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政治講座ⅴ1159「LGBT法案 The road to hell is paved with good intentions.」
「地獄への道は善意で舗装されている」
The road to hell is paved with good intentions.
(この句の一般的な解釈は、悪事または悪意は善意によって隠されているものだ、というものである。あるいは、善意でなされた行為であったとしても、その実行により意図せざる結果が招かれる、というものである。
簡単な例でいえば、鯉に代表される外来種の導入が、導入当初には予期できなかった繁殖と行動から後に迷惑行為となった、環境を守ろうとして行った行為が、かえって環境を破壊していた、などである。
また、この句のもう一つの意味は、個人が善意の行動を取ろうと意図していたとしても、その行動を取るのに失敗してしまう、というものである。この失敗は先延ばしによるものかもしれないし、怠惰やその他の破滅的な悪習かもしれない。
翻って、今物議を醸しだしている「LGBT法案」はまさに「地獄への道は善意で舗装されている」ではなかろうか。
The road to hell is paved with good intentions.
皇紀2683年6月15日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
速報】LGBT法案 衆院本会議で与党修正案を自公、維新、国民など賛成多数で可決
テレ朝news によるストーリー • 7 時間前
テレ朝news
【速報】LGBT法案 衆院本会議で与党修正案を自公、維新、国民など賛成多数で可決
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LGBTなど性的少数者への理解を深める法案の修正案が衆議院の本会議で自民党と公明党の与党に加え、日本維新の会と国民民主党などが賛成し可決されました。
細田衆院議長:「よって修正本案は委員長報告のとおり修正議決致しました」
LGBTの「理解増進法案」の修正案では、与党案の「性同一性」という文言を維新・国民案の「ジェンダーアイデンティティ」に変え「すべての国民が安心して生活できるよう留意する」との規定を盛り込んでいます。
13日の衆議院本会議で自民党と公明党、日本維新の会と国民民主党などの賛成多数で可決され、参議院に送られました。
早ければ16日にも成立する見通しです。
【驚き】LGBT法案“採決” 自民議員が“10分超”トイレにこもる 「反対の人は突然、お腹が痛くなる」との声も
FNNプライムオンライン によるストーリー • 昨日 20:15
【驚き】LGBT法案“採決” 自民議員が“10分超”トイレにこもる 「反対の人は突然、お腹が痛くなる」との声も© FNNプライムオンライン
“異変”は、午後の衆議院本会議で起きた。
議場では、LGBTなど、性的マイノリティーへの理解を増進するための法案の採決が行われた。
その直前、議場から出て来た自民党の高鳥修一議員。向かった先は、トイレだった。
しかし、高鳥議員は、本会議での採決が行われているものの、およそ10分間トイレから出てこなかった。
この法案を巡っては、自民党内から「男性が女性だと偽って女性用トイレに入るなど悪用される恐れがある」などと異論が噴出。法案への賛否を、党として拘束しないよう求める声も出ていた。
これに対して、茂木幹事長は「当然、党議拘束はかかる」と造反をけん制。「党議拘束」に反すれば、処分の対象になる。
法案への賛否で注目を集めたのが、これまで法案に反対する姿勢を見せてきた、保守派の高鳥議員だった。
その高鳥議員は、採決前、議場で悩むような表情も見せていたが・・・。採決直前、議場を出て、トイレに直行。採決が行われている間、トイレの中にこもったのだった。
そして、衆議院本会議では、起立方式で法案を採決。与党などの賛成多数で可決され、参議院に送られた。
テレ朝news
自民・高鳥議員「おなかが痛い」LGBT法案採決を退席 杉田氏も ウォッチで表示
この採決には、性的マイノリティへの差別発言を繰り返し総務政務官を更迭された、杉田水脈議員は欠席。
一方、高鳥議員はトイレから出てこず退席。賛成や反対の意思は示さなかった。
記者の問いかけに対して、高鳥議員は、次のように話した。
記者:
トイレに入ったのはどういう理由か?
高鳥議員:
それはトイレに行きたいから入ったんだよ。
記者:
法案についてはどのように考えているか?
高鳥議員:
だから今はコメントできない。
記者:
コメントできないというのは?
