
政治講座ⅴ1905「夫を殺された復讐に燃えるウクライナの『ブチャの魔女』」
やられぱなしではなく「目には目歯には歯」に目覚めたウクライナ。復讐の執念深さは女性には負ける。ロシアvsウクライナの勝敗は彼女らの復讐心を癒すまで終わらない。
このロシアの侵略戦争はウクライナに勝利の女神がほほ笑む予感がする。
今回はそのような報道記事を紹介する。
皇紀2684年8月25日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
ロシア国内クルスク州でウクライナ軍がHIMARS爆撃...クラスター弾が「補給路」を完全破壊する映像
ニューズウィーク日本版 によるストーリー

Viacheslav Ratynskyi-REUTERS
<クルスク州へのウクライナの越境攻撃で、既に補給路の橋3本を失っていたロシア。新たに設置した補給路までもが破壊されたことに>
ロシア西部クルスク州への越境攻撃を続けるウクライナ軍だが、ロシア軍にとって重要な補給路である「浮橋」や周辺のインフラに攻撃を仕掛け、これらを完全に破壊することに成功した。米国製のHIMARSによる爆撃とみられ、攻撃の様子を撮影した映像を見ると、クラスター弾が広範囲に降り注いで周囲の施設に大きなダメージを与えていることが分かる。
この動画はウクライナの特殊作戦部隊がSNSに投稿したもので、軍用機から撮影されたもの。クルスク州のセイム川に架かる浮橋が映し出され、その後にこの軍用機がロシアのインフラを攻撃し、その過程で橋が破壊される様子が確認できる。
高機動ロケット砲システム(HIMARS)が使用されたとみられる一連の攻撃に先立ち、ウクライナ軍はセイム川に架かる3本の橋(ロシア軍が補給路として使用していた)を破壊していた。ロシア軍は浮橋を設置して新たな補給路の確保を試みたが、今回の攻撃でその浮橋も破壊された形だ。
ウクライナ空軍の司令官であるミコラ・オレシュチュク中将は、ウクライナ軍が8月19日にクルスク州の橋を破壊し、「敵の補給能力を奪った」と述べた。
アメリカが提供したHIMARSを使用した攻撃
ロシアのあるテレグラムチャンネルには、クルスク州の集落スヴァンノエにある橋への攻撃は、ウクライナ軍がアメリカから供与を受けたHIMARSを使用したものだと記されている。同アカウントには18日の時点で、「この地域に残る橋はあと1本のみだ」と書かれていた。
これに加えてロシア外務省の報道官は、ウクライナ軍がクルスク州の国境地帯にある集落グルシュクヴォの近郊で、セイム川に架かる別の橋を「西側製の武器、おそらくアメリカのHIMARS」で「完全に破壊した」と述べた。
ウクライナ軍は8月6日にロシア軍の不意を突いて越境攻撃を開始した。クルスクへの攻勢で進展を続けており、ロシア国内の複数の前線での争いは激しさを増している。外国の軍がロシアの領土に侵攻したのは、第二次世界大戦以降で初めてのことだ。
ウクライナは、同国軍が越境攻撃を開始してからクルスク州で制圧した領土の面積について、ロシア軍が2024年に入ってからウクライナで占領した領土の面積を上回ると主張している。
越境攻撃はロシア軍の「物資補給の遮断が目的」
ロシアの調査報道サイト「アゲンツトヴァ(Agentstvo)」によれば、ウクライナ軍は約24時間で、クルスク州の主な2つの防衛線を突破した。これらの防衛線は、ロシアが2年半の時間と1億7000万ドル超の資金を投じて建設したものだという。
ロシアはウクライナとの国境地帯に予備軍を投入したが、それでもウクライナ軍の進軍阻止に苦慮しており、ウクライナ側は自国軍がクルスク州で足場を固めつつあるとしている。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍がクルスク州で少なくとも80の集落を支配下に置いたと主張した。
ウクライナは今回の越境攻撃について、ロシアの領土を恒久的に掌握するためではなく、ロシアの戦争遂行努力を支える物資補給を遮断し、自国の領土をきわめて破壊的な空爆から守るためのものだとしている。
本誌はこの件についてロシア国防省にメールでコメントを求めたが、これまでに返答はない。
テオ・バーマン
民間人が虐殺されたウクライナの街に「ブチャの魔女」…女性だけの部隊で「全てを奪ったロシアに復讐果たす」
読売新聞 によるストーリー
【ブチャ(ウクライナ中部)=倉茂由美子】ロシアのウクライナ侵略初期に多数の民間人が虐殺された首都キーウ近郊ブチャで5月、領土防衛隊に女性だけの防空部隊が新たに結成された。「ブチャの魔女」と名付けられた部隊には「無残に殺された人たちの 復讐(ふくしゅう) を果たす」との思いを抱く隊員が少なくない。

ブチャ郊外の森にある部隊の基地。17日、13人の女性隊員が炎天下、軍事訓練に取り組んでいた。息が切れ水を飲もうとする隊員に、指導役の男性司令官は「ロシア兵が目の前にいても水を飲むのか。進め、進め!」と容赦なく怒号を飛ばした。
部隊の主な任務は、連日飛来する露軍無人機の撃墜だ。だが、露軍の再来と、前線への派遣に備えた地上戦の訓練も重ねている。
露軍に夫が殺害されたタティアナ(41)は「やっと居場所を見つけた。全てを奪ったロシアに復讐を果たしたい」と意気込む。タティアナはウクライナ軍が越境攻撃を続ける露西部クルスク州での任務を望んでいる。(敬称略)
参考文献・参考資料
ロシア国内クルスク州でウクライナ軍がHIMARS爆撃...クラスター弾が「補給路」を完全破壊する映像 (msn.com)
民間人が虐殺されたウクライナの街に「ブチャの魔女」…女性だけの部隊で「全てを奪ったロシアに復讐果たす」 (msn.com)
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?