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【徹底解説】ロジクールG600マウスの最強キーマップ配置とは

ロジクールG600マウスが12周年を迎えたそうだが、私も使い続けて5周年くらいを迎えているである。もはやこのマウスがなければ生活が成り立たなくなっているほど、私にとって「ホームポジション」というと、右手がこのG600を握り、左手がキーボードの左側に置くポジションのことになっているほどである。多ボタンマウスは世の中にたくさんあるようで少なく、現状G600しかまともなのがない。このままだと20周年くらいまでいくかもしれない。

「最強」といっているが、みんながこれを言うとわくわくするらしいので、君へのサービスとして言っただけで、正直私にとっての「最強」である。でもゲームだけではなく仕事や日常で使いやすいように、5年間私が常に精錬を続け、熟成させてきたキーマップではあるので、まだ使ったことがない人や、活用できていない人の参考になるだろう。

マウス選びで重要なのは、最初で苦労するか、あとで苦労するかだ。友人でも恋人でも、最初に扱いにくそうに感じたやつの方が、時間をかけて築かれる関係性が深いから、長い付き合いになるのが不思議なものである。


■表示1(通常)

👆マウス上面のボタンの設定画面が「表示1」、そして側面のボタンの設定が「表示2」という名前である。まずは上面から

ここはG600に限らない、一般的なマウスのメインボタン群であるためあまりアレンジしていない。

マウスホイールの右左をカーソルの右と左にしているくらいである。カーソルキーはなんだかんだでよく使うが、キーボードの右手側にあるため、カーソルを操作しようとすると、いちいちマウスから手を離さなければいけなくなるのをこれで防げるのである。

マウスホイールの下にある、G7、G8ボタンはその時々で頻繁に使うアプリの起動やショートカットなどを割り当てていたりする。数年前、「Alt+S」で音声入力開始とかがあったような気がする。音声入力もあまり最近は使わなくなって、いつの間にか今はこの2つのボタンが空きになった。

あるいは、今思ったが、私のようなゲーマーは、ここのG7、G8に、QやMがいいかもしれない。ゲームでよく「Q」がインベントリを開いたり特殊ムーブ用のキーに設定されがちだが、すでにWASD操作で左手の中指以降は全部使っていて押しづらいからである。「M」はマップ画面を開く定番。でもMを左手で押すのは不可能なのである。しかも右手で押そうとしても、ブラインドだと、どうしてもまず一度右手人差し指で「J」のポッチを確認して右手をホームポジションに置く→「M」を押す、というツー・ステップが必要になるところが手間である。

■表示1(Gシフト)

G600は、左クリック、右クリックだけではなく、さらにその右側にもう一つクリックできるボタンがある。「Gシフト」といって、このボタンを薬指で押しながら、各ボタンを押すとまた別の機能を割り当てられるわけである。G600は20個くらいボタンがあるが、このGシフトも使うことによって、さらにその倍にできるというわけ。なかなかよくできた便利なボタンで、「併願」というか、それほど頻繁に使わない第2志望を割り当てる。

私はGシフトで、マウスホイールの右左をブラウザの「進む」「戻る」ボタンにしている(ページの戻るボタンが、このアプリではなぜか急に「リア」と呼んでいることに注意したい)。

画像を見ると、Caps Lockなども割り当てているけれど私は今思い出したくらいで、普段はまったく使っていない。キーボードの方のCaps Lockは、私は日本語変換の半角/全角ボタンに変更しているため、いざというときのために割り当てておいたと考えられる。いずれにしてもあまり重要ではない。

■表示2(通常)

表示1の方は、普通のマウスのボタンとほとんど同じため、さほどアレンジはしていなかったのである。

というわけで結局、この表示2の側面のボタンこそが本題、一番よく使うボタン群、G600ならではのこだわりのボタン群となる。ここの配置はちょっと譲れないものがある。

◇手前側半分

👆押しやすい場所に、花形ボタンを割り当てる

押しやすいのは、G15~G20。ここがG600の1等地である。中でもG18はマウスを握った時に親指が自然に来る位置で、もっとも押しやすい。当然キーボードでクリーンナップを務めている強豪スラッガーがここに居並ぶことになる。すなわちエンターキーと、いわゆる「修飾キー」である、シフト、コントロール、Altである。

