【俳句幼稚園】春の呟き俳句を1ダース
他の方のコメント欄にはやたら登園するのに実態は幽霊園児の私。基本的には宿題や企画、そして鳥季語の時しかまともに登園していないのだが、知る人ぞ知る、毎朝紫乃さんの呟き俳句のコメント欄に即興の鳥の句一句を残している。これは俳句幼稚園始まって以来の習慣だ。作句時間は5分程度と勝手に決めている。
今、企画もひと段落しているようなので、この呟き俳句の中からランダムに12句、ここに改めて公開したいと思う。お好みのものがあったらぜひぜひコメント欄で教えて下さい。その他コメントも勿論大歓迎。
呟いた期間:2022年2月4日~3月13日
鶏の聲ひときは高く春立ちぬ
(とりのこゑひときはたかくはるたちぬ)
【季語】立春
ゆくりなく鳥歌ひぬる梅見かな
(ゆくりなくとりうたひぬるうめみかな)
【季語】梅見
※ゆくりなく=思いがけず
料峭の窓辺千羽の鶴を折る
(りゃうしょうのまどべせんばのつるをおる)
【季語】料峭
薄氷の雀の重さ計りをり
(うすらひのすずめのおもさはかりをり)
【季語】薄氷
紙鳶つとモビングのカラス四羽
(いかのぼりつともびんぐのからすしわ)
【季語】紙鳶
※つと=さっと、急に
あどけなき風切羽の雨水かな
(あどけなきかぜきりばねのうすいかな)
【季語】雨水
羽ばたけるやうな気がして春兆す
(はばたけるやうなきがしてはるきざす)
【季語】春兆す
借りものの翼を嗤ふ春ならひ
(かりもののつばさをわらふはるならひ)
【季語】春北風
踊り場の鳥にあいさつ春帽子
(をどりばのとりにあいさつはるぼうし)
【季語】春帽子
霾るや異国の鳥のものがたり
(つちふるやいこくのとりのものがたり)
【季語】霾る
暮遅し孔雀の尾羽なほ長く
(くれおそしくじゃくのおばねなほながく)
【季語】暮遅し
鳥の音に誘はるるごと芽吹く森
(とりのねにさそはるるごとめぶくもり)
【季語】芽吹く
さて。今日の季語は何だろう。毎朝の楽しみである。
扉絵:『わくわくするね』-モズ Shrike
鳥たちのために使わせていただきます。