚長は記者会見で「何らかの捜索を行っていると考えられる。対潜戦の訓練でこういうルートを取ることがある」との見解を示した。
防衛省は、ロシア軍機がミサイルなどを収納する爆弾倉を開いて飛行するのを確認しているが、「攻撃などの危険な動作は認められなかった」(木原氏)としている。 日本の防空態勢を探る目的だった可能性も指摘されている。ロシアは過去にも同様の目的で領空侵犯を行ってきた。
ウクライナ侵略に伴う日本の経済制裁にも反発してきた上、最近は米国が日本に中距離ミサイルを配備する可能性があると主張。こうした日本敵視も背景にあるとみられる。(小沢慶太、小野田雄一)
参考文献・参考資料
ロシア軍機に初のフレア警告、無線通告では不十分と判断か…防衛省「警告の意図を明確に」 (msn.com)
ロシア軍機が3回領空侵犯、空自戦闘機は初の「フレア」警告 北海道 (msn.com)
「挑発的な行動」と木原防衛相 ロシア軍機、3回領空侵犯 (msn.com)
林に潜んだロシア軍部隊とウクライナ軍車両が衝突:上空からドローンが捉えた壮絶な戦い (msn.com)
ロシアとの戦い「終わりに近づいていると思う」 ゼレンスキー大統領“ウクライナ強化”の重要性訴え (msn.com)
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