政治講座ⅴ1888「和平交渉の条件が整いつつある」
将来的にロシアとの和平交渉材料にするため、露領内に占領地域を確保しているものと思われる。
「目には目を歯には歯を」とは、報復律の一種であり、人が誰かを傷つけた場合にはその罰は同程度のものでなければならない、もしくは相当の代価を受け取ることでこれに代えることもできるという意味である。報復の仕方やその程度は、受けた被害と同じくらいでなければならない。
ウクライナはロシアに対して「目には目を歯には歯を」外交政策を取り出したのである。そして、それが和平交渉の手段にする腹積りと思われる。対等の交渉材料をもって、外交に望むのが国際外交の常套手段である。
今回はそのような報道記事を紹介する。
皇紀2684年8月12日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
ウクライナ軍の越境攻撃 100平方キロメートル制圧か ロシア西部の軍飛行場にもドローン攻撃
TBS NEWS DIG_Microsoft によるストーリー
ウクライナ軍によるロシア西部での越境攻撃についてウクライナ側がこれまでに100平方キロメートルを制圧したとアメリカメディアが報じました。
アメリカのワシントン・ポストは8日、ゼレンスキー大統領の顧問の話としてロシア西部クルスク州での今回の越境攻撃にウクライナ軍が関わっているとしたうえで、ウクライナ側がおよそ100平方キロメートルを制圧したと報じました。
また、ロシア側の数百人を捕虜として拘束したほか、ヨーロッパ向けに天然ガスを輸送するための関連施設も制圧したとしています。
こうした中、ロシア非常事態省は9日、クルスク州の状況について連邦レベルでの非常事態だと宣言しました。
また、クルスク州に隣接するリぺツク州の知事は9日、ウクライナ軍のドローン攻撃により、9人が負傷したとSNSに投稿しました。
これについて、ウクライナ軍はリぺツク州にあるロシア軍の飛行場を攻撃し、誘導爆弾を保管していた弾薬庫を破壊したと発表しています。
一方、ウクライナ東部ドネツク州ではスーパーマーケットにロシア軍の攻撃があり、火災が発生しました。
検察当局は14人が死亡し、43人が負傷したとしています。
「プーチン大統領に平手打ち」ウクライナ軍がロシア領を“奇襲攻撃”威信の失墜狙ったか
日テレNEWS NNN によるストーリー
ウクライナ軍は今月6日、ロシア西部クルスク州に過去最大規模の越境攻撃を仕掛けました。ロシア軍は奇襲に不意を突かれた形で、独立系メディアは「プーチン大統領は平手打ちを受けたようなものだ」との声を伝えています。
ロシアメディアによりますと、クルスク州へのウクライナ軍の越境攻撃では、住民ら6人が死亡、66人がケガをしました。
国境付近の住民、数千人が避難を余儀なくされ、ロシア当局は連邦非常事態を宣言し、対応に追われています。
攻撃から4日目となる9日も戦闘が続いているとみられ、ロシア軍が自国の領土からいまだ、ウクライナ軍を撃退できない異例の展開となっています。
ロシア軍は現地に追加の部隊を派遣していますが、集落を制圧したウクライナ軍から待ち伏せ攻撃を受けているという情報もあり、苦戦を強いられている可能性があります。
アメリカのワシントン・ポストは8日、ウクライナのゼレンスキー大統領の顧問の話として、クルスク州の一部を保持するためアメリカに長距離ミサイルATACMSの使用許可を求めたと報じました。
ロシア領の一部の占領を続けることで、今後のロシアとの交渉を有利に進める狙いがあるといいます。
また、今回の越境攻撃で、プーチン政権の威信失墜を狙ったとの見方もあります。
ロシアの独立系メディアは、「プーチン大統領が、顔に平手打ちを受けたようなものだ」「敵を押し返せず、住民に危険が及んでいる」とするロシア政府の当局者の声を伝えていました。
今回の越境攻撃を許したロシア軍に対しては、侵攻を支持する軍事ブロガーなどからも批判の声が上がっています。
プーチン大統領をめぐっては、今月、アメリカなどと大規模な身柄交換を行い、ロシア人工作員らを取り戻したばかりです。
プーチン氏が自ら空港まで出迎えに行き、国民を見捨てない、頼れる指導者像を演出していました。しかし今回の越境攻撃によって面目を失った形です。
ウクライナ、ロシア都市「制圧」の動画を投稿 占領地拡大の可能性も
朝日新聞社 によるストーリー
ウクライナ最高会議(国会)のミシアギン議員は9日、ウクライナ軍の兵士が、ロシア南西部クルスク州の都市スジャでウクライナ国旗を掲げている動画をテレグラムに投稿した。
【写真】「ロシア人殺す」叫ぶ少女、衝撃受けた高齢者 国営TVがあおる恐怖
動画の撮影日は不明だが、投稿では「街の平和」などの言葉も記され、越境攻撃によるスジャ制圧を示唆している。越境攻撃4日目を迎えてもロシア軍は撃退できておらず、ウクライナ軍による占領地域がさらに拡大する可能性がある。
8日にウクライナ軍がスジャをほぼ制圧したとの情報がSNSで流れていた。スジャのトップは9日、ロシア国営タス通信に「避難は進行中で、スジャは我々のものだ」と制圧の情報を否定した。
ウクライナ軍、ロシア西部で占領地域拡大か…米国製装甲車などの精鋭部隊投入か
読売新聞 によるストーリー
ロシア国防省によると、ウクライナ軍が越境した露西部クルスク州では8日、3日連続となる戦闘が行われた。ウクライナ軍が占領地域を拡大しているとみられる。将来的にロシアとの交渉材料にするため、露領内に占領地域を確保しようとしている可能性がある。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8日のビデオ演説で「(ロシアは)自分が何をしたのか身をもって知るべきだ」と述べ、越境攻撃を行っていることを示唆した。ロイター通信は、2022年2月のロシアによるウクライナ侵略開始以降、ウクライナによる「最大規模の越境攻撃」と報じている。
米紙ワシントン・ポストによると、ウクライナ政府高官はウクライナ軍が同州で約100平方キロ・メートルを制圧し、露軍兵を多数捕虜にしたと明らかにした。米政策研究機関「戦争研究所」は8日、ウクライナ軍が国境から北方へ最大35キロ・メートル進んだとの分析を示した。
露軍事ブロガーがSNSに投稿している映像では米国製装甲車などが確認されており、ウクライナ軍の精鋭部隊が投入されている可能性がある。露メディアによると、ウクライナ軍は同州スジャ周辺で 塹壕(ざんごう) を掘るなど防衛陣地の構築を始めた。
参考文献・参考資料
ウクライナ軍の越境攻撃 100平方キロメートル制圧か ロシア西部の軍飛行場にもドローン攻撃 (msn.com)
「プーチン大統領に平手打ち」ウクライナ軍がロシア領を“奇襲攻撃”威信の失墜狙ったか (msn.com)
ウクライナ、ロシア都市「制圧」の動画を投稿 占領地拡大の可能性も (msn.com)
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