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吾輩の腹時計は正確である。
吾輩の腹時計は、電波時計より正確である。
ときどき、吾輩のお腹の空き具合で
たまにフライングすることはあるが、
おおむね、正確である……。
18時になると、必ず腹の虫が鳴く。
まず、腹の虫が鳴くと、吾輩もミャーミャーと鳴くのだが、
執拗にご主人をストーキングするのである。
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そうすると、ご主人がいつものことなので、
「はいはい、いつものアレね……」とでも言うように、
すぐにご飯を用意してくれる。
そしたら吾輩はいつもの場所に待機するだけである。
そして、そのいつもの場所というのが、〝ココ〟である。
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そして待っていると、
ご主人がご飯を運んできてくれる。
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ご主人が皿の中でパウチのご飯を、
細かく刻んでくれていたからである。
カツオ風味のしっとりとしたキャットフードなのだが、
いつも、こうして吾輩のために、ご主人が細かく手で裂いてくれる。
そして、カウンターテーブルに皿が置かれるなり、
間髪入れず、〝フライング気味にがっつく〟のである。
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ムシャムシャ……、
ムシャムシャムシャ……、
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一瞬である……
桜が散るよりも、儚いのである……
そして、恒例の、お湯飲みタイム(蛇口から直飲み)である。
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食後はやっぱり熱いお湯に限るのである。
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