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【受講レポ】キャリア戦略カレッジ ベーシック

キャリア戦略カレッジ ベーシック第9期に参加して、とても良かったことがたくさんあったので、その前日譚も含めてまとめておきたいなと思い、書いてみます。

2020年にスタートしたというこの「キャリア戦略カレッジ」(以下、キャリカレと記載します)。私にとって(産後の私を救ってくれたマドレつながりで知り合った)魅力的な主催のみなさんの姿や、参加した知人友人たちの晴れやかな顔を、折に触れSNSなどで見ては気になっていたものの、家族や自身の予定や体調不良などでことごとくタイミングが合わず、戦略とかかっこいい感じのやつは今の私には無理だ……と卑屈になり、自分のなんにもできてなさと比較しては落ち込み、タイムラインの表示をミュートにした時期もありました……。

「このままでいいのか?」大きかった、タイミングの問題

流れ流されてアルバイトから約20年継続勤務している現職。2度の産育休と復職、コロナ禍を経て、職場環境は良いものの期待されず(かつて期待されていた時期もあった認識はある)上昇気流にも乗れず(かつて時短でも昇格を!マネジメントを!と気概を持っていたが無理だと思う事案が重なってそのまま数年)私の「はたらく」はこのままでいいのか?時が経てばたつほど膨れていく気持ち。それでも、朝から晩まで精いっぱいの日々に、今はこのままのほうが安心、よくやってる、今の自分でOK、という現状維持バイアス。

しかしながら。

2024年4月。学童保育の受入学年が終わり、自分で考えて行動することが増えた長男新4年生、想像以上に早く新しい環境に慣れた次男新1年生。年がら年中神経張って手をかける乳児幼児がうちにいなくなり、向き合う内容が変わってきたこと。そして、自分自身の職場組織と上司の変更。

ふと、心に余白ができた気がした。(ぽっかりとした、空白めいたもの?)そのタイミングで、以前申し込んでキャンセルになっていたことを気にかけてくれていたと思われるキャリカレスタッフの友人が、今キャリア相談やってるよ、と、メッセージをくれました。背中を押されました。

一回じっくり、今の自分をたな卸ししたい、その時が来た気がする。予感を手にしました。

その風を感じてからは、波に乗ってGO!

オンライン4回、3ヶ月で一区切りだということ

キャリカレはオンライン受講。それは私にとって福音。移動時間ゼロでダイブできる。

1.今の自分を確認しよう
2.価値観を明確にしよう
3.やりたいことを具体化してみよう
4.理想のキャリアを実現する一歩を踏み出してみよう

キャリア戦略カレッジ ホームページ 講座概要より抜粋

夢なんかないよ、楽しく生きられたらいい。やりたいことなんかわかんないよ、って20年働いてなお思ってた私だったけど、講座の中で階段状にじっくり思考のプロセスを踏んでいくことで自分のふわふわしていた「思い」「感情」みたいなものを掘って言語化して、そういうことだったのかと自分でわかる瞬間が何度もありました。

3ヶ月のうち4回、各2時間の講座タイム、その間の課題、そして……

1on1とグループのよさのバランス

これほんと、私にとってとてもよかったのが、これです。

講座はグループ。そして、その講座の間に2回、1on1のキャリアコンサルティングがあること。

かつて何度か1on1のキャリアカウンセリングやコーチングの機会がありましが、だいたい、その人のキラキラに気圧されることが多かった私。(もちろん親身に話を聴いてくれるし、そのときそのときのゴールのようなものをつかめた感覚はあって、とても感謝しています!)