G18にコントロールキーである。もちろん左手だけで、キーボードで、コントロール+Cなどが押せないことはない。左手の小指でコントロールキーを押さえつつ、中指でCを押せば片手でできる。しかし1日1000回、2000回押すといった業務的頻度になってくると、この絶妙な指の形を毎回作るのもだいぶ面倒くさいのである。G600でまずマウスでコピー元を選択し、そのまま右手のG600でコントロールを押し、左手のキーボードでCを押すという形が随分楽である。

シフトキーも同様。コントロールキーを割り当てているボタンの隣である。この配置がよいのは、シフト+コントロールの同時押しもしやすい点である。シフト+コントロール+V(テキストのみ貼り付け)、シフト+コントロール+エスケープ(タスクマネージャを開く)、シフト+コントロール+s(別名で保存)などのスリー・ボタン・ショートカットはなにかとよく使うため、コントロールとシフトは隣合わせになっていると使いやすい。

Altはあまり使わないため、実は最近まで割り当てていなかった。しかしいろいろ自作ショートカットを作る時に、Altがらみのショートカットがガラ空きになっていることに気づき、最近からよく使うようになったのである。コントロールやシフトがからむショートカットは、アプリのデフォルトで設定されているショートカットと競合しやすいのである。

◇奥側半分

引き続きマウス側面のボタンだが、そのうちの、やや遠い位置にあるボタンである。

ここは主に自分でカスタムしたボタンを割り当てる。いわゆるマクロというやつである。ただし「写真」というマクロは、単に「PrintScreen」単体のボタンのことである。ロジクールが忘れているのか、PrintScreenボタン単体は、なぜかわざわざマクロを作らないと設定できないようになっているのである。

中でも近年は「シフト+エンター」のショートカットが非常に存在感を増してきている。というのも、ChatGPTなどのAIが出てきたせいで、そのテキストエリアになにか打ち込んだり貼り付けたりする作業が倍増したが、ChatGPTのテキストエリア内で改行したい場合はシフト+エンターを押さなければいけないからである。通常のエンターだけだと送信になってしまうのである。しかし世の中でシフト+エンターほど押しにくい組み合わせはない。なにかのテキストを貼り付けたあとに、いちいちマウスから手を放して、右手の人差し指でシフト、中指でエンターを押すことになる。これもやはり業務用頻度になってくると死ぬほど面倒で、しかも「あ!」と、いつも通常のエンターと押し間違えてしまう毎日を私は送っていたのである。

でもだからといって、たとえば、エンターキーを割り当てたその隣のボタンといった、あまり安易にシフト+エンターの位置を決めるのも禁物だ。通常エンターキーとごっちゃになりやすく、押し間違いが頻発する危険があるからである。エンターはいろいろ誤爆をはらむキーでもあるため、押し間違いは避けたい。シフト+エンターと、エンターは明確に区別したい。そのやむにやまれぬジレンマの果てに漂着した場所が、エンターキーからわずかに離れた、やや押しにくいこの位置(G14)だったというわけである。実際押し間違いをすることはなくなり、AIも快適に使えるようになったのである。

他のボタンは私個人の仕事がら、まあまあよく使うショートカットなどを割り当てている。「コントロール+h(置換)」「コントロール+b(太字)」「PrintScreen」、ページリロードの「F5」を割り当てている。これは個々によって違うであろう。

「いやいや、コントロールキーをG18に割り当ててるんだから、コントロール+hやコントロール+bはいらないじゃん。」

しかし注意したいのは、hは右手で押すキーなのである。

そして右手はマウスを持ってふさがっているため、G18を押しながらではhは押せないのだ。つまりよく使う「コントロール+右手キー」のショートカットは、マクロを作って割り当てるのがうまい、というわけなのである。細かく言えばbは左手で押すキーだが、ややホームポジションから遠くて押しにくいし、私個人が太字にする操作を非常によく行うため、マクロ作成の決断に至った、と、こういうわけなのである。ご納得いただけたであろうか?

