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政治講座ⅴ393「呉越同舟の支那と露西亜:支那は台湾の独立阻止を目論む」

「呉越同舟」という言葉がある。支那と露西亜はまさにぴったりである。
共同軍事訓練をしているが、トロイの木馬のように、したたかな支那にロシアが侵略されなければよいがと案じているのである。孫子の兵法に「兵は詭道なり」がある。兵法三十六計の第一計「瞞天過海」(天を欺いて海を渡る)がある。第四計「以逸待労」などがある。日本は戦術では素晴らしいと米軍に言われたが戦略では劣っていたと言われている。それは、陸軍・海軍・空軍がバラバラの行動に起因すると言われている。
今回は、報道記事から将来を占う。

         皇紀2682年10月1日
         さいたま市桜区
         政治研究者 田村 司

はじめに

 民主的に見える「住民投票」は軍事監視下で行われている。世界から孤立するロシアには展望が見えるのであろうか。ロシアはウクライナをネオナチ政権だと非難して侵攻しているが、やっていることはナチスドイツがポーランド侵攻した時と同じである。ドイツ国民を救出するとの名目でポーランドに侵攻して併合したときと同じである。歴史は繰り返される。
 

中国、露との溝に苦心 「住民投票」相いれぬ立場

昨日 19:49

【北京=三塚聖平】ロシアによるウクライナ4州併合で中国は微妙な立場に置かれている。「台湾独立」を警戒する中国は「主権と領土保全」の原則を譲れない「住民投票」を盾に他国領を切り取ったプーチン露政権とは本来、相いれない立場だ。このため中国は、4州併合に明確な態度を示さず、対米で連携を深めるロシアとの溝を露呈させないよう苦心している。

中国外務省の毛寧(もう・ねい)報道官は30日の記者会見で、4州併合について「各方面が対話と協議を通じて、不一致を適切に解決してほしい」と発言。賛否は明らかにしなかった。米政府系のラジオ自由アジア(RFA)は「中国は、ロシアがウクライナで主導した住民投票に賛成していないが、明確にロシアの非難もしていない」という見方を示す。

中国は、ウクライナへの配慮に加え、台湾問題への波及を警戒しているとみられる。今回は住民投票が独立や露編入の根拠とされた。中国がこれに賛意を示せば、台湾問題で強調する「主権と領土保全」の主張が揺らぎかねず、チベット、新疆(しんきょう)ウイグルの両自治区にも響きかねない中国は2014年のクリミア併合も承認していない

中国外務省の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は9月28日、ウクライナ4州での住民投票と台湾問題の整合性を問われ、「台湾問題は完全に中国の内政であり、ウクライナ問題とは本質的な違いがある」とクギを刺した。

一方で、中国はロシアとの不協和音が露呈しないよう気を配っている。

毛氏は30日の会見で「各国の主権、領土保全は尊重されるべきだ」としつつ、北大西洋条約機構(NATO)の「東方拡大」に反発するロシアを念頭に、「各国の合理的な安全保障上の懸念は重視されるべきだ」と述べた。

My opinion

歴史は繰り返されている。
ナチス・ドイツの領土拡張の標的はヴェルサイユ条約で失ったザールラント、ラインラントなど旧ドイツ領の「失地回復」であり、チェコスロバキア、ポーランドなど周辺国のドイツ系住民の居住地域であった。
後者の場合、ドイツ系民族の保護を口実にした領土要求である。
第一次世界大戦後、ドイツはヴェルサイユ条約に基づき戦前の領土の20%を失う
その結果、ポーランド領やチェコスロバキア領となり多くのドイツ人が留まったままになっている旧ドイツ領が領土併合の対象となった。
1935年1月、国際連盟監督下の自治地域であったザールラントで、その帰属をめぐる住民投票が行われ、圧倒的多数でドイツへの帰属が決まる。同年3月、ドイツは再軍備宣言を行い、非武装地帯に定められていたラインラントへ進駐し、さらに38年4月、オーストリアを併合する。
そしてヒトラーの狙いはチェコスロバキアとポーランドのドイツ系住民が居住する地域に向けられた。
ヒトラーはドイツ系住民の民族主義を煽り、チェコスロバキア・ズデーテン地方のドイツ人による民族自決を支持した。
ロシアによるクリミア併合に続きウクライナ侵攻での4州併合はナチス・ドイツを彷彿させる出来事である。 NATO軍と露西亜の激突は近い。そのとき、日本はどうする。  どんとはれ!

参考文献・参考資料

中国、露との溝に苦心 「住民投票」相いれぬ立場 (msn.com)

第二次世界大戦 ナチス・ドイツのポーランド侵攻の真相|メシア|note

第二次世界大戦の勃発 ドイツ、ポーランドに侵攻 1939年 - 500字日本史 (500ji-nihonshi.com)

ロシアによるクリミアの併合 - Wikipedia

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