風待ちdiary、はじめます
行き先は決めていない。
だからどこに行くかは風まかせ。
先を急ぐ旅でもない。
だから風がなければ吹くまで待つ。
そんな「風待ち」の時間は、気の向くままに毒にも薬にもならない駄文を書き散らかしたりして過ごそう。
もちろん、風が吹いても気分が乗らなければやりすごすこともある。
まあ、そんな生き方も悪くないと思う今日このごろではある。
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なお、余談ではあるが、その昔、内燃機関(いわゆる蒸気船)が発明されるまでは、船は風や潮の流れといった自然エネルギーを主動力として動くものであった。そのため、海上交通の要衝には「風待ち」「潮待ち」をするための港が栄えることととなった。有名なところでは瀬戸内海の鞆の浦などが挙げられる。
これに関連して「日和見(ひよりみ)」という言葉がある。今でこそこの言葉は「日和見主義」とか、さらには「ひよってんじゃねーよ」といった具合に、「様子見ばかりして決断ができない」とか「形勢に応じてころころ態度を変える」といったネガティブなニュアンスが強いのだが、本来は「日和(ひより)を見る」すなわち船舶の航行に必要な風や潮の流れ、あるいは天候などを観測するという意味の言葉なのである。
いや、べつに自己弁護しているわけじゃないんだけどね。