まあ、そういった経験を経て自分は1on1だけだと苦しいというか、かっこつけちゃうっていうか、掘り下げきれない自分がいることにも気づいていました。内省もするけど、発展させるためには1対1だけじゃない他者の視点が必要、というか。それが私の傾向なんだな、と自覚しました。

(仕事もそうで、一人で進めることはできるけど、チームで協議したり、とりとめないブレストの中からあ、これじゃね?ってなることがとても好きだな、と。)

そういう意味でこのキャリカレはとても私に合っていたのだと思います。

皆で対話する良さ、プロに向き合ってもらって聴いてもらう良さ、両方を得られて、ダブルにもトリプルにも、背中を押されました。

インプットとアウトプットのバランス

バランスと言えば、インプットとアウトプットのバランスも、私にとってとても良かったです。というか、アウトプット多めなのが良かったなと。自分の中に溜まっている澱っていうか絡まりっていうか、そういうのを書いたり、内省したり、対話したりして外に出していく作業というか。そこに、学術的なインプットがあって、エビデンスを知れたり理論を知れたり、と学習欲というか得ている満足感がありました。毎回、2時間もう終わり!?という感覚と、今回も面白かった!という感覚が得られました。

「はたらく母」の同期がいること

講座はグループ、と書きましたが、参加者はそれぞれに何かしらを抱えている「はたらく母」仲間。私は、自然と同志意識が湧きました。同じ「はたらく母」なんだけど、それぞれ考えることや気になること、そして、ありたい自分は異なっていて。それに触れられることがとても尊く、一人だとくじけがち、というか、まあいいだろってなりがちな自分への甘さをわかってる身としては、同期がいることは、書き方安直だけどとても刺激になりました。

みんなで伴走してくれること

キャリカレには複数のキャリアコンサルタントが所属していて、みんながみんなで我々のことをサポートしてくれます。

講座も講師1名と受講者、ではなくて、講師陣も複数名参加してくれて。講師だけでなく、修了生のサポーターもいてくれて。講座に参加されなかった講師の方も動画を見てくださってフォローの声掛けをしてくれたり。

期間中は専用のFacebookグループを使うのですが、グループに書き込んだことに反応してくれたりコメントをたくさんくれたり。頑張って自分を出して書き込んだことに反応がないほど悲しいことはないので、講座だから当たり前かもしれないけど、とてもうれしかったです。

ということで、得られたものは灯

この講座では最後に自分の「キャリアビジョン」をつくるのですが、なんかかっこいい何かとかでは全然なくて、時間をかけて私の中を解いて見つけ出した、心から納得できる私だけのものなので、これからの自分のともしびであり、お守りであり、方位磁針みたいなものを、手に入れた!というか、私、持ってた!見つけ出した!という気持ちになりました。これを最終回に同期のみんなでシェアしあった時のわくわく感半端なかったな~

「何かになる」ことからの脱却

かつて、長いこと、いや、けっこう前から私は大人になったら何かの職業につかなければいけないと思っていました。だから、キャリアビジョン=将来の夢=職業、という呪いみたいなものがかかっていました。そして、注目されたい、頼られたい、大きなことをやりたい、のような、他者の目から見た自分ばかりを、気にしていた気がします。

今まで自分が考えてた「私は私で大丈夫」は、日々に流され思考が止まってしまって「まあいいよじゅうぶんがんばってる!」って言い聞かせていた「大丈夫」だったんだなぁと、気づかされた講座でもありました。

おまけ)こんな人には多分向いてない

もやがない人!全部自分で考えたい人。あとは、1on1だけがいいとか、いろんな人に自分のことを話したくないという人は向いてないかもなーとは思いました。

直近の変化

キャリアビジョンを言語化したことで、日々のもや(主に仕事)に対して、なぜ自分にもやがあるのかがクリアになり(もやがクリアってすごい言葉だね)、思考停止がなくなりました。そして、どう動きたいか、を常に考えながら仕事をするようになったなと思います。仕事だけでなく、それ以外の生活でもそうかもしれないな。

ということで

私の人生は私のものなので、手にしたキャリアビジョンを胸に、心躍らせながら生きていきたいと思います!という、元旦のような宣言をもって、いったんこの文章は終わらせてみようと思います。ではまた!

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