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政治講座ⅴ629「角を矯めて牛を殺す『ゼロコロナ』政策」

集中治療病棟の増設ワクチン接種には力を入れず、大規模検査やロックダウン、隔離施設に膨大な資源を注ぎ込み、国民の抗議行動が起こっている。
中国のことわざに「角を矯めて牛を殺す」というものがある。今の中国はまさに出来もしない「ゼロコロナ」という愚行を行っている。「角を矯めて(ゼロコロナ)」中国経済や国民の生活という「牛」を殺しているのである。温故知新ということががあるのにも拘らず、「文化大革命」という文化の破壊で「知識」を破壊した結果が、今の中国の「ゼロコロナ」政策であろう。
そして、別な角度から俯瞰すると、胡耀邦一派からの権力闘争がこの様な抗議行動という形になったものであろうと考える。場合によっては政権側は戒厳令を布いて対抗する可能性もある。

          皇紀2682年11月29日
          さいたま市桜区
          政治研究者 田村 司

中国鄭州市でのFoxconn従業員大暴動の原因はゼロコロナ政策が招いたものだという指摘

1 時間前

2022年11月下旬、iPhoneの生産を請け負うFoxconnの中国工場周辺で従業員による大規模な


中国鄭州市でのFoxconn従業員大暴動の原因はゼロコロナ政策が招いたものだという指摘© GIGAZINE 提供
抗議デモが発生しました。新型コロナウイルス(COVID-19)の流行を抑えるために行われた厳しい外出制限や賃金の未払いが原因とされるこの問題について、中国在住のテクノロジーレポーター、ベン・ジアン氏らが解説しました。 Inside Foxconn’s ‘iPhone City’: how Apple’s biggest contractor fell victim to China’s zero-Covid policy | South China Morning Post https://www.scmp.com/tech/big-tech/article/3201004/inside-foxconns-iphone-city-how-apples-biggest-contractor-fell-victim-chinas-zero-covid-policy Foxconnの工場がある中国河南省鄭州市ではCOVID-19のパンデミックに伴い強硬政策が実施されたため、従業員の間に不安が広がっていきました。South China Morning Postの取材に応じた複数の従業員によると、Foxconnが2022年10月10日から従業員に毎日COVID-19の検査を行うよう義務付けたため、この日河南省の衛生当局から発表された無症状患者数はわずか6人だったにもかかわらず、従業員たちの間でパンデミックに対する危機感が募っていったとのこと。 その後、工場の敷地内で感染者が確認されたという噂が広がり、中国のソーシャルメディアでは労働者を検疫施設に送るバスの映像が流されました。10月19日、地元の保健当局が鄭州市で7人の確定患者と7人の無症状患者が発生したと報告。Foxconnは社員寮での食事サービスを停止し、20万人の従業員に無料の食事ボックスを寮に持ち込むように要請しました。また、従業員は工場から寮までは決められたルートを厳密に通らなければいけないという行動制限も課されたそうです。 感染のリスクを減らすために行われた上記の取り組みですが、「多くの従業員が調理済み食品の質の悪さと食事の配給に伴う混乱に不満を募らせたため、裏目に出てしまった」とジアン氏らは指摘します。



中国鄭州市でのFoxconn従業員大暴動の原因はゼロコロナ政策が招いた
ものだという指摘© GIGAZINE 提供


Foxconnが外部との接触を遮断する生産方式を導入してから、敷地内の生活は急速に変化しました。労働者はCOVID-19が発生する中、閉鎖空間に閉じ込められていることを心配し、ソーシャルメディアに現状を訴えるようになります。10月26日、Foxconnの経営陣は沈黙を破り、「少数の従業員が感染している」と発表してウイルスに効果があるとされる漢方薬を配り始めましたが、状況は改善しませんでした。 感染を恐れてFoxconnを去ったという従業員によれば、社員寮は劣悪極まりない環境だったそうです。1部屋に8人が住み、4つの2段ベッドと1つのトイレを共有するのが一般的な部屋割りで、さらに適切な清掃サービスがなく、寮の外には捨てられたプラスチックの食事ボックスなど多くのゴミが高く積み上がっていたとのこと。 このような環境に耐えられずFoxconnを去る従業員は後を絶ちませんでした。その結果、生産速度が大幅に遅延したため、Appleが11月6日に「鄭州工場が大幅に生産能力を落とした状態で操業しており、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxのモデルの出荷に遅れが生じる」と発表するなど、その影響は如実に現れていきます。


