政治講座ⅴ1830「ロシア南部で武装勢力のテロ勃発か、ロシア崩壊の号砲か」
ロシアはウクライナに侵攻している場合ではない。
宗教の名を借りた内乱の前兆を感じさせる事件である。
そして、ロシアは早くウクライナから撤退した方が良い。
これがロシア崩壊の前兆のような気がする。
昔、アジアまで勢力を拡大して、朝鮮半島まで侵攻してきたロシア帝国は日本との戦いで敗れてから、あっという間に、共産党勢力により内部崩壊した。ウクライナ侵攻はロシアが劣勢であると噂で聞く。ロシア帝国の崩壊と同じようにロシアは民族や宗教で領土は分割される可能性は高い。
政治講座ⅴ285「自由ロシア軍団」|tsukasa_tamura (note.com)
政治講座ⅴ280「ロシアは戦時体制への移行、つまり『特別軍事作戦』から『戦争』へ格上げか。宣戦布告か。ロシアから離反する国がでた。そして、ロシアの5分割論が出ている」|tsukasa_tamura (note.com)
今回はそのような報道記事を紹介する。
皇紀2684年6月25日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
ロシア南部で武装勢力がテロか、教会や警察署など襲撃…警官ら15人死亡
読売新聞 によるストーリー
タス通信によると、ロシア南部のダゲスタン共和国の二つの都市で23日、武装勢力によってロシア正教の教会などが襲撃された。警察官ら少なくとも15人が死亡し、多数のけが人が出た。犯行声明はなく動機は明らかになっていないが、ロシア連邦捜査委員会は、テロ事件とみて捜査に着手した。
襲撃が起きたのは、ダゲスタンの首都マハチカラとデルベント。ほぼ同時刻に発生し、ロシア正教の教会やユダヤ教の礼拝所、警察署などが襲撃された。激しい銃撃戦となり、地元当局は武装勢力の6人を殺害した。デルベントのユダヤ教礼拝所では、火災が発生した。
ロシア最南端のダゲスタンは、イスラム教徒が多数を占める。パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘開始以来、宗教間の緊張が高まっていた。
昨年10月には、マハチカラの空港にイスラエルから旅客機が到着した際、イスラエル軍のガザ攻撃に抗議する若者らが空港に乱入した。
ロシア南部の教会襲撃、警官ら17人死亡 イスラム主義者のテロか
毎日新聞 によるストーリー
ロシア南部ダゲスタン共和国の首都マハチカラとデルベントで23日、ロシア正教会の教会やシナゴーグ(ユダヤ教会堂)などが武装勢力に襲撃され、警察官や教会関係者ら少なくとも17人が死亡し、25人以上が負傷した。インタファクス通信などが伝えた。
ロシア連邦捜査委員会はテロ容疑で捜査を始めた。インタファクス通信などによると、デルベントでは教会とシナゴーグが、マハチカラでは教会と交通警察の詰め所がそれぞれ襲撃を受け、武装勢力と警察の間で銃撃戦となった。教会の司祭や警備員が殺害され、警察官15人が死亡した。治安当局は、これまでに武装勢力6人を殺害したとしている。
ダゲスタン共和国はイスラム教徒が多い地域。露紙RBKは、襲撃の行動や叫び声などから「テロリストはイスラム主義のテロ組織に属している」との捜査関係者の話を報じた。【モスクワ山衛守剛】
ロシア南部2都市で教会などに銃撃、少なくとも6人死亡
Reuters によるストーリー
[モスクワ 23日 ロイター] - ロシア南部ダゲスタン共和国の首都など2都市で23日、シナゴーグ(ユダヤ教会堂)やロシア正教会、警察の施設などに相次いで銃撃があり、少なくとも6人の警官が死亡したほか、12人が負傷した。ロシアの通信社が内務省の発表を伝えた。
現時点で犯行声明は出されていない。国営タス通信は警察当局の情報として、ダゲスタン中部セルゴカラ地区長の息子2人が容疑者に含まれており、捜査当局が地区長を拘束したと報じた。
