政治(金融・証券)講座ⅴ1019「PBR(株価純資産倍率)からみる今後の日本の株価は爆上がりの要素」
株式投資を実践しているが、経済予想と分析が当たらない。株価は予想と違う動きをする。見えない敵と戦っているような気がする。毎日が不安に駆られる日々に心身が疲れる思いである。トレーダの専門家に言わせると、素人が儲ける手法は、「トレンドにつく」つまり上昇気流に乗ることであると説く。ところが素人は欲に目がくらみ、売り時が分からないので、値上がりの喜びもつかの間の悲劇に苛まれる。
会社を分析するときに、ROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)、PBR(株価純資産倍率)、PER(株価収益率)、BSP(1株当たりの純資産)などを検討すると思われるが、購入する株価の妥当性でPBRに注目される方の為に報道記事がでた。昨今の自社株買いも関係しているのであろうかと考えている。今後は資本準備金(内部留保)の潤沢な企業は、株主に配当で還元せずに、自社株買い(株数を減らす)で1株あたりの配当性向と配当額を増やす経営方針であろう。
さて、表題のPBRに関する記事が掲載されたので紹介する。 素人ながら、以前から日本の株式のPBRは1より小さいことに疑問があったがやっと報道記事として話題となった。
もし、PBRの観点から日本の企業の株式をみるなら長期的にみたら爆上がりの要素を秘めたドル箱かもしれない。
みんなで儲けるチャンスであると考える。早めに仕込んだ方々に幸せが舞い込んでくる。なお、吾輩は株式投資の素人である。信じるか、信じないかは貴方次第。
なお、企業の人気がないだけならまだしも、不良債権・不良資産を抱えた結果がPBRが1より低い結果であるならその企業は要注意である。その理由としては、バブル崩壊後に企業財務が毀損して後遺症に悩む企業の存在に対して、投資家は疑心暗鬼になっているきらいがある。まだ払しょくされていないと投資家は考えているのであろうか。ともあれ、PBRの改善により日本経済と企業の復活を期待してやまない。
皇紀2683年4月21日
さいたま市桜区
政治(金融)研究者 田村 司
トヨタやNTTなど主力株も 「解散価値」割れ56%に
東証1部 新型コロナでマネー萎縮
2020年3月6日
東京株式市場でPBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る銘柄が急増している。「解散価値」とも呼ばれる1株当たり純資産を株価が下回る銘柄は、6日時点で東証1部の約56%に達した。PBR1倍割れは、不人気銘柄だけでなく、トヨタ自動車やNTTなど主力株にも広がっている。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大で投資マネーの萎縮が広がっている。
PBR1倍割れ、何が問題? 低い資本効率、東証が改善要請
4/10(月)
東証はプライムとスタンダード両市場の上場企業約3300社に、資本効率や株価を意識した経営を求める異例の要請を行った。特に株価純資産倍率(PBR)が1倍割れの企業を「資本収益性や成長性といった観点で課題がある」と指摘し、改善に向けた方針や具体的な目標の公表を求めている。
―PBRとは。
株価を1株当たりの純資産で割って算出する。株主から預かった資本の何倍まで時価総額が膨らんでいるかを示し、現在の株価が割安か割高かの判断のほか、資本効率や企業価値を見るのにも使われる。
―1倍を割ると問題なのか。
企業が解散したときに株主に分配される金額より安い値段で株が取引されており、株価としては極めて割安な水準だ。市場が「株主資本が毀損(きそん)されており、上場しているより解散した方がまし」と判断していることになる。
―なぜ東証は改善を要請した。
PBR1倍未満の企業の割合はプライムで約5割と、米国市場の2倍以上に当たる。PBRはトヨタ自動車が0.9倍など、日本を代表する企業でも1倍割れが少なくない。
東証は、資本市場や企業の評価が低く投資を呼び込めなければ、日本が国際競争に取り残されてしまうと危惧している。 東証を傘下に持つ日本取引所グループの清田瞭前最高経営責任者は「どんな大企業でも株価が割安に放置されていれば、株主や市場が期待する資本の効率運用や生産性をもたらしていないということになる」と、経営者に意識改革を求めた。
―日本企業のPBRが低い理由は。
内部留保や政策保有株が多いことのほか、収益力の低さ、株主還元の少なさなど、さまざまな理由が挙げられる。日本経済の低成長が長く続いたため、海外投資家が日本企業を投資対象にしていないとの指摘もある。
―どうすれば上がるのか。
短期的には余剰資金による自社株買いや増配が有効で、直近では大日本印刷などが大規模な自社株買いを発表している。ただ、東証は一過性の対応ではなく、「持続的な成長を果たすための抜本的な取り組みを期待する」と注文している。 ◇主なPBR1倍割れ大企業 社
名 PBR
日本郵政 0.34
INPEX 0.49
ホンダ 0.53
三菱UFJFG 0.61
日本製鉄 0.66
三井不動産 0.80
パナソニックHD 0.82
ソフトバンクグループ 0.84
JR東海 0.84
三菱商事 0.86
トヨタ自動車 0.90
(注)7日終値から算出。単位は倍。FGはフィナンシャル・グループ、HDはホールディングス。東証プライム市場の時価総額上位より抜粋
参考文献・参考資料
トヨタやNTTなど主力株も 「解散価値」割れ56%に - 日本経済新聞 (nikkei.com)
PBR1倍割れ、何が問題? 低い資本効率、東証が改善要請(時事通信) - Yahoo!ニュース
KUMA著 『すべらない株式投資』 かんき出版 2007.9.3 第5刷発行
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