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政治講座ⅴ1833「義和団事件の再来か。中国で日本人が襲撃される。反日教育の影響か」
義和団事件の再来か、白紙革命の再来か。「歴史は繰り返される」・「温故知新」が常套句となった。同じようなことが何度も繰り返される。中国共産党の反日教育の効果・現象が、日本人学校バス襲撃事件などで現れている。原子力発電所の処理水の海洋放出に対する中国共産党の嫌がらせ(魚介類輸入禁止)そして、日本人の母子が中国人とみられる男に刃物で襲われ負傷した事件などで中国国内政治の不満を日本に向かわせている。靖国神社への放尿と落書き事件などをみると不満を海外に向けさせる義和団事件の再来を思わせる事件が多発している。そして、自国民を幸せにできない中国共産党はもう中国大陸の統治正統性が失せてきた。まさに、いま、中国の王朝・政権交代の易姓革命が起きようとしている。すべて因果応報、中国共産党への国民の報復が始まる。
今回はそのような報道記事を紹介する。
皇紀2684年6月27日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
日本人学校バス襲撃は偶発的事件、世界どこでも起こり得る=中国外務省
By ロイター編集
2024年6月25日午後 4:43 GMT+933分前更新
[北京 25日 ロイター] - 中国外務省の報道官は25日、江蘇省蘇州市で日本人学校のバスを刃物を持った男が襲撃し日本人の母子が負傷した事件について、偶発的な事件で、世界のどの国でも起こり得ることだと述べた。
蘇州で母子襲撃 日本大使館、中国在留邦人に注意喚起
2024年6月25日 6:37 (2024年6月25日 7:30更新) [会員限定記事]
【北京=田島如生】在中国日本大使館は24日深夜、中国江蘇省蘇州市で日本人の母親と子どもが中国人とみられる男に刃物のようなもので切りつけられて負傷したことを受け在留邦人に注意を呼びかけた。
最近、中国各地の公園や学校、地下鉄で刺傷事件が発生しているとして「外出の際は周囲の状況にくれぐれも留意」するよう促した。
事件は24日午後に起きた。日本人学校のスクールバス...
中国在留邦人に注意喚起=蘇州母子襲撃で警備強化―日本大使館
4 時間
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日本人の母子が襲撃されたとみられるバス停=25日、中国江蘇省蘇州市© 時事通信 提供
【蘇州(中国江蘇省)時事】中国江蘇省蘇州市で日本人の母子が中国人とみられる男に刃物で襲われ負傷した事件を受け、北京の日本大使館は24日深夜、在留邦人に対し、外出時は身の安全に注意を払うよう呼び掛ける情報を発信した。最近、中国各地の公園や学校、地下鉄など人の集まる場所で刺傷事件が起きているとして、「周囲の状況にくれぐれも留意」するよう促した。
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林芳正官房長官は25日の記者会見で「このような事案が発生したことは遺憾だ。現地当局に対し、再発防止および詳細情報の共有を含めた申し入れを行った」と述べた。
中国の日本人学校に投石や卵投げ入れ、1人拘束…処理水放出以降に嫌がらせ相次ぐ
2023/08/27 18:47
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【北京=吉永亜希子、上海=田村美穂】東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出が始まった24日以降、中国の日本人学校に対する嫌がらせ行為が相次いでいる。在中国日本大使館は各地の当局に警備強化を依頼し、児童生徒や保護者らに注意を呼びかけている。
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同大使館や在上海日本総領事館によると、山東省青島の日本人学校で放出の始まった24日夕に敷地内に石が投げ込まれ、中国人がその場で1人拘束されたという。25日早朝には、江蘇省蘇州の日本人学校の敷地内に複数の卵が投げ込まれたことが確認された。けが人や施設への被害はなかったという。北京の日本人学校にも無言電話があった。
同大使館は在留邦人に対し、外出時に不必要に大きな声で日本語を話さないようにするなどの慎重な行動を呼びかけている。26日には、同大使館で行われる予定だった日本人ピアニストによるコンサートが「来場者の安全確保」を理由に延期となった。
