政治講座ⅴ2023「警戒:内戦のような有様の中国」
混乱・動乱する中国、中国共産党はこの混乱する中国社会を収めることが出来るのであろうか。あの中国を統一した秦の始皇帝(姓は嬴、氏は趙。諱は政)は統一後15年で滅亡した。習近平氏の率いる中国共産党は同じ運命をたどるような予感がする。次のあげる事件などはその兆候を示唆するものである。鄧小平の導入した改革開放路線で貧富の差が拡大してそれに修正を加えた共同富裕路線は中国全体の国家財政と破綻を招いたとも言える。されど、隣国の不幸は日本の没落に繋がる。そのためにも、中国の復活を期待して止まない。
皇紀2684年11月15日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
報道記事紹介
中国在留邦人に警戒呼び掛け 車暴走事件受け 日本大使館
AFPBB News / 2024年11月13日 9時12分
【AFP=時事】中国南部・広東省珠海市で11日夜、自動車が暴走して多数の人をはね、35人が死亡する事件があったのを受け、日本大使館は12日、中国在留の邦人に対し、大声で日本語で話さないようにするなど慎重な行動を呼び掛けた。
大使館の警告は12日朝、発せられた。事件に関しては日本人が被害に遭ったとの情報はないとしているが、中国で最近、攻撃的な事件が相次いでいる点を指摘している。9月には隣接する深セン市で日本人の男子児童が刺殺される事件が起きたばかり。
大使館は警告文で、「現地の習慣を尊重し、周囲に注意を払い、中国人と接する際には言動に気をつける」よう忠告。「夜間に1人で外出するのを控える」ほか、日中でも「日本語で大声で話すことや、集団で騒ぐなどの挑発的で目立つ行動を避ける」よう呼び掛けている。
【翻訳編集】AFPBB News
中国 車が暴走 35人死亡43人けが 現場で住民が花を手向け追悼
2024年11月13日 19時49分 中国
中国南部の広東省で暴走した車が大勢の人をはねて35人が死亡した事件で、現場では追悼の動きが見られました。中国政府は、社会に動揺が広がらないよう神経をとがらせているとみられ、ビジネスなどで訪れる外国人に影響は及ばないと強調しています。
中国南部の広東省珠海にある運動施設で11日の夜、暴走した車が大勢の人をはねた事件では35人が死亡し、43人がけがをしました。
事件の発生から13日で3日目となりますが、現場では13日朝も地元の住民が次々と訪れ、花を手向けたり手を合わせたりして追悼する様子が見られました。
車を運転していて現場で拘束された62歳の容疑者について、警察当局は、離婚後の財産分与をめぐる不満が事件の動機だとする見方を示しています。
中国共産党の機関紙や国営メディアは、習近平国家主席がけが人の治療に全力をあげ、法に従って犯人を厳罰に処すよう指示したと伝える一方、事件の詳細な情報はほとんど報じていません。
現場の運動施設に手向けられた花束の多くは、13日の夕方には撤去されていました。
中国ではこのところ、公共の場所や人が集まる場所を狙った事件が相次いでいて中国政府は、社会に動揺が広がらないよう神経をとがらせているとみられます。
13日、中国外務省の記者会見ではこの事件をめぐり外国メディアから質問が相次ぎ、林剣報道官は事件について「極めて悪質だ」と述べました。
一方「中国は世界で最も安全で、刑事犯罪の発生率が最も低い国の1つだ」と主張しビジネスなどで訪れる外国人に影響は及ばないと強調しました。
事件当時の状況は
事件発生当時の状況について警察は、現地時間の午後8時前、男が小型のSUV=多目的スポーツ車で運動施設の中に進入し、そこで運動していた人たちが巻き込まれたとしています。
当局は限られた情報しか明らかにしていませんが、香港のメディアは目撃者の話として、車は施設の中を往復して人々をはねたあと、現場から逃走したと伝えています。
また、現場は運動施設内にある長さおよそ400メートルの歩行者専用のエリアで、地元の人たちが運動や散歩などに訪れる場所だということです。
現場の運動施設とは
珠海は人口およそ250万人。
マカオに隣接し日系企業も多く進出しています。
事件が起きた運動施設は市の中心部から北におよそ8キロ離れた住宅街の一角にあり、スタジアムのほか体育館やプールなどが併設されています。