中国鄭州市でのFoxconn従業員大暴動の原因はゼロコロナ政策が
招いたものだという指摘© GIGAZINE 提供


by Prachatai 2022年11月22日の夕方から始まった抗議デモは、上記の厳しい行動制限に加え、Foxconnがいくつかの採用条項を守らなかったことから生じた不満が原因だったとされています。あるケースでは、2023年2月15日まで勤務する新入社員に約束されていた「定着手当」が変更され、ボーナスを受け取るには1カ月余分に勤務する必要があると告げられた人がいたそうです。 すでに報じられているように、規模が拡大した抗議デモは機動隊との衝突に発展し、救急車で搬送された人もいたとのこと。Foxconnは採用条項に「技術的なエラーがあった」として謝罪し、退職する人に1万元(約19万円)を支払うことを約束しました。情報筋によると、2万人以上の労働者がFoxconnを去ったそうです。 鄭州氏の輸出の80%を担うともいわれるFoxconnを助けるために、地元政府は数千人の医療スタッフを派遣するなどして支援を強めているとのこと。中国商務部に所属する研究者のMei Xinyu氏は「Foxconn鄭州工場の生産再開は、中国が世界経済における地位を守るために勝利しなければならない重要な戦いである」と述べています。ジアン氏らは「規律、効率、信頼性が保証された中国人労働者は、COVID-19の規制によって急速に失われつつある」と解説しました。

「習近平は辞めちまえ!」中国の”ゼロコロナ反乱”が日本にも波及…新宿西口で抗議主催者と参加者に直撃

安田 峰俊 - 4 時間前

 11月27日、新宿駅西口の地下広場。私はわが目を疑った。100人ほど(主催者発表数百人)の在日中国人の若者たちが、集まって中国政府に抗議しているのだ。マスクや帽子、メガネなどで顔を隠している人が多いものの、見たところ一般人っぽい雰囲気である。日本語が上手な人も多く、留学生の比率が高いのだろう。
 たくさんの人たちが、手に白い紙やプラカードを持っている。プラカードの文言はかなり手厳しい。「ゼロコロナ政策反対」「自由を、さもなくば死を」「習近平くたばれ」「中国共産党の思考様式は人類文明の最大の脅威だ」「人類は共産党を歓迎しない」……。多くは油性ペンでの手書きで、印刷されたものもせいぜいワードソフトで作っただけという手作り感が満載である。

「白い紙」は、今年に入ってからゼロコロナ政策や習近平政権の3期目突入に反対して街に出た中国人がしばしば掲げるようになったアイテムだ(抗議のスローガンが書かれていれば逮捕後に大変なことになるが、ただの紙だけなら処罰されにくいからである)。

2022年11月27日、筆者撮影。© 文春オンライン


 参加者がかわりばんこに演説に立つ。即興で喋っているらしく、上手い人と下手な人の差が激しいが、聴衆はしっかり聞いているようだ。やがて、ノリのよさそうな青年を中心に、口々にこんなスローガンを叫びだした──。
「共産党下台!(中国共産党は政権を手放せ!)」
「習近平下台!(習近平は辞めちまえ!)」
 私は来年、中国に触れるようになって23年目、中国ライターとして仕事をして13年目である。しかし、まさか中国共産党や国家主席の下野を、中国人の若者が集団で叫ぶ現場に居合わせる日が来るとは思わなかった。しかも、ここは北京でも上海でもなく、日本の東京なのである。