PrintScreenの割り当てについては、だれしも重要である。最近はAIにスクショを貼り付けて会話するケースも多いため、絶対に押しやすくしておきたいところである。変な情報も撮ってしまわないように、できれば単なる全画面スクショではなく、一発で範囲指定スクショができて、撮ったらすぐそのファイルを開ける状況を作っておくとかなり便利になる。

👆スクショは、ウインドウズのデフォルトアプリよりこのフリー・ソフトが使いやすい


◇中央の2つのボタン G13、G16

側面の真ん中部分の2つのボタンは、カーソルの上と下である。先ほどマウスホイールの右左をカーソルの右左に割り当てていた。それと、この上下でカーソルを動かせるようにしている。カーソル操作は使わないと言えば使わないけど、使うと言えば使う。私が使う頻度とここのボタンの押しやすさ加減がちょうど一致した位置に落ち着いた。

※余談 G600を持ってない人の素朴な疑問
「こんな側面に12個もボタンがあって、親指だけでどこがどのボタンか、ちゃんと識別できるの?」

これは余裕で識別できる。というのもボタン一つ一つがかなり凸凹に作られていて、さらに中心の2ボタンはポッチもついているので、指先の感触で明確に一つ一つのボタンの位置を区別できるのである。その点についてはまったく心配はいらない。

👆ボタンの形状が、山形になっている


■表示2(Gシフト)

側面のボタンについても、前述したGシフトを押しながら押すと、別の機能を割り当てられる。操作は難しくないとはいえ、Gシフトを押さない時よりは、押しにくくなることはたしかである。

私はここには主にウェブ・ブラウザやエクスプローラの操作関連と、それからいくつかの数字キーを割り当てている。

◇ページ内瞬間移動関係

まず画像の、左上と右下の角、G9とG20 。「コントロール+ホーム」と、「コントロール+エンド」のショートカットである。なんだこれ?と思うかもしれないが、これはブラウザで、ページの一番上に戻る、ページの一番下端まで飛ぶボタンである。スクロールは便利なようで、案外移動が遅い。一気に上に行ったり下に行く操作が簡単にできると、流し読みがしやすい。一番奥の隅にあるボタンを押すと一番上に飛び、一番手前側の隅にあるボタンを押すと一番下に飛ぶ、というこの配置が直感的にも間違えない。

同様にG14とG17のページアップと、ページダウン。これもよく使う。スクロールでちびちび移動するよりも、どかん、どかん、と移動できるのである。

G10はAlt+upのマクロである。これはブラウザではなくて、エクスプローラーで、1つ上の階層のフォルダに行くショートカットである。

◇押しにくい数字キー

Gシフト側面ボタンの真ん中の列には、数字の8、9、0を割り当てている。中途半端な数字に見えるかもしれないが、これはキーボードでは右端の方にあって、左手だとブラインドで押せない数字である。とりあえず7までなら押せる。でも8より右側はキーボードに目を落とさずには押せない。本格的に数字を打ち込むのであれば、もちろんマウスから手を放して、キーボードやテンキーを使うけれど、軽くGシフトで割り当てておくと、「18」や「60」くらいの数桁程度の数字を打ち込む時に、さっと押せる。

👆ちなみに私のキーボードは、一番上の列が数字キーなのだが、私は「6」のキーキャップを抜くことによって感触を変え、6と7までなら、左手でも瞬時に押せるようにしているのである。でもさすがに8、9、0まで遠くなってくると指が足りない

◇その他

画像左側のボタンにはペースト、コピー、タブキーなどを割り当てているけれども、これはほとんど使わない。左手で、カロリー・メイトやコーヒーカップを持っていたりして、c、vさえ押せぬ状況、完全にマウスだけ握っている時にたまに使う。

■他の設定はこだわりは特になし

次にGHub全般の設定である。

数年前は評判の悪かったGHubもちょくちょくアップデートを繰り返していて、特に今はほとんど問題なく使えるようになっているのである。とりあえず変にキーマップが勝手に変わったりしないように私の以下の設定にしていれば問題ないだろう。

👆GHubトップ画面。G600をクリックすると、キーマップ設定ができる。バナー内右端のギアボタンを押すと、デバイス全体設定ができる
👆デバイス設定画面はひたすらオフ。デバイス起動効果のチェックをはずして、オンボードメモリもオフ