12日珠海で開幕した航空ショーの会場からは、車で北東に1時間ほどの場所にあります。
中国メディアによりますと、大勢の人がはねられたのはスタジアムの周囲にある歩行者用の道路で、夜になると、地元の人たちがウォーキングやランニングなどを楽しんでいたということです。
現場近くに献花に訪れた男性は「運動施設には退職した女性たちが多く訪れていた。女性たちは夜、グループで集まることが多く、複数のグループがあり、親が子どもを連れてくることもあった」と話していました。
また、事件当時、現場近くで散歩をしていたという男性は「急に周囲が閉鎖されて入れなくなった。ふだんは毎晩7時半以降には、グループのメンバーたちが旗などを持って、元気よく歩いていた。なかには1つで100人以上のグループもあった」と話していました。
林官房長官「中国の在留邦人に注意喚起」
林官房長官は午前の記者会見で「被害に遭い亡くなられた方に哀悼の意を表し、ご遺族にお悔やみを申し上げるとともに、負傷した方々の一日も早い回復をお祈り申し上げる。邦人の生命・身体に被害が生じたとの情報には接していない」と述べました。
その上で「今回の事件を受け、中国の在留邦人に対し領事メールなどを通じて注意喚起を行っており、引き続き中国での治安状況を注視し、邦人の安全確保に全力を尽くしていく」と述べました。
中国での車暴走、航空ショー開幕のタイミングに動機を疑う声も―仏メディア
Record China によるストーリー
中国南部の広東省珠海市のスポーツセンターで11日夜、暴走したスポーツタイプ多目的車(SUV)が大勢の人を次々とはね、35人が死亡、43人が負傷する事件があった。
警察によると、運転していたのは62歳の男で、現場から逃走を図ったが、駆け付けた警察官に拘束された。男は車内で刃物を使い自殺を図り、首に重い傷を負って意識が無い状態で病院に運ばれた。犯行動機は離婚後の財産分与への不満とみられているが、取り調べをできる状況ではないという。
ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版サイトは12日付記事で、今回の事件が中国当局が宣伝に力を入れてきた中国国際航空宇宙博覧会(珠海航空ショー)の開幕前夜に発生したことから、ネット上では動機を巡り、警察発表を疑う声が上がっているほか、「外部勢力による指図」を含むさまざまな憶測が飛び交っていると報じた。(翻訳・編集/柳川)
揺らぐ「安全」、習政権に衝撃=社会の不満解消後回しのつけ―中国暴走事件
【北京時事】中国広東省珠海市で起きた無差別殺傷事件。習近平政権は国家の「安全」を最重視してきただけに、まれに見る凶悪事件の発生に衝撃を受けているとみられる。最近は公共の場で無差別に人を傷つける事件が相次いでおり、治安対策の強化に乗り出す方針だ。
「関係部門は真剣に教訓をくみ取り、人民の生命、安全と社会の安定を全力で保障する必要がある」。習国家主席は12日に出した「重要指示」でそう強調した。中国の指導部が一つの犯罪を受けて指示を出すのは異例で、事件が及ぼす影響に神経をとがらせていることがうかがえる。
習政権は、社会の安定のため「安全」を最重視してきた。だが、それは言論統制やスパイ摘発など内外の「敵」の取り締まりが中心だ。景気低迷による生活苦や閉塞(へいそく)感など、社会安定の根幹となる人々の身近な不満への対応は後回しにしてきた感が否めない。今回の事件は、そのつけが回ってきたとも言える。
習氏の指示を受け、事件があった広東省は、さっそく関係部門を集めた会議を開催。省トップで習氏に近い黄坤明・省共産党委員会書記は、類似の犯罪を防ぐため、市民の家庭問題や近隣トラブル、土地や金銭を巡る争いなどの解決を図ると表明。さらに、さまざまな不満を抱える人々への管理を強化する方針も示した。
中国当局は、既に不満を持つ人物の監視に乗り出しているもようだ。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは10月、多発する無差別殺傷事件を受け、当局が村や町の幹部に犯罪を起こしそうな人物を洗い出すよう指示したと報道。強権的な政治手法を続ける習政権の治安対策は、社会の締め付け強化に向かう可能性がある。
何かがおかしい中国社会、各地で相次ぐ凶悪事件、やり場のない怒りや不満が鬱積?
