
政治講座ⅴ1860「先に銃を抜いて発砲した者が悪者(西部劇決闘)。歴史を俯瞰:大日本帝国の宣戦布告の過ちと北朝鮮の賢明さ」
思想の自由があるので、「殺人・暗殺の妄想」の段階では罰することはできない。
裁判において、どこまでが犯罪の着手かが必ず争われる。銃弾の発射が殺害の意思(殺意)と看做されるので議論の余地がない。
それで銃弾の発射まで待ったのが実情であろうと考えている。
西部劇の決闘シーンで相手を殺害しても罪に問われないのは先に銃を抜いた者に対しての行為は正当防衛が成立するようである。
翻って、歴史を俯瞰すると同様な場面がある。
そこで、大日本帝国の宣戦布告を考察する。
当時、米国民の殆どの人々は戦争を望んでいなかった。
それを国民に攻撃をうけた「卑怯な日本」というプロパガンダで戦争反対意見を復讐へとまとめ上げたルーズベルト大統領の手腕は流石である。
米国人の気質を把握しなかった日本政府(東条英機首相)の失政と言わざるを得ない。
ハルノートの実質的な宣戦布告を米国民に知らしめて、戦争に訴える宣戦布告ではなく、日本の主張を粘り強く主張すれば、米国の良識のある国民は理解してくれたと思うのである。このような歴史的事実を俯瞰すると、大東亜戦争で宣戦布告をした東条英機は政治的な謀略ですでに負けていたのである。
ここで吾輩が北朝鮮を褒めるのは「決して米国に口先介入をするが手出しをしなかったことである。銃を先に抜かないのである。ミサイル発射も日本や米国に被害が出ないように配慮ながらミサイル発射を国民への権力軍事力誇示に使っているのである。吾輩は北朝鮮は米国を恐れるのではなく、寧ろ中国の侵略を懸念していると分析している。ロシアと防衛同盟の条約を結んだことがその証左である。
数年前に、吾輩は歴史の確認のために、真珠湾記念館を見学した。旅行の日本語通訳ガイドさん曰く「ハワイには行楽地だけではなく、日本と米国が戦った真珠湾記念館は必ず見るべきである」と。
真珠湾記念館で分ったことは「日本の暗号は殆ど解読されていた」のである。日本を貿易輸出で追い込めば日本は必ず宣戦布告をして戦いをしてくることの分析が為されていたのである。日本をいびりにいびって宣戦布告に追い込んだのである。日本を「銃を先に抜く」悪者にして、ルーズベルト大統領は米国民が反対する戦争に米国民と日本人を戦争に追い込むことに成功したのである。
今回のトランプ氏銃撃事件とその事件の経過を知り、米国の本性の「先に銃を抜いた者が悪い」を理解して、報道記事を読んで頂きたい。
皇紀2684年7月20日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
以前掲載したハワイのブログ
政治(歴史)講座ⅴ383「真珠湾攻撃、トラ・トラ・トラ」|tsukasa_tamura|note
政治(歴史)講座ⅴ384「戦艦ミズーリと神風特攻機。 涙が止まらないお話」|tsukasa_tamura|note
政治(歴史)講座ⅴ385「真珠湾太平洋航空博物館の展示物」|tsukasa_tamura|note
政治(歴史)講座ⅴ386「太平洋戦争(大東亜戦争)の始まり:真珠湾攻撃を回想する」|tsukasa_tamura|note
今回の報道記事
トランプ氏銃撃クルックス容疑者、犯行1時間前に要注意人物として特定

米国当局がトランプ前米大統領を銃撃したトーマス・マシュー・クルックス容疑者を犯行の約1時間前に要注意人物として特定したと外信が報道した。
米ABC放送は17日、トランプ氏に対する銃器テロを調査中の米捜査当局が13日に米議会議員に調査状況を説明した内容を入手し報道した。
調査によると、クルックス容疑者は銃撃時点の午後6時12分から62分前の午後5時10分に「要注意人物」に指定された。5時30分には距離測定機でクルックス容疑者の位置を特定し、5時52分には屋上にいるという事実を警護当局が確認した。6時2分にトランプ氏が舞台に登場し、6時12分にクルックス容疑者が最初の銃撃を加えた。
最初の銃撃後11秒が過ぎてシークレットサービス所属の狙撃手がクルックス容疑者を確認し、15秒後にクルックス容疑者は銃に撃たれ死亡したという。最初の銃撃から射殺までの時間はわずか26秒だった。
捜査当局は「容疑者が危険な人物なのかを判断するためにシークレットサービスの狙撃手の反応が遅くなったかもしれない。クルックス容疑者が銃撃を加え、これ以上待つことができず銃撃犯を射殺した」という。
クルックス容疑者が犯行前に携帯電話でバイデン大統領とトランプ氏の写真を検索していた事実もわかった。トランプ氏の遊説と共和党党大会日程も検索したという。
しかし捜査当局はクルックス容疑者の犯行動機を把握するのは難航している。クルックス容疑者が過去に友人にいじめられことはあるが深刻な水準ではなく、クルックス容疑者の両親もやはり政治性向が明確な人物ではないためだ。
クルックス容疑者はまた、勤務先の上司に「やることがあり休暇を取らなくてはならない」としたが、同僚には「あすには帰ってきて仕事をするだろう」と話したとCNNが報道した。
参考文献・参考資料
トランプ氏銃撃クルックス容疑者、犯行1時間前に要注意人物として特定 (msn.com)
政治(歴史・文化)講座ⅴ387「ハワイ旅行でのカルチャーショック」|tsukasa_tamura (note.com)
政治(歴史)講座ⅴ383「真珠湾攻撃、トラ・トラ・トラ」|tsukasa_tamura|note
政治(歴史)講座ⅴ384「戦艦ミズーリと神風特攻機。 涙が止まらないお話」|tsukasa_tamura|note
政治(歴史)講座ⅴ385「真珠湾太平洋航空博物館の展示物」|tsukasa_tamura|note
政治(歴史)講座ⅴ386「太平洋戦争(大東亜戦争)の始まり:真珠湾攻撃を回想する」|tsukasa_tamura|note
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?