パン種プロジェクト(仮)の記録①
パン種プロジェクト(仮)とは、
辻村優子が、明後日の方向「長い墓標の列」ドナルカ・パッカーン「オッペケペ」への連続出演を通して、福田戯曲に通底するものを浮かび上がらせ拡張していく試み。同時に俳優が主体性をもって企画に関わることの仕方の提案と実践の試みです。
二つの作品を行き来することが、発酵したパン種が引き裂かれるときに伸びて広がるイメージに似ていることから。
でももっといい名前がありそうなので(仮)です。
「長い墓標の列」の顔合わせ。
ここまでの稽古がオンラインなのと同様に顔合わせもオンラインで。
zoom慣れたな。便利だな。あと、うちは電子レンジ使うと電磁波の影響でzoomかたまっちゃうらしい。びっくり。
はじめましての方が数名。
今回は演出の方針で出演者に女性が多い。
この辺りはこれまでもこれからも考えることが尽きないので今は特に深堀せず、女性が多いんです、という事実のみで。
始まったなあ。
稽古自体はもうずっとやってるんだけど。
「長い墓標の列」に関しては先に明後日の方向という演劇サークルの考えや、その中で今回「長い墓標の列」をやること、どんな演出で取り組むか。
そういったコンセプトの共有に関する時間がたくさん取られていた。
これはきっと今後も続くと思う。
私といえば、その時間に少し遅れる形でリサーチや資料を当たり始めている。なんか今回はそっちの方が良いような気がしたから。としか言えないのだけど。これが吉と出ますように。
稽古や顔合わせで話されたコンセプトと、戯曲と、史実、
そのどれもが今のところ合致したイメージを結ばない!
いいぞ!引き裂かれている!
それぞれの事は何となく理解できても、今のところ繋がらない。
いいぞ!繋げようとしなくてもどこかで何か繋がりそうな気配はある!
引き裂かれて引き裂かれて、それでも粘って融合を試みる。
今の自分は、そんな事に興味がある。
理解や接続を急ぐのではなく、
どこまでも自分の目の前にある事柄に自分を引き裂かせてみる。
引き裂かれるときは、痛い。さみしい。不安になる。
でも、今の自分が
今はまだわからない、新しい世界を知るには
それがいいんじゃないかと思っている。
引き裂かれ、が、マイブームなんですね。きっと。
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