日本人母子が刃物で襲われ負傷、台湾でも高い関心=「義和団事件の再現?」「中国では幼稚園から仇日教育」
Record China / 2024年6月25日 10時0分
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中国・江蘇省で日本人母子ら3人が刃物で襲われ負傷した事件が、台湾でも大きな関心を集めている。
在上海日本総領事館によると、同省蘇州市で24日、日本人学校に通う子どもとその母親が男に刃物で襲われ負傷した。いずれも命に別状はないという。母親はスクールバスで帰ってきた子どもを出迎えていた。このほか、男の犯行を阻止しようとしたバスの案内係の中国人女性も切り付けられ重体だという。犯人の男は拘束されたが、動機は明らかになっていない。
事件は台湾でも大手メディアがこぞって取り上げており、CTWANTは「男は日本人母子を襲撃した後、バスに乗り込んで襲撃を続けようとしたが乗務員(案内係)に阻止された」と伝えた。TVBS新聞網は「蘇州でも外国人攻撃事件が発生」と、Nwetalkも「中国でまた外国人襲撃事件」との見出しで、今月上旬に吉林省で米大学教員ら4人が刃物で刺される事件があったことを伝えている。
最も詳しく報じた太報は、「義和団事件の再現か?」との見出しを打った。
「義和団事件」とは1900年から中国(清)で広がった外国人排斥運動のこと。
同記事は「中国国内で外国人が攻撃を受けたのは、わずか2週間で2度目だ」と指摘し、やはり吉林省の事件に言及した。
同記事は、日本のメディアで今回の事件が相次いで報じられる一方で、「中国の官制メディアはこの事件について(25日午前2時の時点で)一切報じていない」と指摘。「吉林省の事件でも中国のネット上で関連のキーワードが遮断され、報道が禁じられた。1日が過ぎてから米国の被害者家族が告発してからようやく、もごもごと事件を認め始めた」と報じた。
さらに、「衰退に陥った中国経済は外資の投資呼び込みを急がなければならないが、中国の排外感情や米中貿易戦争などで外国から中国への直接投資はここ2年ほど激減し続けている。中国はここ数カ月、複数の国に対して中国へのビザなし入国を認めるなど魅力攻勢に出ているが、依然として強烈な戦狼外交を続け、排外感情を鼓吹し続けている。中国では一般に、幼稚園から仇日愛国主義教育を行っている」と厳しい論調で伝えた。
一方で、同記事は男の犯行を阻止しようとした中国人女性について、日本のネットユーザーからは無事を祈る声や感謝の声が相次いでいることも報じている。(翻訳・編集/北田)
日本人切りつけだけではない!中国で〝ビジネス愛国〟が蔓延 トイレに「靖国神社」の看板も
東スポWEB によるストーリー
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中国江蘇省蘇州で24日に日本人の母子が刃物で切り付けられ負傷した事件で、現地の警察は25日、無職の中国人の男(52)を刑事拘留したと発表した。中国外務省の毛寧副報道局長は同日、定例記者会見で「警察は偶発的な事件だと判断している」と説明。在上海日本総領事館によると、日本人を標的にしたとの明確な情報はないという。
一方、中国では〝ビジネス愛国〟がまん延しているようだ。
今月1日、中国の動画配信サイト「ビリビリ」のアカウント名「鉄頭」という男が、靖国神社の入り口近くにある石柱によじのぼり、尿をかけ、赤いスプレーで英語で「トイレ」と落書きする動画を撮影し、中国のSNSで拡散した。日本の警察は器物損壊などの疑いで捜査しているが、男は帰国している。
この事件が外交問題に発展している中、中国広東省東莞市の公園内にあるトイレに「靖国神社」という看板が設置されていたことが分かった。
中国メディア・網易は24日、今月21日に公園のトイレの入り口に「靖国神社」と書かれた看板が設置され、ネットユーザーから当局に通報が寄せられていたと報じた。現場に駆けつけた当局者は公園の管理者に看板の撤去を命じ、現在は撤去されている。
なぜこのような反日行動が起きるのか。
中国人ジャーナリストの周来友氏は「このところ、中国では再起をかけた〝ビジネス愛国〟がまん延しています。靖国神社にペンキを塗った男もかつては〝正義系配信者〟として活動していましたが、再生回数の低迷から〝迷惑系配信者〟となり、最終的には〝愛国系配信者〟として犯罪行為に手を染めていったのです。今回の公園での出来事についても、客足が遠のき、話題作りのためにこうした行為に至ったことが指摘されています。子供も多く訪れる公園で起こった今回の事件。行き過ぎた愛国ビジネスはいずれ自らの首を絞めることになるでしょう」と指摘している。
義和団事件とは?