ゼロコロナ政策、成功から失敗へ

 現在の異常事態に至った経緯を簡単に説明しておこう。中国が厳格なゼロコロナ政策(動態清零)を徹底し続けていることは、日本でもよく知られている。
 これは非合理的かつ長期間のロックダウンを伴うものだが、コロナの脅威が深刻だった昨年までは、多くの国民から一定の理解や支持を得ていた(むしろ2021年夏ごろには、中国だけがコロナ封じ込めに成功してアフターコロナ時代に入っていると、当局が世界に対して大威張りをしていたくらいである)。
 しかし今年に入り、各国が脱コロナに舵を切るなかで、厳しすぎるゼロコロナ政策と実際のコロナ(オミクロン株)のリスクとの乖離が目立ちはじめた。ロックダウン下で子どもや高齢者が死亡したり、絶望した住民が自殺する事例も増えたほか、経済への影響も深刻になった。だが、ゼロコロナ政策は習近平の肝煎りであり、習に権力が極度に集中する現体制のもとでは、政策の方針転換は望み薄だ。

理不尽な火災による死亡

 国民の不満が静かに高まるなか、10月の中国共産党第20回党大会で、習近平政権の第3期目突入と、習派で一色の常務委員人事が発表される。大会の直前、北京市内の四通橋である男性がゼロコロナ政策と習近平の独裁に反対する横断幕を掲げると、このスローガンは中国国内外で一定の広がりを見せ、日本でも大学のキャンパス内などで中国人留学生による反習近平ポスターが登場することになった( 当時の記事 参照)。
 そして11月24日、新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで火災が起き、すくなくとも10人が死亡する。現地は100日以上にわたってロックダウン下にあり、ゆえに消火活動が充分におこなわれなかったとみられた。現場ではゼロコロナ政策のもと、マンションの扉が外から施錠されていたとする報道もあり、炎に巻かれた建物内で、「助けて! お願いだから開けて!」と叫ぶ女性の音声が入った動画も流出した。
 結果、25日からはゼロコロナ政策への反対やウルムチ火災の犠牲者の追悼を理由に、中国各地で住民が街頭に出て抗議したり、大学内で学生が抗議集会を開く現象が発生する。
 なかでも26日夜に上海市内で発生した街頭抗議では「共産党下台!(中国共産党は政権を手放せ!)」「習近平下台!(習近平は辞めちまえ!)」というスローガンを群衆が叫ぶという、数ヶ月前までは絶対にあり得なかった事態が発生した。また、習近平の母校である清華大学でも、1000人以上の規模の抗議集会が起きた──。

イベントの4時間前に代表者が決定

 さて、話を新宿西口に戻す。今回、私がウルムチ火災犠牲者の追悼集会の実施を知ったのは、当日27日の午後になってからだった。イベントの開始時刻は19時だったが、その前に用事があり、私が現場に到着したのは20時過ぎ。そこで冒頭の光景を目にしたのである。どうやら最初は静かに追悼する目的だったようだが、盛り上がってしまい即席の演説会とシュプレヒコールが始まったようだ。
 集会は予定通り21時に終わった。現場を掃除していた中心人物らしき1人・A氏に話を聞く。彼は20代なかばの男性社会人で、この日の集会の代表者であった。以下、インタビュー形式で書いていこう。
──どういう団体が中心になってやっているんですか?
A:特に団体はなくて、昨日(26日)の夜にできたらしいTelegramのグループです。僕が加入した時点ではメンバー数が30人くらいで(注.28日0時時点で約700人)。僕自身、今日のイベントの代表になったのは開始の4時間前なんですよ。グループ内で、この日に追悼集会をやることだけは決まったんですが、あとはなかなか話が進まなかったので「あーもういい、俺が代表やるわ」と言って、それで決まりました。
──新宿駅西口の地下広場を選んだ理由は?
A:集会をしようと決まったのがこの日の12時で、それから東京都や新宿区に電話したんですが日曜日なので役所が休みで、公園を押さえるのは無理だった。で、路上ではできるのかと警察に聞いたら、それも数日前に許可を出さないとダメだと。困っていたところ、Telegramグループの1人が、新宿西口でよく日本人の集会をやっていると言うんです。それに、調べてみると歴史的にも学生運動に使われてきた場所らしい。