たしか昔はここの設定がもっと複雑で、余計な機能が盛りだくさんだったようなイメージだが、久しぶりに見てみたら、いつの間にか消えてシンプルになっている気がする。現在プレイ中のゲームやアプリなどに応じてキーマップが変えられる機能などがあったりするが、そういうお節介は混乱するだけである。普通に考えて、マウスのキーマップを変えるなら、ゲーム側のキーマップを変えるのである。

オンボードメモリというのは、マウス自体にキーマップを保存しておけば、他のパソコンでもすぐに使えるようになる機能だが、これも特に私は必要ないのでオフにしている。

👆ポインタのスピードは1200。普通のマウスよりわずかに遅いくらいだろうか。よくわからない。急にスピードが変わったらいやなので、スピードの変更はマウスからはできないようにしてある

LEDライトも、無難な暗いブルーの単色である。とりあえずキーマップ以外のカスタマイズには私はまったく興味がない。

■G600トラブルシューティング

G600のデメリットは、「重い」「チャタリングが出やすい」という点である。私はその対策も5年間で見つけ出し、完璧に解決したのである。

メーカー保証関連をすべて手放す覚悟が決まったら、君もチャレンジしてみよう。

◇G600トラブルその1――重い
このマウスはなぜか内部に重しがついているのである。安定感のためなのかよくわからないが、重い。というわけで分解して、重しを抜くと格段に使いやすくなるのでおすすめである。

・道具の準備
小さいプラスドライバー
ピンバイスもあるとよい。

・中身を開けるネジを見つける
G600の裏面、デスクと接触する箇所に、滑りやすくするカバーがある。このカバーは両面テープで貼り付けられていて、G600を分解するネジはそのカバーの裏に隠されているのである。

👆カバーの裏側、だいたいこの位置にネジがある。手がかりはまったくなく、シールをはがさないと視認できない
👆シールをはがすとこうなっている。4カ所の丸い穴が、ネジのある場所である。

・重しをはずす

👆ケーブルがつながっているので、注意しながらそっと開けよう。画像の赤い箇所に、重しがネジで固定されている。画像はすでに重しを外したあとだ。「いーらね。」と言って、すぐにぽいっと捨ててしまったため、残念ながら重しの画像は残っていないのである

この作業の難関は最初の、裏面のネジを外すところである。底面のシールをきれいにはがせるならよいが、それでシールが再利用できないほど破けてしまったり、底面を傷つけてしまう危険がある。ピンバイスでその箇所だけ小さな穴をあけるのが理想である。ピンバイスがあれば、わざわざシールをはがさなくてもなんとなく穴があいていることによる、感触が妙に柔らかい場所があるので、そこに穴をあけ、ドライバーを突っ込んではずせる。

私はG600をかれこれ3個買っているが、最初の1個目はなにしろ穴の位置の見当がつかないためシールをはがす方法を取り、2個目3個目からは1個目の穴の位置を参考にしてピンバイスの方法をとった。

◇G600トラブルその2――チャタリング
G600を酷使していると、1年くらいでシングルクリックがダブルクリックになるようなチャタが出はじめる。これはクリック用のマイクロスイッチを取り換えることで修理ができる。はんだこてをちょっと練習すれば可能である。

👆左クリックのチャタリングは、このオムロンのマイクロスイッチが劣化したためである。これを交換すればよい。しかしオムロンがマッサージ器以外にこういう仕事もしていたという新事実に少し驚くのである
👆まずは基盤を取り外していこう。重しのメンテナンスと同じ手順で分解したら、まず邪魔なフラットケーブルを外す
👆フラットケーブルは引っ張って外すのではないことに注意。接続部の白いパーツを指の爪で上に開けて外すのである
👆白いパーツを上に開くと力を入れずにケーブルが抜ける
👆続いて赤丸部分にマウスホイールがひっかけてあることに注目して、マウスホイールをはずそう
👆続いて基板を外す。まず赤丸部分の爪に基盤が引っかけられていることに注目したい
👆さらに基板の隙間があるので、ここにドライバーなどを差し込んで、爪を開きながら上方に持ち上げると外れる
👆基板をはずしたら固定して、オムロンのマイクロスイッチのはんだを吸ってパーツをはずす。はんだの使い方や外し方は私はあまりうまくないので、ネットに動画が山ほどあるのでそちらを参考にしよう

