坂道系が紅白に選ばれることはどれだけポップミュージックの水準の何を超えていることになるか
この前、櫻坂や日向坂ファンのわりに「いまのポップミュージックの水準的にどうなの」的なやや渋い文書いちゃってたんだけど。
いよいよ紅白歌合戦にて出場者の発表が近い、ということもあり、櫻坂も香港講演や、つい先日も韓国講演をやるとかいまどきのポップミュージックグループらしくアジア各国で存在感を上げてるとこだ。
とはいえ、Apple musicに卸している音源はロスレスオンリーだったりする。や、ドルビーアトモスやデジタルリマスター必須とは言わんけど、いまのkpop勢から日本のkpopシーン応答系グループとか、そこまで音にこだわってるやつがけっこう紅白の候補になってるよね、すごくない?と。
識者の紅白出場者予想を読んでいると、やっぱ音周りやリズムの作りあたりは相当なメンツが揃っていて、坂道音楽がちょっと前のPS3とかwiiUとかのゲーム見てる感じになるのはある。アイドルってわざと楽曲のクオリティ的なとこの勝負と別のとこ行きますってものだけど、最近はそうでもなくなってしまったせいもある。今年の乃木坂はメンバーがめっちゃいいのに曲がすんごくキツくて、ポップミュージックの状況が変わっちゃった影響を一番受けてしまったかに見える。
そんな中で、櫻坂はポップミュージック水準の勝負じゃなくてアイドル枠内で異様なことをやる路線にしたのが「日本の女性アイドルだなー」という気もする。
その辺はこの前に書いたNumber_iの方法と真逆。日本の女性アイドル内、坂道アイドルという大手の範囲で可能なかぎりのアバンギャルドをやるになってるかなと。
その意味で、やっぱ今年の櫻坂の一曲はIWTC。アジア各国的にクオリティ過当競争に対し、日本のアイドルが持つの文脈無視の方向で存在感を出す的な。
日本のアイドルソング自体が極論、ポピュラーミュージックのストレートなクオリティ方向と違うとこに力を入れるみたいなものを、現在の情勢に合わせてさらに先鋭化したような感じ。spotifyのgacha popにラインナップされることは、そんな象徴というか。
櫻坂はじめ坂道が紅白に出場できるかはどんどんわかんなくなってるけど、少なくとも紅白では高水準ポップのなかに食い込む方法はそういうイメージだったりする。
櫻坂が紅白の出場が叶うなら、曲はIWTCで。いや今回、単にそれがいいたいだけかもしれない。