ダゲスタン共和国にはイスラム教徒が多い。地元の宗教団体は警官7人を含む9人が死亡したとしている。
内務省によると、武装勢力4人が射殺された。地元当局者は首都マハチカラの教会で銃撃戦があり、さらに1人が殺害されたと述べた。マハチカラでは正教会の司祭も殺害された。
マハチカラの南約125キロにあるデルベントではシナゴーグと教会が襲撃された。当局の発表によると、武装勢力2人が殺害された。また現場では火災が発生した。
ウクライナ侵攻の後始末 “ロシア5分割解体”のシナリオ
FRIDAYデジタル 2022/07/11 10:00
毎年開催してきた6月恒例のテレビ特番『国民対話』を今年は行わなかったことで体調不良は深刻だと見られている
筑波学院大・中村逸郎教授、ジャーナリスト・常岡浩介氏が明かす
2月24日の侵攻から約4ヵ月。ウクライナ東部ルガンスク州の完全制圧に向けて、ロシア軍の攻撃が激化している。
英国防省は6月15日、ロシア軍が同州の要衝セベロドネツクの大半を支配下に置いたとする分析を発表。東部制圧はもはや時間の問題との観測が強まっているが、ジャーナリストの常岡浩介氏は「ロシアの勝利は絶対にない」と断言する。
「東部戦線ではたしかにロシアが巻き返しているが、それは西側諸国によるウクライナへの武器支援などが滞っていることが大きな理由です。他方、ロシアも英国防省によると兵力の3分の1を失うという大ダメージを負っている。より深刻なのは経済的なダメージです。ロシア最大手の銀行『ズベルバンク』の最高経営責任者ゲルマン・グレフ氏は、6月17日、『経済が制裁前の水準に戻るには10年かかる』と発言しています。それくらいロシア経済の疲弊は深刻なのです」
アメリカやNATO諸国は、すでに戦争終結に向けて動き出しているが、ロシア国内も状況は同じだ。ロシア政治に詳しい筑波大学の中村逸郎名誉教授は「9月にロシア各地で行われる州知事選に向けて、プーチンは大統領を辞任し、政権交代する準備を進めている」と言う。
「膨大な戦費と厳しい経済制裁によって経済は破綻寸前で、体制への不満は最高潮に達しています。プーチンは大統領を辞任せざるを得ない状況なので、今後は院政を敷き、影響力だけは維持していくつもりです。そのため州知事選前の、遅くとも8月上旬までには辞任するでしょう。後任には36歳と若い大統領府局長のドミトリー・コヴァリョフを推している。しかし、プーチンの後釜を狙う者は多い。政権移譲に失敗すれば、全く別のシナリオが待っています。それは『ロシア5分割解体』です」
中村氏によると、5つの地域は次のようになるという。モスクワを中心とした現ロシアの勢力で構成される「ロシア正教圏」。中央アジアに隣接する「イスラム教圏」。モンゴルに隣接する「仏教圏」。極北地域にあり、多数の遊牧民が生活している「遊牧民国家」。北方領土を含む極東地域の「極東共和国」だ。
はたしてそんなことが本当に起こりうるのか。取材から見えてきたのは、戦争終結後の新たな世界の形だ。
今なお紛争が続くイスラム教圏
ロシアのムスリム(イスラム教徒)の大多数が暮らすタタールスタン共和国。ここを拠点にイスラム教圏が形成される可能性がある。イスラム教勢力は12〜13世紀から対ロシア戦に明け暮れてきた。記憶に新しいのは、チェチェン共和国のイスラム系独立派武装勢力とロシア軍との紛争だ。血で血を洗うチェチェン紛争は、18〜19世紀から今日に至るまで断続的に続いている。だからこそ中村氏は、「プーチンの唱える愛国主義は、ムスリムには全く通用しない。ロシアの動向次第で、イスラム勢力地域の離反は現実化するでしょう」と指摘するのである。
仏教圏は「汎モンゴル」建国へ
トゥヴァ共和国は、1911年の辛亥革命後、帝政ロシアの支配下に入った。20世紀初頭には「汎(はん)モンゴル」という仏教国建国の動きがあったが、ソビエト連邦時代に仏教寺院が閉鎖・破壊され、僧侶のほぼ全員が流刑や銃殺刑に処されるという悲劇の歴史をもっている。
