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ナーヴァスに追い抜かれないスピード感

今年の秋は新しいバイトを始めたり、1人でフェスに行ったり、家族旅行したり……私にしては活発だった。

どんな仕事であれ、新しい環境というだけでなんとなく心は落ち着かない。それを癒そうとして、意識して外出するようにしていた。

生理の記録をするアプリに、「あなたは1日の歩数が少ない日に不安になることが多いです」と分析されて、確かに。納得した。それもある。

最近外出の予定も一段落し、やっと予定のない休日を迎えた。ビビるくらい寝た。

目に見えないもの、疲れやストレス、気圧とか自律神経とか、そういうものに鈍いからどれが起因しているのかまったく分からない。

いつか来る不安な日々に追いつかれないように過ごしていたら、いつの間にか追い抜かれていた気がする。家を出てから寝る前まで常に不安な1週間だった。

不安にならないように気を張って疲れたり、ストレスを抱えたり、これ何してんの?ってなった。

でも予防しなかったらメンタル崩すし、ちょうどいい付き合い方が難しいよ〜。もう少し歳を重ねたら自然にできるようになるのかな。なりたい。

ということで四面楚歌です。


映画「海街diary」を見返した。前に見たときよりグッとくるところが多くて嬉しかった。多少なりとも以前と変化してるんだなとも思った。

お父さんのお葬式でのシャチ姉(綾瀬はるか)かっこ良すぎる。奥さんが泣きすぎて喪主の挨拶ができないとなり、すず(広瀬すず)に頼む雰囲気になったときに「これは大人の仕事です」って言えるの泣く。

映画見終わって余韻で原作の漫画を買ったのだけど、その後のヒリヒリ感も再現されていた。

今考えればこの言動にシャチ姉が詰まっているなあ。子どもを守る優しさと強さがありながら、何となく親に険がある感じ。(この奥さんはシャチ姉たちやすずのお母さんでもない)

葬儀終わって渡すものがあると追いかけて来たすずに「この街で1番好きなところに案内してほしい」も「お父さんの面倒見てくれてありがとう」も「鎌倉来る?」も、本当に芯が通った人間なんだなと思う。

すずが鎌倉に来てから、よっちゃん(長澤まさみ)もちかちゃん(夏帆)もそれぞれの在り方ですずを大切にしてるの泣く。

よっちゃんはいち早くすずのことを「妹」って周りに言うんだ…。なんの躊躇いもなく。

よっちゃんとすずが一緒に出勤・登校するシーンも、よっちゃんが仕事に飲まれないで何を人生のうえで大切にするかっていうのを分かっている人間でかっこいい。

「大丈夫?仕事遅刻しない?」と聞くすずに「いいのいいの、大した仕事じゃないし」と返すのは、実は大人として1番正答な気がする。

「もう姉妹なんだからよっちゃんって呼んで」というよっちゃんと、「姉妹なんだからもうちゃん付けしないよ、すず」というさち姉の対比もいい。それぞれがそれぞれらしくいるのに弱い…。

元末っ子のちかちゃんが元長女のすずにカレー作ってあげるシーンもすごく好き。尊い。

マイペースに描かれるちかちゃん(食堂でなかなかメニューが決められないとか、電車来るまで花びら拾ってるとか…激カワ)が妹とちくわカレー食べるために振る舞うのも、「美味しい」って無邪気に食べるすずの感じが猫の井戸端会議みたいで癒される。

ヤングケアラーだったすずは少しずつ子どもに戻っていく反面、自分の存在が迷惑をかけているかもしれないという思いが消えない。

活発で素直なすずの、繊細な部分が垣間見えるのが子どもって守らなければいけない人間だなと思う。本当にガラス細工のようだ。

そんなすずにさち姉は何度も「すずは悪くない」と言う。

あと近所の食堂の二宮さん(風吹ジュン)が「すずちゃんのお父さんが羨ましい。あなたみたいな宝物がいて」と言う。(私、号泣😭)

それに対してすずは「私宝物なんかじゃないです」と言う。すずがいつか、少しずつでいいからもつれた自分の存在を認められていたらいいな。認められるまでお姉ちゃんたちに何度も言ってもらえるといいなと願ってしまう。

↑この花火大会から帰ってきたすずにお姉ちゃんたちが手持ち花火誘うの可愛すぎる。どの花火もさせてあげたい気持ちと、お姉ちゃんたちもすずと花火したいの愛おしい。


先週買ったひみつスタジオのカセットずっと聴いてます📼大切なものは形があるとより愛おしい。

月曜日来るの怖いですが、「新宿によく似てる魔境 駆け抜けて」行きましょう!



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