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サウナ~能楽

以前「レイニー能楽」と題してnoteしましたが、
今回は「サウナ~能楽」です。

今年と来年いっぱいは、兎に角、演能を観まくるというミッションのもとに生活しております。

暗中模索の闇千家でしたが、着々と能学を積み重ねる中で、あ、わかった感じがする、というような気持に出会えた時は嬉しいものです。地味な運動の効果でしょうか、新陳代謝も感じられる中で、「推し」なるものも見つけました、

NewJeansのハニちゃんです・・・
寝しなに謡いの音を聴く習慣をことごとく打破してくれました・・・ 
・・・ 大丈夫です・・・ 
一時でした、
今はまた謡いを聴きながら睡眠に入る生活に戻っています。

能楽ファン&リスナーとしての「推し」というのもいます←言葉がよろしくない、いらっしゃいますですね。

上記、上賀茂神社に続いて今回も神能に行ってきました。

猛暑の真っただ中
早く来た分前席ゲッツ
ナニワノオトの成田秦さんと、大槻裕一さん、このお二人の大槻能楽堂の定例イベントは自身的にはかなり好み、いずれは東海エリアでも開催してほしいわ
この時間とても風が気持ちよかた~
幻想的でした、大阪って感じがしなくて、それもそれでよき

「経正」 かれこれ20年は経つでしょうか、自身の親友が不慮のバイク事故で亡くなりました。亡くなったその晩、仕事中の自分の職場の電球がパチンといって切れました、何事かと、帰り道の途中、留守番電話から訃報を聞きました。彼はまさに星、スターでした、自頭が良くちゃんと勉強すれば結果を出す人だったと思います、悔いを残してあの世にいってしまったと思います、たまに夢に出てきますが、いつも気分の良い徳の高い人というままに、きっとあの世でも精進しているのでしょう。
沖縄で生まれ育った彼、いうならば、そんな彼のことを重ね合わせて演能を観ることが、霊への慰めというのか、祈りというのか、まだまだ納得して咀嚼できるくらいに自身の「能」が生成されていないけどね。

笛方さんは結構ご年輩の女性の方でした、自身がビックリしたのは、まだひよっこの自耳ですが、クリアな雑さのないキレイな音に感動しました。

予習をしておいた分、経正の動きの中での葛藤というのでしょうか、その所々に見所があるので、しっかり目に焼き付けて、日が暮れるほどに鼓の音がこだまする、刀が出てくる演目は初めて観ましたが、男心に触れるというかハッとさせられて身が引き締まる感がありました。

最近、演能が始まる前の時間に鳥肌が立ったりプルプルきたりして、その世界にリンクがしやすくなってきたような気がしている。

「泰山府君」 金剛流さんのレアな演目ということで、今思うとこれ観れてラッキーって一人で浸るる。世阿弥作か。

桜の花が愛おしいからって、折って持ち帰って、横着してんじゃねぇよと天界で神さんに叱られる女、枝を戻して男もその桜に感銘しもうちょい長く咲いてなさいと、こんな感じの内容ですが、折った桜の枝をちゃんと戻して、えらいねって、あ、枝戻しとるのがわかった自身も、えらいね。。。

ゴージャスである、
演目的に閻魔様の世界やらごっつ黒髪の金色装束怖面が出てきたからでしょうか、舞金剛の意味とかまだ全然話せる段階ではないのですが、感覚的に、以前にも別の演能で金剛流さん主催のを観ましたが、観世流さんの感じとは違うっていうのは何か思うところはありました。レーザーチャートがあったとして、観世流さんのバランスがあるとするなら、そこの何かを減らした分、金剛流さんは何かを「熱く」増やしているという感じでしょうか。自身は以前に仕事で日本料理の世界に十年来関わってた分、華や雅や魅せ方や、業界そのもの、東と西の違い、お金と怪物、様々に体験を経てきた中で、培われた性質がある。その一瞬に長い歴史や伝統の息吹が集約されて表現される、見応えという言葉を使うならば、金剛流さんの演能は「満たせる」という感じで自身には印象に残りつつある。

どっぷりかいた汗も、日が暮れ宵の涼しい風が吹いてくるほどに乾いていきます、神能に関しては、儀式ですので途中休憩とかは無しですね、ま、ダダ汗かいて十分にトイレに行かずに済みましたが(笑)。

能楽の解釈には多様性がありますので、1つの見方として参考になれば幸いです。



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