👆私はこれを使った。安物で十分である。

👆そしてこのミサンガみたいな紐に、半田を溶かすやいなや吸わせて取り除いていくのである。うまく一発でできると極上の快感だ

👆摘出完了である。側面に書かれたD2FC-F-7N(B)という型番を調べると……

👆これである。(B)がないけれども、レビューを見ると実際にロジクールの同種の製品をこれで直している人がいるので問題なさそう

👆ChatGPTにも聞いてみると、検索もせず、型番だけで一発でオムロンと特定したあたり、結構業界内では有名なのかもしれない
👆クリック感に違いがあるだけのようだ

場合によっては、チャタリングが出てしまったら1個目はしょうがないとあきらめてとりあえずもう一個だけG600を買うという方法もある。そして、さらに2個目さえもチャタリングが出たら、その時には1個目のG600の、まだ壊れていない右クリックやGシフト部分のオムロンマイクロスイッチを移植するわけである。私はこの方法であった。マイクロスイッチに限らず、G600が2個あれば、1個は内部パーツの倉庫代わりとなって、他の部分の故障時もかなりメンテナンスがしやすくなって安心感が増すのである。私はパソコンを2台使っているため、合計3個持っている。

◇G600トラブルその3――マウスがすべらない
次第にマウスすべりが悪くなることもある。静止摩擦係数が大きくなってくるというか、最初の動き始めがややひっかかって、スムーズでなくなってくるのである。右手の疲労が蓄積してくると、このわずかな抵抗力にいらだちを感じるようになってくるのである。

しかしこれは単純に汚れのせいである。したがって一度マウスのUSBから抜いて、アルコールなどで、マウス底面とデスクをしっかり拭くと復活する。金属やプラスチックの滑りをよくする油(シリコーン関連)なども私は使ってみたが、一時的によくなるだけで、すぐにすべりが悪くなるのでおすすめしない。それと臭いのである。


■まとめ――頭が記憶しやすいか、筋肉が記憶しやすいか

改めてこうして自分のキーマップをまとめてみて、案外まだボタンに空きがあることに驚いたが、とりあえず5年使い続けて私はこのキー・マップにたどり着いたのである。

たとえば「一番上の列のボタンを順番に、切り取り、コピー、ペースト……、次の列には順番に数字の1,2,3……」という風に規則的に割り当てるよりも、その時君が必要としているボタンを、押す頻度とボタンの押しやすさとの兼ね合いを考えながら一つ一つ決める方が、押し間違いが少ないだろう。

私としては「どこに何のボタンを割り当てているか?」とあらためて急に聞かれると「あれ、えと、なんだっけなあ。」と答えられない。でもなぜか常に瞬間的に操作はできるという、頭ではなく、筋肉が記憶しているような状態に配置している「筋肉派」だ。たとえばこの記事を書いている今も、ちょっと意識的になってみると、私は数秒おきに、このマウスに割り当てたコントロールを押して、左手でキーボードのsを押して、タン、タン、タン、と記事をこまめに保存しまくっている。そしてさささっと、ページの先頭に戻ったり、また一番下に戻ってきたりしまくっている。そんなG600との一体感が理想だ。

つまりまずは設定する前に、「はい、瞬時にコピーしなきゃ死ぬーう!」と心の中で思ってみる。そして大急ぎでその操作をしてみる。そのとき思わず自分がやってしまった操作を割り当てればいいわけである。「はい、シフトエンターしなきゃ撃たれて死ぬーう!!」と急に自分に言ってみて、対応できるかどうかということを次々とチェックし、決定していくわけである。これが一番筋肉が覚えやすい配置である。

とりあえずG600で一番押しやすいのが、G18周辺。まずそこにシフト、コントロール、エンターという「世界3大花形キー」を割り当てるだけでも、マウスから手を離す回数がいきなり激減するだろう。そして行く末はさまざまなメンテナンス能力も身につけることで、真のG600マスターの称号を手に入れることができるのである。

👆キーボードの方の最強キーマップの私の記事 こちらも併せて読むと、マウスのキーマップの配置が合理的であることがさらによくわかるだろう

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