母語では政府批判ができない孤独

──それで、集会ができたと?
A:はい。それで地下広場の最寄りの交番に相談に行ったんです。すると、お巡りさんから「すごく大人数になったり交通の妨げになったりしないなら大丈夫だよ」と言ってもらえて。当日の15時に場所が決まりました。日本のお巡りさんはとても親切で、ありがたかったです。
──集会はどのように準備を?
A:場所が決まってから、Telegramグループのメンバーで分担作業で係を決めました。通行人の妨げにならないように整理する係とか、買い出し係とか、チラシを印刷する係とかです。
 ──そもそも、なぜ集会をやることになったんですか?
A:中国国内や世界のあちこちで、この日にウルムチ火災の追悼集会をやるという話が、いきなりネットで盛り上がって。欧米のほうが先に話が進んでいるみたいだったのですが、日本で僕たちもやってみようと思いました。
──終わってみての感想をお願いします。
A:いま、国外にいる中国人はみんな、誰が敵で誰が味方かわからない状況です。自分の国の政府に対して疑問を抱いたときに、英語や日本語を使って外国人(=日本人など)に対してなら、その気持ちを喋れる。でも、母語である中国語を使っては口にできない。そんな悲しみを感じている世界中の孤独な同胞に『1人じゃないぞ』『お前の味方はたくさんいるぞ』と言ってあげたい思いです。

香港デモの手法を援用した?

 ちなみに、私の手元の情報によると、11月末に新宿の別の場所、また12月上旬に池袋と大阪の日本橋で類似の集会がおこなわれるらしいが、それぞれ提唱したTelegramグループが異なるらしい。A氏は「自分は他のグループのことはよくわからない」という。
 そこで、別の集会の提唱グループに近い人物に連絡を取って事情を聞いてみたところ、彼らは逆にこの新宿西口の集会については、やはり「細かいことはわからない」。こちらの人物はこう説明する。
「2019年の香港デモが用いていた『Be water(水になれ)』作戦の影響があると思います。明確な中心がなく、組織も作っていない。みんなが匿名でTelegramでつながっているだけでも、集会やデモはできるとわかったんです」
 事実、この日の新宿駅西口地下広場の集会でも、即興の演説をおこなっていた参加者のなかに「Be water」に言及する人がいたようだ。
 前月に日本各地の大学で、デザインの統一性がまったくない反習近平ポスターがバラバラと貼られた事件についても、全体的な指導部が存在しなかった点では、似たような手法が採られたといえるかもしれない。

「もちろん、すごく怖いです」

 「代表」のA氏以外にも、集会後に7~8人の参加者に話を聞いた。そのなかから、30代前半の社会人のB氏(女性)と、20代なかばの留学生C氏(男性)のコメントを紹介しておこう。
──参加した理由は?
B:ウルムチの火災のことに腹が立ったし、痛みを感じました。自分はなにができるかはわからないですが、こんなにひどいことにはとにかく声を上げるべきだと思いました。
C:中国国内の同胞があんなに大変なことになっているのに、自分は安全な日本でのうのうと過ごしていていいのか。いま動かないと、きっとこれからずっと後悔すると考えたんです。
──Bさんは髪も目元も隠さずマスクだけで参加していますが、リスクを感じませんか?
B:感じますよ。もちろん、すごく怖いです。でも、中国国内にいる人たちはもっと怖い環境なのに、マスクだけの姿で街に出て抗議している。彼らに勇気をもらいました。海外にいるのに、国内にいる人たちよりも怯えてはいられないと思います。

嵐の前の静けさの先に何があるか

 この27日夜、中国国内では少なくとも10大都市で大規模な抗議運動が起こった。ネット上に流れた情報によると、北京では約1ヶ月半前に反習近平の横断幕が出された四通橋付近にも群衆が集結。横断幕のスローガンを叫ぶ現象がみられたという。
 中国国内の警察はこれらに対処はしているものの、現時点では穏健な対処をおこなうケースもある模様だ(もっとも、大きな騒ぎが起きたときはギリギリまで相手を泳がせ、当局側の態勢が万全に整ってから一気に叩き潰すのが中国の治安維持機関のパターンなので、目下の「静観」は嵐の前の静けさである可能性が高い)。
 また、中国共産党の支配体制は、われわれが思うよりもはるかに強靭だ。すくなくとも現時点では、この大量の抗議運動が習近平の辞任や体制の転換にまでつながっていく可能性は低い。はしゃいで騒ぎすぎたり、この動きに過大に期待したりせず、一定の冷静さを持って事態の推移を見守ったほうがいい。
 とはいえ、中国人がこれだけの規模で動いて自国の体制改革を訴える現象は、1989年の天安門事件のあとは絶えてなかったことだ。今後の中国が、先行きが非常に不透明な時代を迎えることは確実だろう。盤石かと思われた習近平政権第3期の雲行きは、かなり怪しくなってきた。
(安田 峰俊)

