Vol,6 吉田焼復刻プロジェクト①
この写真は吉田の陶石採石場跡地です。
私が小さいころはまだ何か重機で掘られていたような記憶があるのですが、今は木で覆われて見えません。
いつの間にかコンクリートで壁面を固められ、金網で仕切られ入れなくなっています。敷地には太陽光パネルが設置してあります。
私一人ではどうにもならないので、友人であり、お世話になっている唐津の作家、健太郎窯の村山さんに相談し、協力してもらうことができました。
本当に感謝です。
この採石場の山脈に沿って行けば、同じ石が取れるのではないかと考え、このあたりが怪しいなぁと思う場所へ行き、3箇所からサンプリングを取ってきました。
①一番手前で取れた白い石
②風化して少し柔らかくなったグレーの石
③奥の方で取れた風化して少し柔らかくなった白い石
初めて石を割ってみましたが、本当に大変です。
今までは陶土屋さんに電話一本で配達してもらい、その日からそのまま使える状態になったものが当たり前で、
陶土だけでなく、釉薬や絵の具、その他の窯材や道具も簡単に手に入る時代で、石から粘土を作る苦労も知らず、様々な人のおかげで今の私の仕事が成立していて、頭でわかってはいたものの、あらためて感謝する機会となりました。
私は普段から3Dを使ったモノ造りなど、陶磁器では最先端の造り方をしているのですが、それとは真逆でとても原始的な造り方にチャレンジしています。
自分でもびっくりな振れ幅です。
続きはまた次回に。
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