長女が、やけに神妙な面持ちで話しかけてきた。 「お母さん、服、買ってくれない?」 服?……そういえば、しばらく長女には服を買っていない。小学校と違って中学校は制服があるから、今年は全然買っていなかった。よくよく思い返してみると、9月の終わり、暑さと涼しさが入り交じっている頃、友だちと出かけるというので、長袖Tシャツと、ショートパンツを買ってあげただけだ。 そういえば夏の時は、長男の半袖Tシャツを着ていたなぁ。最近は、私がサイズアウトして着られなくなったセーターを着ていた
次男の寝かしつけ。 時間と心に余裕があったので、少し長めの『フランダースの犬』を読むことにした。 おじいさんと一緒にミルク売りを生業とする少年ネルロ。犬のパトラッシュと一緒に元気に働くが、お金持ちの友達アロアの父に放火の疑いをかけられる辺りから雲行きが怪しくなる。おじいさんは亡くなり、生活は苦しくなり、家賃を払えず家を追い出される。吹雪の中歩いていると財布を拾う。それはアロアの父のもの。 「盗めばいいじゃん!」 それまで話を静かに聞いていた次男が突然、声高に言い放った
「負けられない戦いがありますから」 とあるアニメの決めゼリフを言って、その日の朝、長女は学校へ向かって行った。 負けられない戦い……それこそが“2学期末テスト・数学”の日である。 『呟2』でも呟いたとおり、長女は数学が苦手。そして嫌い。1学期末はかろうじて平均点を超えたものの、その後の単元テストでは、50点すら大きく下回り、「イヤ〜平均点30点台だから〜」という言い訳が虚しく宙に響いた。 こりゃアカン!そう思ったのは、長女よりも間違いなくワタシである。 それから私は
放課後、勉強に疲れた小学生が、群れになって口々に「ぶっ殺せ!」などと言いながら集う世界がある。 その世界の名は、「フォートナイト」 そう、ゲーム中のバーチャル空間である。 フォートナイトは、なんと無料でダウンロードできるスイッチのゲームだ。無料だがゲームを進んでいけば課金はある。そこは大人の都合。オンラインで友だちはもちろんのこと、見ず知らずの人とも繋がれて、一緒に戦ったり何かを構築したりできる。 長男が4年生になった頃からだろうか、ぼちぼちとそのフォトナをやり始める
「体育がさ~、体育にならないんだよ!Rのせいで!」 学校から帰ってくるなり、長男が乱暴にランドセルを床に下ろしながら言った。 「あいつが暴れて、先生が怒って全然進まない」 長男たちは今、体育でダンスの練習をしているらしい。 「もうS先生なんてずっと怒りまくりだよ。」長男は疲れた~と言ってソファーに寝転がった。 待て待て。 怒られてたのはRくんだし、ダンスの練習は進んでいない。なのに何でアンタがそんなに疲れたわけ? ……と思ったが長男には言わなかった。代わりに「へ
幼稚園。 コロナコロナでズレにズレていた運動会が終わり、振替休日。 その日は1日予定をあけて、次男と遊ぼう!めーいっぱい遊ぼう!!なんせ普段、放置だから。 ……と決めていたのだが、在宅の仕事をつめつめにしていて、終わらないっ!振替休日までには終わらせる予定だったのにぃ!!自分のバカバカっ!!今月はなぜか依頼が多い。いや、ありがたいのだけどね。 ……と思いつつ、朝5時に起きてコツコツと仕事に取り組む。しかしたいして仕事ははかどらない。というのも、部活の朝練のために長女が
長女が5年生の時、学校から帰ってきておやつを食べながらポツポツ語りだした。 「3年生の時ね、休み時間に何もすることがなくて、ずっとトイレにいたの。」 そんなこと、なんでもないという感じで、長女は淡々と話し出した。 へぇ~、と私は言ったものの、心の中では、“休み時間にずっとトイレ??友達と遊ぶとかなんとかないの?”という疑問が渦巻いた。 「それでね、2時間目のあとの長い休み時間にも、な~んにもすることがなくて、ずっと教室のドアのところにいたの。そしたら『おまえ何してんの
月曜日。 朝、長男が布団の上で目を開いた瞬間から「学校にいきたくない~」とグズグズし始めた。面倒くさいのでそのまま放置。それでなくても月曜の朝は、ダンナのお弁当作りがあって忙しい。次男にも手がかかるし、お姉ちゃんだって中一とはいえ、放っておけない。 お姉ちゃんが制服に着替え、次男がご飯を食べているのに、長男はまだ起きて来ない。ダンナはもう出勤していった。 スキを見てもう一回長男を起こしに2階に行った。 「起きろ!」と布団をはぐと、寒いだの、学校に行きたくないだのまだグ
新婚ブルー2はコチラから 玄関のドアの前で私は息を切らしていた。 紙おむつと粉ミルクが入ったドラッグストアの袋を両手に提げて、いつのまにか枯れ葉を踏みしめる歩みは全力疾走になっていた。心臓が痛いくらいに脈を打っている。さっき、電車に乗っているとマーちゃんからメッセージが届いた。 『子供のオムツと粉ミルクをどこかで買って来て』 どういうことだろう……と私は思った。『どうして?』という私が返したメッセージには、既読の文字がついたものの、返信はなかった。放っておかれた私のメッセ
第3子である次男は、本当にカワイイ。 目に入れても痛くない!とはこのことだと実感する。ダンナも3人目にして初めて「子どもってこんなにカワイイんだな」って言ったからね!おいおい、第1子と第2子どうしたって感じ・・・。 でも、ほんっとに末っ子はカワイイのです。 しかし、こっんなにカワイイのにもかかわらず、ほぼ放置状態。 これじゃダメだ! もっとかまってあげたい。長女、長男にしてあげたように、いろんなとこ連れてってあげたい!と思いながら全然、実行できていない。 長女、長
お姉ちゃんの数学が絶望的にヒドイ。 まあ仕方ない。自分の子だから。 でも、このままじゃ授業についていけなくなってしまう。 授業についていけず、チンプンカンプンになると授業がたちまちつまらなくなるだろう。わからないんだから。わからない話を延々と45分聞かされるなんて、なんかの罰ゲームか!?って話。 ってことで放っておけないので、自分で教えることにした。 しかし絶望的な娘の親も、やはり絶望的。わかるわけないので、あらゆる手を使う。まずyoutube。いや~時代に感謝です
こんにちは! サキュレントです。 まだまだ子育て街道ばく進中の自分ですが、ちょっとずつ日々の小さなことを呟いていこうかな、と思います。 自分には、ちょっとコミュ障のお姉ちゃん(中1)お調子者の長男(小5)暴れん坊次男(年長)の3人の子らがいます。 まさに、中学校、小学校、幼稚園児の母親やってます。 一応、保育士資格持っております。保育士として働いたことはありませんが・・・。 週末が過ぎ、月曜日になって3人がそれぞれ登校、登園してくれると、正直ホッとします。土日は、