高鳥議員:……。
法案の採決は、国会議員の最も重要な仕事の一つ。しかし自民党内からは、こんな声が聞かれた。
自民党幹部:
反対の人は、突然お腹が痛くなったりするもんなんだよ。
そして、高鳥議員はさきほど、「腹痛のため途中退席しました」とのコメントを出した。
(「イット!」6月13日放送より)
「自民党は変わった」高鳥修一衆院議員、LGBT法案採決時に退席 体調不良が理由も…「賛成の意思表示をすることは困難だった」
オピニオン 1 時間前
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LGBT法案(与党修正法案)が13日の衆院本会議で可決された。自民党の高鳥修一衆院議員が採決時に本会議場を退席し、採決後に戻った。自民党の杉田水脈氏らが体調不良や公務などを理由に欠席したが、議場で法案に反対した自民党議員はいなかった。保守派や女性団体、LGBT当事者団体が拙速な法制化に反対するなか、法案は「良識の府」「熟議の府」と呼ばれる参院に送付される。
「おなかが痛いということだ。生理現象だ」
高鳥氏は、記者団に退席の理由を問われ、こう語った。
LGBT法案の採決時、本会議場を退席し、議場外のトイレに10分以上入り、採決後に戻った。その後、事務所を通じて、「法案とは別に、公衆浴場やトイレなどで女性や子供たちを守るための法整備が必要だ」とコメントした。
高鳥氏は同日夜、ジャーナリスト、有本香氏のネット番組「有本香チャンネル」にゲスト出演した。退席理由について体調不良だったと前置きしつつ、「あれだけ反対の論陣を張ってきた。賛成の意思表示をすることは困難だった」と語った。安倍晋三元首相が凶弾に倒れてから、「こんなに自民党が変わってしまうのか、ということを実感した」とも述べた。
LGBT法案をめぐる岸田文雄首相の対応について、「(安倍氏に)相談すれば、『それはちょっと待て』(と助言しただろう)」「ほかの方々の声がよく耳に入る。われわれの声は、あまり聞いていただけない」ともらした。
安倍氏は生前、LGBT法案について「皇室の危機」も懸念していた。参院には、筋金入りの保守派議員がいる。16日の本会議で成立する予定だが、複数の造反者が出る可能性もある。
「LGBT“差別”増進法」にNO。プライドパレードすら、できなくなる危機。「こんな法を通す国は、本当に最低です」
ハフポスト日本版 によるストーリー • 昨日 14:35
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LGBT理解増進法について抗議する参加者
【関連記事】「LGBT理解増進ではなく、理解”抑制”法案」。パートナーシップ制度の抑制も意味する、その問題点とは?
◆
「LGBT理解増進法案」の修正案の内容に抗議する緊急集会が6月12日夜、国会前で開かれた。
法案では「全ての国民の安心に留意する指針を、政府が策定する」という条文が加わった。LGBTQ当事者や有識者は、これで自治体のパートナーシップ制度や差別禁止条例、学校でのLGBTQに関する教育などを国が抑制できるようになるのではないかという危機感を強めている。
この日は当事者やアライの人々が集まり、「これはもはや、理解を増進する法律ではありません。むしろ理解を阻害、抑制し、もっと言えば、差別を増進するためのものだとしか思えません」と訴えた。
LGBT理解増進法案、問題点は?
