![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160254998/rectangle_large_type_2_0877906e720ea3fa3eda232d63e41b0b.png?width=1200)
政治講座ⅴ2000「四面楚歌のトランプ氏」
「項羽と劉邦」は秦の始皇帝軍を滅ぼした立役者であるが、その両者が相まみえることになったことは歴史が示すことである。しかし、この両者の勝敗を分けた立役者は項羽には軍師として亜父范増がいた。そして、劉邦には劉邦の軍師の陳平がいた。この軍師の両者の戦いでもあった。そこで、劉邦の軍師の陳平の謀略で、項羽に対して亜父范増を疑い疎んじるような策略を立てた。疑い深い項羽は范増を策略で疑うようになった。疑い深い項羽は垓下という場所で漢軍に囲まれ、四方から漢軍に歌わせた楚歌(項羽の出身地の「楚」の歌)の歌声を聞いて「西楚」の人々が自分を裏切って劉邦軍に寝返ったと絶望させたのである。この故事から「四面楚歌」という表現が生まれた。後世でも、項羽が范増を重用出来ていれば、劉邦に対抗し得たと言われてもいる。
教訓であるが、軍師(ブレーン)の重用できるかで、歴史登場人物は成功している。トランプ氏のブレーンに誰がいるかによってこの2024年の米国大統領選の勝敗が決まると考える。米国民はどちらに軍配をあげるのであろうか。賢明な米国民に期待したい。
今回は故事にちなんだ楚歌をうたう報道記事を紹介する。
皇紀2684年11月3日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
報道記事紹介
トランプ氏復権に共和党の重鎮らが警鐘「248年の歴史の中でトランプほど脅威となる人物はいない」
読売新聞 によるストーリー
【ニューヨーク=淵上隆悠】アメリカ大統領選で、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領と距離を置く党内の実力者らが、トランプ氏の復権に警鐘を鳴らしている。トランプ氏が返り咲くかどうかは、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領も取り込みを図る共和党内の「反トランプ票」の行方もカギになりそうだ。
「忠臣」だったペンス氏「懸念を抱いている」
![](https://assets.st-note.com/img/1730341938-S56uTtaxPLUOfKzbFNeyVAI2.png)
「私は現在の共和党の方向性に懸念を抱いている」
29日にニューヨーク郊外で開催された企業家らの会合に招かれた共和党のマイク・ペンス前副大統領はこう語り、トランプ氏の主張を念頭に、同盟国を軽視する姿勢や財政赤字を拡大させかねない経済政策に不安をのぞかせた。
ペンス氏は副大統領当時、トランプ氏を批判しない「忠臣」として知られたが、2021年1月の連邦議会占拠事件を機に決別した。ペンス氏はハリス氏を支持することはないと明言する一方、「これ以上は選挙に関わらない」と述べ、トランプ氏も推していない。
リズ・チェイニー前下院議員、ハリス氏の集会に出席
共和党内には、ハリス氏への投票を呼びかける有力者もいる。議会占拠事件を巡る下院特別調査委員会で副委員長を務めたリズ・チェイニー前下院議員は、21日にミシガン州で開かれた民主党の集会に出席。ハリス氏と並んで登壇し、投票先を党派ではなく「善か悪か」で判断するよう呼びかけた。共和党穏健派にも支持を広げたいハリス氏は「彼女(リズ・チェイニー氏)には共和党員がこっそりと感謝の気持ちを伝えている。彼女は一人ではない」と強調した。
ジョージ・ブッシュ元大統領らも不支持
![](https://assets.st-note.com/img/1730342039-5O6rGjtN47aFwbZWfDP0Hm1I.png)
トランプ氏を見放した共和党重鎮もいる。リズ・チェイニー氏の父ディック・チェイニー元副大統領は9月、「我が国の248年の歴史の中でトランプ(前大統領)ほど脅威となる人物はいない」との声明を出し、ハリス氏に投票する意向を示した。トランプ氏はSNSで「娘と同じで名前だけの共和党員だ」と反発した。
このほか、ディック・チェイニー氏を副大統領に起用したジョージ・ブッシュ(子)元大統領も、今回の大統領選でどちらの候補にも支持を示さないことを事務所が米NBCニュースに明らかにしている。
一方、トランプ氏と最後まで党の候補指名を争ったニッキー・ヘイリー元国連大使は、トランプ氏を支持している。ヘイリー氏は28年の大統領選を見据えているとされ、トランプ氏の支持者を敵に回したくないとの思惑が働いているとみられる。
トランプ氏、政敵のチェイニー氏に「銃口を向けてみよう」…民主党は「暴力的だ」と一斉に批判
読売新聞 によるストーリー
![](https://assets.st-note.com/img/1730517341-kGjJpxYIHKUau1no76iAzXtR.png)
【ワシントン=田島大志】米共和党のトランプ前大統領が米大統領選の激戦州アリゾナ州で、同党の反トランプ派リズ・チェイニー前下院議員について「過激なタカ派だ。銃口を向けてみよう」と発言したことが波紋を呼んでいる。民主党は「暴力的だ」などと一斉に批判し、トランプ氏は守勢に回った。
トランプ氏は10月31日、元米FOXニュース司会者のタッカー・カールソン氏との対談イベントで、民主党のハリス副大統領支持を公言する政敵のチェイニー氏を批判する中で銃に言及した。
タカ派で知られた共和党のディック・チェイニー元副大統領を父に持つチェイニー氏は1日、SNSで「反対意見を持つ人々を死を使って脅している」と反論。ハリス氏も1日、「暴力的な暴言を吐くのは大統領として不適格だ」と批判した。
同州のクリス・メイズ司法長官(民主党)は1日、地元メディアに対し、殺害予告を禁じた州法違反にあたるかどうか捜査する方針を示した。こうした中、トランプ氏は1日、SNSに「言いたかったのは、『愚かなタカ派でありながら彼女自身が戦う度胸はないだろう』ということだ」と投稿し、釈明した。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?