異例】「言論の自由ない」習主席の母校でも…“ゼロコロナ政策”反対の大規模デモ

テレ朝news - 1 時間前

 厳しいゼロコロナ政策に反対する抗議活動が中国全土で広がっています。首都・北京でも異例の大規模デモが起きました。

 北京市内では27日夜から28日未明にかけて1000人近くが集まる異例のデモが起きました。

 厳しいゼロコロナ政策への批判のほか、「言論の自由がない」ことを象徴した白い紙を手に抗議の意思を示しました。

 清華大学の学生:「(抗議しないと)清華大学の学生として一生、後悔することになる」

 また、27日には習近平国家主席の母校「清華大学」でも抗議活動がありました。

 外出ができない大学生たちの間にはゼロコロナ政策への不満が高まっていました。

(C) CABLE NEWS NETWORK 2022

北京と上海でも異例の抗議行動 ゼロコロナに反発、習氏辞任の要求も

BBC News - 3 時間前

中国で、厳しい新型コロナウイルス対策への抗議が大都市へと広がっている。27日夜には、首都北京や金融ハブの上海でも抗議デモが行われた。


 抗議デモでは多くの人が白い紙を掲げ、政府への不満を表明すると同時に、言論が検閲されていることをアピールした。一部には、習近平国家主席の辞任を求める人もいた。

抗議行動は、南西部の成都市、中部の西安市武漢市でも起きた。武漢市は約3年前に新型ウイルスの感染流行が始まった都市

BBCのエド・ローレンス記者は上海で取材中、殴打され蹴られるなどし、中国当局に手錠をかけられ拘束された。記者は取材許可を得た上での取材活動中だった。数時間後に解放されたが、BBCは当局から説明も謝罪もないとして、深い懸念を示している

今回の抗議行動は、北西部のウルムチ市での抗議行動に続くもの。同市では24日に集合住宅の火災で10人が死亡し、ロックダウンの規制が救助活動を妨げたと非難されている。当局はこれを否定している。

中国政府は「ゼロコロナ」政策を3年近く続けており、何百万人もの国民が集団検査、隔離、突然のロックダウンなどの影響を受けている。

政府を直接批判することは、中国では厳しく罰せられる。そのため、大勢が公然と共産党指導部に怒りをぶつけるのはかなり異例なことだ。

警察は多くの場所で、抗議の集会が続くのを認めている。ただ上海では27日、数人が逮捕され、いくつかの通りが封鎖された。

「習近平、辞めろ」のかけ声も

北京の河川敷には27日、数百人が集まり、国歌を歌ったり、演説を聞いたりした。

ソーシャルメディアに投稿された画像や動画には、市内にある名門の清華大学で数十人が平和的な抗議行動をし、国歌を歌う様子が映っている。

武漢でも、住民数百人が街頭に出て、その一部がバリケードを倒したり、金属製のゲートを破壊したりしたことが、ソーシャルメディアに投稿された動画からわかる。

中国最大都市の上海では27日、「ウルムチ通り」一帯で警察が厳重な警戒態勢を敷いた。ここでは前日、ろうそくをともす集会が抗議行動に発展した。

BBC記者は、警官、民間警備員、私服警官らが、2日連続で集まってきた抗議デモ参加者たちと向き合っている様子を目撃した。

AFP通信は現地にいた人の話として、この日午後には数百人が白い紙を手に同じ場所に戻り、それを掲げて沈黙の抗議とみられる行動をとったと伝えた。

上海で26日夜にあった抗議行動では、「習近平、辞めろ」「共産党、退陣しろ」といったスローガンが公然と叫ばれるのが聞こえた。

こうした要求は、中国では極めて異例だ。

上海で抗議デモに参加していた男性は、人々が街頭に出ているのを見て「衝撃を受けたが、少し興奮した」とBBCに話した。また、これほど大規模な抗議を国内で見たのは初めてだとした。

