櫻坂を卒業した菅井様こそ、いま特にアイドルらしく見える不思議

櫻坂卒業によって、菅井様こそ大人としてのモデルケースとなり・・と2022年に考えた私の予測は大はずれだった。

ゆっかーこそが卒業してからむしろ、アイドルとしての輝きが増していくだなんて、誰が予想できたのだろうか。なんだかめちゃくちゃ珍しいケースになっている。こんなのだれもまねできるわけないよ〜と思うほかなかった。

しかも、本人は大人のイメージを保ちながらも、見てる私たち側からしたらしっかりアイドル。なんだこれは。ゆっかーに何が起きているのか。

やっぱり「チェイサーゲームW」で中村ゆりかさんとの演技がゆっかーアイドル化の加速に関係してるのは確か。放映中の反響もはんぱなくてファンミーティングも開かれたのを傍からみると、大人として独立した役者というよりも「櫻坂的な、大人としてのアイドル」というイメージをさらに拡大させた姿のようだった。

菅井様こそ改名後の櫻坂、中興の祖といってまちがいなく、まだまだ強い楽曲が出揃わない中でも大人なアイドルの感じを見せ続けた人だ。

だけど、卒業してからここにきて無垢なかんじもあるアイドルっぽさで来るとは思わなかったり。他の卒業生とか「在籍中から卒業後の活動の準備をしており、卒業して大人として活動してゆく」感じだった。はぶちゃんとか。でもゆっかーは異例というか。、

むしろ櫻坂現役のれなあのほうが、ドラマですでにアイドル卒業後みたいな役をやっているくらい。妊娠した役からマチアプでヤリまくる役などいいの?と心配になるくらいだけど、作中で浮くことなく「そういう大人のひとり」ということではまってたりする。

対してゆっかーは立場ある会社員やセックスシーンありのドラマをこなしても、なんだかキューティーなアイドル感がぜんぜんぶれずに10代くらいからのイメージで続いてるかのよう。

逆になぜ?とすら思わなくないが、こんな特殊なことが成立するのは、もはや大人か子供かの議論ではなく、間違いなく本人の性格とか気質が絡んでいると言うほかない気がする。

思えば欅坂、櫻坂時代から凄絶なキャリアを経験しながらも、人格者として明るくグループを導いてきた人だった。その後の社会も考えてみたら殺伐とする何かの連続には違いないのだが、なんかそれに対しても、ある意味であの頃の感じで乗り切っていくかのようだから、こんなに成熟したはずのいまアイドルぽい煌めきに満ちているのかも、である。