吾輩は頻繁に、ご主人の仕事の邪魔をするのである。
吾輩は頻繁に、ご主人の仕事の邪魔をするのである。
最近、ご主人は専ら家で仕事をするようになったのだが、
その際、吾輩はご主人の仕事の邪魔をするのである。
しかも、たまにではない……
頻繁にだ!!
前にも軽く触れているが、
吾輩のルーティンは、ご主人に〝お尻ポンポン〟をさせることである。
大抵は朝目覚めたときや、お昼寝から起きたときなんかに、
その日の一回目のポンポン要求することが多いが、
あくまでそれは、序章にすぎない……
そこからが〝地獄のポンポンタイム〟の無限ループのはじまりである……
こうやって物欲しそうな視線を、パソコン作業をしているご主人に送る。
ここがポイントである。
とにかくジッと見つめるのだ!!
どれだけご主人が作業に没頭していようとも、
どんなに〆切に追われていようとも、
こうして見つめ続けていれば、
吾輩の熱い視線に耐えきれなくなり、
必ず、ご主人のほうから「もう!! 何!?」と、根を上げる。
吾輩もなかなかの策士である……。
そして、たとえ、一回目のポンポンが一段落したとしても、
それで終わらせるほど、吾輩の相手は楽ではない。
間髪入れず、二回目のポンポンタイムを要求する!!
再度、パソコン作業に戻ったご主人の足もとで待機し、
すかさず、さっきと同じ視線を送るのである。
しばらくはご主人もこの吾輩の視線に抗おうと、
吾輩を頑張って無視を続けているが、
それでも構わず、視線を送り続けていると、
そのうち、耐えきれなくなり、