(天津での戦い 出典:Wikipedia)
義和団事件とは、1900年に起こった義和団という宗教団体が外国人排斥を行い、それに乗じて清がイギリス・フランス・オーストリア・ロシア・日本・英領インド・アメリカの8ヶ国に宣戦布告した事件です。
この義和団事件によって清はより一層外国の侵略を招いてしまい、この事件以降に日本とロシアとの関係が悪化してしまって日露戦争の遠因関係となってしまいました。
ちなみに、この義和団事件は、義和団の乱・北清事変(ほくしんじへん)・北清事件(ほくしんじけん)・庚子事変(こうしじへん)・清国事変など様々な呼ばれ方がされていますが、本記事では義和団事件で統一させていただきます。
それではここからは義和団事件が起こった背景から経過・その後について解説していきます。
義和団事件が起こった背景「清の列強分割」
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①外国の侵略とキリスト教の流入
時は19世紀、かつて『眠れる獅子』と恐れられた清はアヘン戦争の敗北以降イギリスやフランスなどの列強に分割させれていくことになります。さらに30年前は清と同じぐらいの軍しか持っていなかった日本に日清戦争において敗戦。
このあまりにも情けない清と日清戦争以降急速に国土を分割していくことに対してもちろん清の国民は不満を抱いていきますが、そんな時に清にキリスト教がどんどん入っていきます。
清におけるキリスト教は一応広州などの清が決めた一部の港のみでの布教は許可されていたのですが、アロー戦争の講和条約である天津条約によって清全土にて布教が許可されるようになりました。こうしてキリスト教の布教の自由を手に入れた宣教師は各地で布教を行っていくのですが、清の国民から見たらキリスト教宣教師は侵略してくる人と同じです。こうして各地にてキリスト教宣教師の排斥が起こってしまいました。
②義和団の誕生(義和団のメンバー 出典:Wikipedia)
こうしてキリスト教との対立を深める清ですが、これを受けて山東省ではとある宗教団体が誕生します。
昔々中国大陸では白蓮教と呼ばれる宗教が信仰されていました。白蓮教は弥勒菩薩を信仰している宗教でしたが、19世紀に入ると拳法によって刀や槍にも負けない完全無欠な体を手に入れることができるという、いかにも怪しい『義和拳(ぎわけん)』を清の民衆に広めそれがどんどん支持されていきます。義和団というのは簡単に言えば清を助けて西洋を滅ぼすという『扶清滅洋(ふしんめつよう)』というスローガンを掲げて西洋のキリスト教教会や大使館を襲撃するグループ。清の間でも袁世凱のように徹底的に弾圧する人もいれば、この義和団の動きを支持する人も現われ清を二分する結果を招いてしまったのです。
義和団事件の始まり
(義和団の兵士 出典:Wikipedia)
①義和団による北京占領
こうして誕生した義和団。この組織は1900年に入るとキリスト教宣教師を襲うだけでは飽き足らず、ついにはヨーロッパ諸国が作った鉄道や電信を破壊します。20万の大軍で一気に北上して北京と天津を占領して北京に駐留していた外国人外交官を次々と殺戮していったのです。
この外交官の中には日本人も巻き込まれており、日本を始めヨーロッパの主要国は清に派兵し、ついに義和団と争うことになります。しかし、このことは義和団による独断の行動。当時清を統治していた西太后は最初の頃はこの事を中国民衆の暴動として収めて鎮圧するはずでした。
②清の宣戦布告【北清事変に発展】
しかし、義和団事件の内乱を清はなかなか収めることができません。西太后は悩みに悩みます。もしかしたらこのまま内乱が長引けば清はさらに分割されるかもしれません。
そこで西太后は一つの無茶苦茶な賭けに打って出ます。なんと清がイギリス・フランス・オーストリア・ロシア・日本・英領インド・アメリカに宣戦布告したのです。
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清としたらここで義和団と手を組み欧米列強の影響を取り除けたら万々歳です。さらに内乱が起きても義和団は扶清滅洋というスローガンを唱えていますから、別に清に対して危害を加えることはありません。でも、欧米列強からすればこれは鴨がネギを背負ってやってきたのと同然。清が宣戦布告した8ヶ国の連合は一斉に天津に上陸。北京に猛突撃して占領します。