この男性は、ロックダウンで「悲しみ、怒り、絶望」を感じているとし、がんで治療中の母親にも会えなくなったと述べた。

BBCのスティーヴン・マクドネル中国特派員(北京)は、政権維持が最優先の中国共産党にとって、今回の抗議は大きな難題となっていると説明。政府は国民の「ゼロコロナ」政策への不満の高まりを、大幅に過小評価してきたようだとした。

また、習氏が最近も、同政策をやめることはないと宣言していることをふまえて、共産党は自ら招いた窮地から簡単には抜け出せない状況に陥っていると伝えた。

同特派員はさらに、中国政府は3年という時間があったものの、集中治療病棟の増設やワクチン接種には力を入れず大規模検査やロックダウン隔離施設に膨大な資源を注ぎ込み、決して消え去ることのないウイルスとの戦いに勝とうとしてきたと指摘した。

一方、テッサ・ウォン記者(シンガポール)とネイサン・ウィリアムズ記者(ロンドン)は、中国で人々が大挙して路上に出て、習氏の辞任を求めることは、少し前までは考えられないことだったと説明。

北京市内の橋の上で最近あった劇的な抗議行動の後、よりオープンで批判的な抗議行動に関して、ここまでなら大丈夫だろうという基準が設定されたようだと分析した

ゼロコロナ政策と感染拡大

新型ウイルスをめぐっては、多くの国がある程度の「共存」を受け入れているなか、中国は「ゼロコロナ」政策で撲滅を目指している。

中国政府は、同政策が命を救うとしている。新型ウイルスによる死者数はこれまで低く抑えられており、公式発表で5200人強となっている。

これは100万人当たりに換算すると3人で、アメリカの3000人、イギリスの2400人を大きく下回っている。

ただ、中国ではこのところ、1日当たりの感染者数の最多記録を更新している。北京や南部の貿易拠点の広州などの大都市では、感染が急拡大している。

23日には1日当たりの感染者数は過去最多の3万1527人に上った。これまでのピークは4月の約2万8000人だった。

「習近平一強体制の中国」の経済成長を、欧米が疑問視する根本的な理由

白川 司 - 9 時間前



習近平一強体制が整った共産党大会で見えた綻び

 2022年10月22日に閉会した中国共産党大会では、習近平国家主席(以下、習主席)が異例の3期目を決めて、中国共産党をさらに5年間トップとして率いることが決まった。また、党最高幹部には王滬寧氏を除くすべてが習派で固められた。
 ライバルとなる団派(中国共産党青年団出身のエリートを中心とした派閥)の李克強首相(当時)を引退に追い込み、次期首相候補だった胡春華氏を最高幹部どころか、政治局員から中央委員に降格させている
 これで習近平一強体制が整い、共産党大会における習主席は終始自信に満ちた態度を演出したが、その綻びは予期せぬ形で訪れた。それが閉会式で胡錦濤前国家主席を退場させたシーンが全世界に配信されたことだった。
 胡錦濤氏は習主席を誕生させた立役者であり、ライバル派閥の団派の長老であるが、同時に習主席にとっては自分を中国トップにしてくれた恩人でもある。胡錦濤氏が隣に座ってつつがなく大会が閉会すればこそ、習主席の「一強」のお墨付きが与えられるはずだった。だが、その席で胡錦濤氏はささやかながらも抵抗の意思を示し、結局、その恩人を強制退場させる醜態を世界にさらしてしまった。
 胡錦濤氏が批判の態度を示したことは、習一強体制が決して盤石ではないことの証左だろう。確かに権力中枢からの団派の排除は成功したが、団派自体が消えてなくなったわけではない。最高幹部を自派で固めることはできても、中国共産党全体を掌握できているとは限らない。なんらかのきっかけで、これまでおとなしかった団派が「打倒習主席」に走り、中国共産党内での権力闘争が激化することもありうる。

