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政治講座ⅴ1126「2馬力?この選挙の本質は違う」

 中選挙区制度において落選させることを目的に供託金を規制にしてまで、対抗馬を立てて、落選させる手法が、常態化していた。時分の立候補の供託金を犠牲にしてまで別の立候補者を当選させることは、手法としては前者と何処がちがうのか。落選させる目的と当選させる目的、両者はどう違うか? 兵庫県知事選に至る徹末を俯瞰すると百条委員会と議会の利権がらみの権力闘争の一環に見えるのである。
政治講座ⅴ2040「兵庫県知事選後、再選後、問題にすり替えで混乱は収まらず、温故知新」|tsukasa_tamura
以前、大泉洋主演 楡周平プラチナタウン』を視聴した。
 高齢化社会と地方の過疎化をテーマに、破綻寸前の故郷の町の町長に就任した元エリート商社マンの山崎鉄郎が町の財政再建を目指す姿を描いた社会派エンターテイメント作品である。
  まさに、現在、起こっている兵庫県知事の斎藤元彦氏に対しての知事解任騒動とそっくりである。既得権益者からの嫌がらせや町長解任劇などは、今回の知事解任劇は『プラチナタウン』に酷似している。「事実は小説より奇なり」である。
知事再選後に、今度は「公職選挙法違反」で再度引きずりおろそうとしている。『プラチナタウン』に登場する既得権益者などのような町長に対する抵抗勢力があったと思えるのである。
 百条委員会の結論を待たずに、悪徳知事のイメージを作り、知事の不信任決議で解任したことも、問題点のすり替えが為されていると県民が判断して、再選に繋がったと捉えることが出来るのである。
 これは、過去の西山事件(沖縄密約事件)を俯瞰するとこのような事件のすり替えの様相を呈しているである。この事件で東京地検が出した起訴状で「(女性事務官と)ひそかに情を通じ、これを利用して」と書かれたことから、世論の関心は男女関係のスキャンダルという面に誘導し世論を転換させた。
 週刊誌を中心としたスキャンダル報道に誘導された結果、その不倫騒動が過熱して密約自体の追及は色褪せた
そして、称賛されるべき毎日新聞はマスメデアの偏向報道により倫理的非難を浴びた。
 しかし、本質はその密約であるが、その密約が民主党政権時代の岡田外務大臣によって30年ぶりに白日の下に公表された。これが、政権交代の成果(隠蔽が暴かれた)である。
 これらの過去・現在の事件からの教訓であるが、我々国民が国の不正政治家の不正を監視しなければ、既得権益者の闇は暴けないのである。
 翻ってその後の報道機関は西山事件の判例のときから物事の幹という本質を追求せずに枝葉を論じるようになるほどに体たらくしたのである。
今回は兵庫県知事を巡る利権に絡む権力闘争であることは岡目八目で分かることである。議論すべき闇の部分の論点は別な所にあると思うのであるが。

     皇紀2685年2月5日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

報道記事紹介

石破首相、「2馬力」選挙は「どう考えてもおかしい」 法改正言及

毎日新聞 によるストーリー

衆院予算委員会で答弁する石破茂首相=国会内で2025年2月4日午前、平田明浩撮影

 石破茂首相は4日の衆院予算委員会で、選挙の候補者が他の候補者の当選を目的としたいわゆる「2馬力」の選挙運動について、「どう考えてもおかしいと思っている」と述べた。その上で「各党の合意を得て、法改正をはじめとして誰もが納得する選挙運動のやり方を確立するのは喫緊の課題だ」として、新たな法規制などを検討すべきだとの考えを示した。立憲民主党の米山隆一氏への答弁。

 他の候補者を応援する選挙運動は、2024年の兵庫県知事選で問題視された。同県選管は総務省に適正な選挙を実施するための法整備を要望している。【小田中大】

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