法案は、自民・公明の案に、日本維新の会、国民民主両党の主張を取り入れつつ修正したものだ。6月13日に衆議院を通過。21日の国会会期末までに成立する可能性が高い。
法案の中で最も問題とされているのが、以下の部分だ。
第十二条 この法律に定める措置の実施等に当たっては、性的指向又はジェンダーアイデンティティにかかわらず、全ての国民が安心して生活することができることとなるよう、留意するものとする。この場合において、政府は、その運用に必要な指針を策定するものとする。
有識者によると、この条文は「政府や自治体、学校などで『多数派が“安心“できる範囲』でしか理解を広げない」という解釈が可能になるという。実際、自民党の古屋圭司氏(衆院岐阜5区)は自身のブログで「この法案はむしろ自治体による行き過ぎた条例を制限する抑止力が働く」などと発信している。
反対派が理解を阻害する法案、「ない方がまし」
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「廃案を求めざるをえない」と訴える松岡宗嗣さん
12日に国会前で開かれた緊急集会。集まった人々はどんな思いを語ったのか。
一般社団法人『fair』の松岡宗嗣さんは、「先日、『LGBT法案ができるみたいだね、よかったね!』という言葉をかけられました。引き裂かれる思いになりました」と語った。
「もしこの法律ができたら、今後、国が基本計画をつくり、指針をつくる際、つねに『多数派が安心できる範囲で』『家庭や地域住民の協力が必要で』と、反対派から理解を阻害する方向への働きかけが行われていくでしょう。こんな法律だったらない方がましです。廃案を求めざるを得ません」
また今回の法縁では、学校での教育や啓発について、 「家庭及び地域住民その他の関係者の協力を得つつ」という文言が追加された。松岡さんは「つまり、地域住民やその他の関係者が反対したら、学校での理解を広げることはできないということです」と指摘。
自民党の西田昌司氏(参院京都府選挙区)は、自身のYouTubeで、自治体の小学校5-6年生向けの冊子をやり玉にあげ、「地方や民間団体が過激な方向に走らないよう歯止めをかける、規制するための道具としてLGBT法案が必要」だと言い切った。
「過去にも、2000年代は性教育やジェンダー平等に対するバッシングが起き、学校現場が萎縮しました。いまでも適切な性教育が実施されていません。これと同じことがいま繰り返されようとしています」(松岡さん)
日本中のプライドパレードができなくなる危機
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「もはや、差別増進法と言える内容だ」ーー。参加者はプラカードでこう訴えた。
LGBT理解増進法案の議論が進む中で、トランスジェンダーに対する根拠なきバッシングが加速している。今回の法案でも、行政文書などで使われている「性自認」について、「ジェンダーアイデンティティ」に変更された。それは「“⼼が⼥”だと⾔っただけで⼥湯に⼊れるようになる」などといった誤った認識を踏まえたものだ。
『Transgender Japan』共同代表の畑野とまとさんは、「今、日本はトランスヘイトの嵐です。トランスジェンダーを排除しようというビラ配りが日本中で行われ、公衆トイレにもそのビラが貼られています。若い子たちがそれを見て、どう思うと考えますか?もう何人もの人たちが、自分たちの未来を信じられなくて、自ら命を経っています」と指摘。
一部の保守系メディアは「トランスジェンダーの人権が認められると、女性の人権が脅かされる」という言説を繰り返している。畑野さんは「どの口が言うんだと、憤りを感じます。本気で、女性の人権を考えたことなんてないでしょと。それだけ女性の差別が気になるんだったら、ジェンダーギャップ指数が低いこの国をなんとかしようと、なぜ声をあげないんですか」と主張。
「実際には、私たちの団体と一緒に活動してくれている女性団体がたくさんあります。なのに、LGBTQ当事者の人権を認めたくない人たちが、『女性差別』という言葉を使えば、みんな納得するだろうと(盾にしています)」と分析する。
また、「全ての国民の安心に留意する指針を、政府が策定する」とした今回のLGBT理解増進法案について、「この法律にそっくりな法律を持っている国が一つあります。(同性愛に関する宣伝を禁止する)ロシアの『ゲイ・プロパガンダ』禁止法という法律です」と指摘。
「この法律が通ることで、どこかの団体などが、『ある場所を貸し出すのをやめてほしい』と言うと、(国内最大級のLGBTQイベント)『東京レインボープライド(TRP)』をはじめ、日本中のプライドパレードができなくなる、危機に陥る可能性すらあります」
「子どもたちに悪影響を与えるから、声を上げるのをやめてほしいという法律が今、日本で通ろうとしています。こんな法律を通す国は、本当に最低です」
「ずっと、やりたいことよりも、声を上げることを選択して生きてきた」
編集者やフォトグラファー、ライターとして活動する中里虎鉄さんは「今日この場に来る途中に、いろんなお家から夜ご飯のにおいが香ってきて、お腹空いたなと思いながら考えたの。虎鉄が欲しい未来や社会って、ここに来ることではなくて、お家でゆっくり美味しいご飯を食べたり、好きな友達と遊んだりすることだと思ったの」と切り出した。