北京で異例の抗議活動 「独裁不要」習氏批判も


共同通信社 - 11 時間前

 【北京共同】北京市中心部で27日夜から28日未明にかけ、新型コロナウイルス対策として厳しい行動制限を強いる中国の「ゼロコロナ」政策に反対する千人近い規模の抗議活動が起きた。「個人独裁は要らない」と習近平国家主席を批判する声も噴出。2012年の習指導部発足以降、首都での本格的な政府批判行動は初めて。



 北京で抗議活動があったのは日本など各国大使館が集中する朝陽区の繁華街。広場に27日、新疆ウイグル自治区で起きた火災の犠牲者を悼む献花台が設けられ、市民が集結。火災では防疫対策による封鎖で救助が遅れたとされ市民らは「自由がほしい」などとシュプレヒコールを上げた。


中国「ゼロコロナ」への抗議拡大 習主席退陣求めるネット映像も

毎日新聞 - 

 新型コロナウイルスの封じ込めを図る中国政府の「ゼロコロナ」政策に抗議する動きが上海、広州など中国全土に拡大している。インターネット上では習近平国家主席の退陣を求める市民の映像が流れ始めている。首都・北京の中心部でも27日夜~28日未明、300人以上の市民が声を上げた。



 2012年に習指導部が発足して以降、全国規模で同時にこれほどの抗議活動が広がるのは初めて。ロックダウン(都市封鎖)などで蓄積した市民の怒りの矛先は次第に政権へと向かいつつある。習氏は10月の共産党大会を経て総書記3期目入りを果たし、権力基盤を固めたが、自身が主導したゼロコロナ政策が原因で難題に直面している。
 北京では27日夜、各国大使館が並ぶ亮馬橋地区に大勢の市民が集結。今回のデモで表現の自由の象徴となっている白い紙を掲げ「PCR検査はいらない。自由がほしい」「中国全土の封鎖を解除せよ」と不満を訴えた。参加者らは「領袖(りょうしゅう)はいらない。選挙がほしい」「フェイクニュースはいらない」などと共産党体制や言論統制も批判した。北京で公然と大規模な抗議が起きるのは極めて異例だ
 きっかけは、新疆ウイグル自治区ウルムチ市で今月24日に10人が死亡した火災。厳格なコロナ対策が被害の拡大を招いたとみられている。その後各地で追悼の動きが広がり、抗議デモに発展した。
 海外のSNS(ネット交流サービス)に投稿された動画などによると、デモは南京、武漢、重慶、成都でも発生。上海では26、27日に大規模な抗議活動が起きた模様だ。動画では「習近平は退陣しろ」と叫ぶ市民の様子も流れた。一部では警察や当局者が市民を強制排除する様子が映っている。
 中国の官製メディアは各地の抗議活動を報じていない。国内のSNSでは抗議に関する動画や書き込みが次々と削除されている
 中国本土では11月に入り新型コロナ感染者が急増。27日に確認された感染者数(無症状を含む)は4万人を超え、政府が無症状患者を統計に加え始めた20年4月以降、過去最多を5日連続で更新した。【北京・岡崎英遠、米村耕一】

「習近平退陣しろ」 “言論統制への抗議” 「白色革命」が中国全土に拡大

TBS NEWS DIG - 1 時間前

きのう夜、北京市内で行われた抗議デモ。参加者が声をそろえて訴えているのは…

 デモ参加者「PCR検査はいらない、自由が欲しい!」掲げているのは白い紙。言論統制への抗議の意味が込められているといい、「白色革命」と呼ばれ、急拡大しています。その批判の矛先は、習近平指導部にも向かっています。「逮捕されるのを恐れて声を上げないでいると後悔する」「自由が無いなら死んだ方がましだ!」きっかけとなったのは24日、新疆ウイグル自治区の高層マンションで10人が死亡した火災。厳しいゼロコロナ対策による封鎖などで消火が遅れたとの指摘が相次ぐ中、そうした情報がネット上から削除されることに不満をもった学生たちが抗議活動を始めたのです。学生が歌っているのは中国国歌。「立ち上がれ奴隷になることを望まぬ人々よ!」という歌詞があり、政府に対する皮肉をこめたものともみられます。デモ参加者「中国共産党退陣しろ!習近平退陣しろ!」上海での抗議活動は習近平指導部批判に発展しました。デモ参加者「(警察は)共産党の手先になるのをやめろ!」そんな中…BBCの記者「領事館に連絡してくれ」取材していたイギリスBBCの記者が一時、警察に拘束される事件も起きました。そして、けさの上海。記者「一夜にして交差点が塀で囲われてしまいました」一方、北京大学ではきょうも抗議する学生とみられる姿が。しかし、すぐに連行されてしまいました。全国各地で一斉に大規模な抗議活動が行われるのはきわめて異例で、中国政府が今後どのような対応をとるのか注目されています。