中村氏は「ここの住民は、そもそもロシア語を解さない」と語る。厳格な仏教徒の地だから、仏教を徹底弾圧してきたロシアに対する愛国心など存在しない。ロシアが弱体化したと見るや、再び独立運動が起こる可能性は十分にある。
資源のために遊牧民たちも独立
ロシアの北極圏からはネネツ族を中心とする遊牧民が離脱する可能性が高い。「ロシアができるずっと以前からの遊牧生活で、モスクワの影響などまったくない」(中村氏)という彼らがロシアの支配下にいる理由の一つが、天然資源開発に関する莫大な補償金だ。ロシア連邦国家統計局資料によると、ロシア全体の’19年の平均月収が733ドル(約10万円)なのに対し、ヤマロ・ネネツ自治管区の平均月収は1551ドル(約21万円)。実に倍以上の開きがある。
遊牧民たちも天然資源の価値に気づいている。ロシアが解体されれば、彼らはより大きな利益を求め、土地の所有権や採掘権を主張し、他国との取引のためにロシアから離れていくだろう。
中国による「極東共和国」支配
日本に一番影響があるのが、極東情勢だ。ロシア解体という事態になれば北方領土を含めた広大な極東地域に中国が確実に手を伸ばす。すでに極東ロシアの人口は、現時点で約20%が中国系と見積もられており、中国企業の進出も著しい。北方領土の海底通信ケーブル敷設に『ファーウェイ』が参画するなど、その例は枚挙にいとまがない。だからこそ、中村氏はこう言うのだ。
「一ヵ所がロシアから離れれば、雪崩(なだれ)を打ってみんなロシアから離れていくでしょう。結局、ロシアはウラル山脈の西側の、ロシア正教を信仰軸とする昔のモスクワ大公国のような国になると思います」
以上が「ロシア5分割解体」の全容だ。日本も決して他人事ではない。各国が終戦後に向け動き出している今だからこそ、北方領土などの外交問題解決のために、真剣に向き合わなければならない。
『FRIDAY』2022年7月8日号より
My Opinion.
今、手元に歴史図鑑を眺めている。有史以来存在する王朝や国家はほとんど滅亡している。盛者必衰は世の常である。しかしながら、我が国には長い国家としての歴史がある。神武天皇から皇紀2684年になる。日本はこの歴史を破壊しようとする左派勢力があるが、吾輩はこの歴史の破壊は断固阻止する。日本人のアイデンティティはこの歴史に存在すると確信する。神風ではないが地政学的要素から激動の世界植民地支配の侵略からも歴史という財産を我々は守り通してきた。翻って、日露戦争で負けて、内部崩壊的に革命が起きて、ソ連が誕生したが、社会主義と言う社会実験は失敗に終わった。思えば、あっけなくソ連は崩壊した。
ソ連崩壊後のロシアは社会主義というアイデンティティを失い、危機感から自暴自棄になり、ソ連時代は同族だった仲間(ウクライナ)にまで、戦争と言う暴力に出ている。愛憎感情の拗れは醜い争いに発展するのは夫婦間でも起こり得る。愛憎感情の修復は難しい。そうすると、ロシア連邦からどんどん離れていく。ウクライナ侵攻という暴挙を見たフィンランドとスウェーデンはNATO加盟申請によりロシアとの距離を置く。ウクライナ侵攻が逆効果を招き、ロシア連邦の分裂は防ぎようがない程、崩壊している。前述したような「5分割」が起こる可能性は否定できない。ソ連時代に不法占拠された北方領土、千島列島、樺太を取り返す機会でもある。それまで、実力を蓄えておこう。自滅するチャンスはもうそこに来ている。
参考文献・参考資料
ロシア南部で武装勢力がテロか、教会や警察署など襲撃…警官ら15人死亡 (msn.com)
ロシア南部の教会襲撃、警官ら17人死亡 イスラム主義者のテロか (msn.com)
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