その上で、自分のこれまでの人生について、「この間、友達と『うちらさ、もし自分たちの権利や暮らしが守られている社会で生きていたら、一体何してると思う?』って話になったの。正直、何も浮かんでこなかったの。ずっと、自分が幸せになる未来を想像できずに、自分のやりたいことよりも、声を上げることを選択して生きてきたから」と回顧。
「もしそんな未来がきたとして、自分が何をしたいか、どんなものに好奇心や探究心を持って生きられるか。そんな贅沢なこと、虎鉄、考えたことないって思っちゃったの」と振り返った。
どんな人生を望むのか。中里さんはこう語った。
「多くの人が自分たちの好きなことや人たちと、好きな暮らしをしている。そんなふうに生きられる社会で、虎鉄も生きたかったよってすごく思ったの」
「このLGBT理解増進法、別名『LGBT差別増進法』が進んでしまうことで、私たちにそういう未来はこないと思っています。だからはっきりと、この法案に対して、NOを突きつけたいと思います」
<取材・文=佐藤雄(@takeruc10)/ハフポスト日本版>
LGBT衆院本会議採決 自民・高鳥氏が退席 7人が欠席
昨日 21:55
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LGBTなど性的少数者への理解増進を目的とした与党修正法案が可決された13日の衆院本会議で、自民党の高鳥修一衆院議員が採決時に本会議場を退席し、採決後に戻った。その間、議場外のトイレに10分以上入っていた。
高鳥氏は、法案に反対していた。記者団に退席の理由を問われ、「おなかが痛いということだ。生理現象だ」と説明した。法案については「法案とは別に、公衆浴場やトイレなどで女性や子供たちを守るための法整備が必要だ」と事務所を通じてコメントした。
自民の杉田水脈氏ら与党の複数の議員が、体調不良や公務などを理由に欠席した。
社説:LGBT法案 これで理解が進むのか
京都新聞社 によるストーリー • 58 分前
LGBTなど性的少数者への理解増進法案が、与党案を修正し、衆院本会議で可決された。与党が、日本維新の会と国民民主党が提出した案をほぼ丸のみした。
だが、共生社会への趣旨が一層後退したと言わざるを得ない。性的少数者が生きやすい社会につながる法案に修正するべきだ。
法案を巡っては、2年前に与野党の実務者で合意していた。だが、自民の保守系議員の反発で国会提出が見送られた。
先月、岸田文雄首相の指示で先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)前日に、自民、公明が与党案を提出した。だが、合意案で「性自認」としていた文言は、自民が一部議員や支持層に配慮し「性同一性」に変更した。
さらに修正案では、心と体の性が一致しない障害名として用いられる「性同一性」の表現を、「ジェンダーアイデンティティー」と英訳した。
「性自認」「性同一性」のどちらにも訳せる。文言をあいまいにすることで、対象を狭めた与党案を是認する奇策としか見えない。すでに条例や計画などに「性自認」を使っている自治体にも、混乱を与える懸念が生じる。
最も問題なのは「全ての国民が安心して生活できることとなるよう留意する」との条文追加だ。
一見公平に思えるが、性的多数者側が認める範囲内に、性的少数者の人権や尊厳を制限しかねない。理解増進といいながら、妨げになるような規定ではないか。
当事者団体の人たちが「誰の方向を向いている法案なのか」と失望するのも当然だろう。
これまでの国会審議では、「女性用トイレや浴場に、心は女という男性が入ってトラブルになる」と不法行為や施設管理の問題を混同し、性的少数者を犯罪者扱いするような発言まであった。的外れの危機感をあおり、差別や偏見を広げるような議論は許されない。
合意案にあった「民間の団体等の自発的な活動の促進」の文言まで削られている。企業や自治体、NPO法人などが取り組む支援や活動を鈍らせるつもりなのだろうか。理解に苦しむ。
衆院の解散・総選挙が取りざたされる中、突如修正案がまとまった背景には、維新や国民を巻き込むことで、争点化するのを避ける思惑も見え隠れする。
参院では早々に採決する動きもあるが、拙速は禍根を残す。当事者の率直な思いも聞き、改めて十分に議論せねばならない。
参考文献・参考資料
【速報】LGBT法案 衆院本会議で与党修正案を自公、維新、国民など賛成多数で可決 (msn.com)
【驚き】LGBT法案“採決” 自民議員が“10分超”トイレにこもる 「反対の人は突然、お腹が痛くなる」との声も (msn.com)
「自民党は変わった」高鳥修一衆院議員、LGBT法案採決時に退席 体調不良が理由も…「賛成の意思表示をすることは困難だった」 (msn.com)
「LGBT“差別”増進法」にNO。プライドパレードすら、できなくなる危機。「こんな法を通す国は、本当に最低です」 (msn.com)
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