中国抗議行動、全土に拡大 「ゼロコロナ」我慢限界

共同通信社 - 43 分前

 【北京、上海共同】中国で28日までに、新型コロナウイルス対策として厳しい行動制限を強いる「ゼロコロナ」政策に抗議する行動が全国各地に拡大した。国民は共産党の厳しい統制下にあるが、我慢が限界に達しつつある。一方で感染者数は最多記録を連日更新。習近平指導部は感染とデモの抑え込みという二正面作戦を迫られ、対応に苦慮しているとみられる。

 インターネット上の情報によると、全国で31ある省・自治区・直轄市のうち北京などほぼ半数で、落書きを含む何らかの抗議行動が起きたとみられる。

中国・上海、「習近平退陣」連呼も=各地でゼロコロナ抗議

13 時間前

 【上海時事】中国各地で新型コロナウイルス感染拡大を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策の下で行われている厳格な防疫態勢への反発が広がる中、最大の経済都市・上海市でも26日夜から27日にかけて抗議行動が発生し、インターネット交流サイト(SNS)上では警察と衝突する映像が拡散した。集まった大勢の市民らは「共産党退陣、習近平(国家主席)退陣」と連呼し、ゼロコロナへの不満を表明。強権体制の中国で、最高指導者を街頭で直接批判するという異例の事態となっている。



 長期のロックダウン(都市封鎖)下にある新疆ウイグル自治区ウルムチ市で24日に発生した火災では、10人が死亡。封鎖のために消火活動が遅れたとされ、同市で大規模な抗議デモが起きたほか、北京大学など全国の大学で追悼の動きが広がった。上海でも中心部の通り「ウルムチ中路」に多くの市民が追悼のために集まり、デモに発展したもようだ。
 ウルムチ中路では27日未明に多くの警官が動員され、通りの出入り口を規制するなど対策に追われる様子がうかがえた。また、同日夕から多くの人が集まり、封鎖する警官隊と小競り合いになった。
 上海市では3月末から約2カ月にわたりロックダウンが導入され、経済や市民生活が大きな打撃を受けた。市民の間には感染を徹底的に抑え込むゼロコロナ政策に対する強い不満が渦巻いている。
 中国で26日に新たに確認された感染者は4万人に迫る勢いで、過去最多を更新中。首都・北京でも新規感染者は4300人を超え、感染拡大に歯止めをかけられていない。 

参考文献・参考資料

中国鄭州市でのFoxconn従業員大暴動の原因はゼロコロナ政策が招いたものだという指摘 (msn.com)

「習近平は辞めちまえ!」中国の”ゼロコロナ反乱”が日本にも波及…新宿西口で抗議主催者と参加者に直撃 (msn.com)

【異例】「言論の自由ない」習主席の母校でも…“ゼロコロナ政策”反対の大規模デモ (msn.com)

北京と上海でも異例の抗議行動 ゼロコロナに反発、習氏辞任の要求も (msn.com)

「習近平一強体制の中国」の経済成長を、欧米が疑問視する根本的な理由 (msn.com)

北京で異例の抗議活動 「独裁不要」習氏批判も (msn.com)

中国「ゼロコロナ」への抗議拡大 習主席退陣求めるネット映像も (msn.com)

「習近平退陣しろ」 “言論統制への抗議” 「白色革命」が中国全土に拡大 (msn.com)

中国抗議行動、全土に拡大 「ゼロコロナ」我慢限界 (msn.com)

中国・上海、「習近平退陣」連呼も=各地でゼロコロナ抗議 (msn.com)

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