Record China によるストーリー
中国南部・広東省珠海市で11日夜、自動車が暴走して多数の人をはね、地元当局は35人が死亡し、43人が負傷と発表した。
中国では最近、各地で凶悪事件が頻発。
9月には広東省深セン市の日本人学校に通う男子児童が男に刃物で刺され死亡した。
何かがおかしく、やり場のない怒りや不満が鬱積(うっせき)しているかにも見える。
当局によると、珠海の事件は11日午後7時48分、市中心部に近い香洲区のスポーツ施設で発生。62歳の男の運転する小型のSUV(スポーツ用多目的車)が敷地内に強引に乗り入れ、歩行者道路で運動をしていた人たちに突っ込んだ。
香港紙・明報が伝えた目撃者の話では、車は行ったり来たりして多数の人をはねた。現場には靴や帽子、バッグが散乱。多くの人が血を流して倒れ、動かない状態だった。
男は車内で刃物を使い自殺を図った。
病院に搬送されたが、首などに重傷を負っており、意識不明で取り調べができる状況ではないという。
犯行の動機について、当局は「離婚後の財産分与への不満」と公表。
いち早い公表は異例で、政府などへの怒りや不満ではなく、あくまで個人的なものと強調する狙いがあるとみられる。
珠海では12日から中国最大の航空ショー「中国国際航空宇宙博覧会」が開幕。国内外のメディアが前日から訪れていた。注目を集めるため事件を起こした可能性もある。
中国のSNSでは事件に関する投稿が制限されたが、事件は広く知られた。国営の新華社通信によると、習近平(シー・ジンピン)国家主席は「事件は極めて悪質」として、負傷者の治療や被害者とその家族のケアに全力を挙げるよう指示。関係部門に対しリスク管理を強化し、過激な事件の発生を厳重に防ぐよう求めた。習氏の指示を受け、中央政府は現地に人員を派遣した。
珠海や深センに限らず、中国では上海市内のスーパーマーケットでも男が無差別に客らを切り付け、3人が死亡、15人が負傷した。
10月には北京の名門小学校付近で、5人が刃物で襲われて負傷する事件が起きた。
珠海と同様の事件は日本でも起きたことがある。2008年6月、東京・秋葉原の交差点に赤信号を無視した2トントラックが突入。通行人を次々とはねた上、運転していた当時25歳の男はナイフで付近にいた人をナイフで刺し、計7人が死亡した。死刑となった男は自らの境遇に不満を抱いていたとされる。
一連の事件とは趣を異にするが、中国河南省では大学生が夜中に肉まんを求めて約50キロをサイクリングするのがSNSで取り上げられて流行。今月8、9日には20万人以上が一斉走行した。
共産党系メディアは当初、好意的に扱っていたが、若者らが自然発生的に集まり政府への抗議活動に発展するのを警戒してか、地元当局が規制に乗り出した。背景にあるのは中国経済が減速する中、深刻な社会問題になっている若者の就職難だ。(編集/日向)
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