Bar…
先人達のバブル期の遊び方を
真似て格好つけるしかなかった
若僧の頃、方々のBarに繰り出した
ものだった。
ブルーアイドソウルのお気に入りで
来日の際にプライベートで通ってた
店や、ガキには似つかわしくないオーセンティックな店、駐留米軍などの在日外国人の溜まり場や、米軍施設のバー、初台・水道道路沿いのマニアックなバーなど、人の行かないようなところを好んで通った…
いつも新鮮で、刺激的で、中には今でこそ著名な人とも居合わせたこともあったらしい。如何せんバーのシーンとセッティング、好みの酒が目当てだったので誰と居合わせようとも関心すら持たなかった。
むしろバーテンダーの技巧やセンス、店内にかかるBGMにワクワクしたものだった…
ガキの時分の好みも大人になるにしたがってスピリッツからイタリアワインへと移り、グラッパ・マールなどのディジェスティーボへ変遷、流行りの芋焼酎、新しい世代の醸す日本酒、シガーにマッチするモルトウィスキーやソレラなラムへと移り変わる。
当時、華やかな遊び人だったガキも、加齢とともに疲弊したオッさんへと劣化する中、街のバーも入れ替わり、馴染み深い雰囲気の店も酷く少なくなっていった。
西麻布のとあるバーへ足を向けた際にその街の変わりように愕然とした。もぉ昔の面影も精気すら醸すことなくただのチンケな飲食街に変貌していた。
楽しい時代を作ってきた先人達も高齢となり、次世代にその楽しさを継承してこなかった現れなのだろうか。はたまた商業主義優先で営利だけを求めてきたからこその結果なのだろうか。
どの店にはいっても、昔ほど心地良く楽しめないのは、時代に疲弊してしまった所為なのか。
くだらない煩わしさを嫌ってか
拘りの一杯と懐かしいR&Bを流し
ての自宅呑みが心地いい…。
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