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世界の陸軍のオールスター軍団VS元農民の素人軍団の構図で清側が勝てるはずもなく、近代化された軍備に圧倒された義和団は鎮圧されてしまい、西太后は西安へと都落ちをする羽目となります。こうして清はあっけなく欧米列強に敗北。清に待ち受けていたのは過酷な講和条約だったのです。
義和団事件のその後と講和条約
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①北京議定書
義和団事件が鎮圧された後、清は李鴻章を全権として列強諸国と講和交渉に当たります。
西太后は全権の李鴻章に対して『清と西太后の地位さえ守れれば例えどんな過酷な条件でも飲め!』と言い放ち、1901年に北京議定書が締結。(北京議定書 出典:Wikipedia)
この議定書にて清は日清戦争の2倍である約4億5千万両の賠償金の支払いと北京周辺の軍隊駐留権と大使館付近における治外法権を清に認めさせました。
こうして清はこの北京議定書を決起にさらに分割が加速。 清は半植民地の状態に追い込まれてしまい、民衆はこの4億5千万両の支払いのために課せられた重税によって一気に清への不満がたまり、かつて『扶清滅洋』と言っていた清の国民も『掃清滅洋(ふしんめつよう)』というふうに様変わりします。こうして清の崩壊をより早めてしまう結果となってしまいました。ちなみに、この時認められた軍隊駐留権がのちの盧溝橋事件のいざこざにつながっていくということはまた別の話です...
②中国の独立運動
こうして外国によってボコボコにされた清はこれまでの対外強硬的な考えを改めなければいけないようになってしまい、西太后自身も西洋文化に寛容な態度を取り始めます。
こうして清では光緒帝によって光緒新政が開始。立憲君主制への移行や科挙の廃止、さらには軍備の増強など一気に近代化を加速させます。しかし、清の崩壊はすぐそこまで来ており、義和団事件を機に袁世凱の台頭。そして、中国の孫文によって1905年東京で中国同盟会が組織されると清は一気に滅亡へと向かっていくことになりました。
③日露の対立
こうして終結した義和団事件でしたが、この8ヶ国の中で特に頑張ってさらに利益を得たのが日本とロシアでした。
確かに義和団事件の鎮圧はイギリスやフランスを始め8ヶ国の連合軍が行いましたが、イギリスはこの頃南アフリカ戦争が、アメリカはアギナルドによるフィリピン=アメリカ戦争の対応に明け暮れておりあまり介入することができませんでした。そこで登場したのが中国に近い日本とロシアの出番です。日本はこの北京占領において皆勤賞とも言える働きと規律ある行動で世界から『極東の憲兵』と呼ばれ、のちに日英同盟を結ぶ一つのきっかけとなります。
その一方でロシアは満州や外蒙古一帯を占領。日本が影響力を強めていた朝鮮と敵対する位置に進出したことによって日露関係が悪化します。その結果、ついには日露戦争に繋がっていきます。義和団事件は後のアジアの状況を大きく変える重要な事件でもあったのでした。
参考文献・参考資料
日本人学校バス襲撃は偶発的事件、世界どこでも起こり得る=中国外務省 | ロイター (reuters.com)
蘇州で母子襲撃 日本大使館、中国在留邦人に注意喚起 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
中国在留邦人に注意喚起=蘇州母子襲撃で警備強化―日本大使館 (msn.com)
中国の日本人学校に投石や卵投げ入れ、1人拘束…処理水放出以降に嫌がらせ相次ぐ : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
中国邦人社会 不安広がる…母子ら襲撃 現地当局、男を拘束 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
日本人母子が刃物で襲われ負傷、台湾でも高い関心=「義和団事件の再現?」「中国では幼稚園から仇日教育」|Infoseekニュース
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