花の解剖 と ツチノコ と カモさん -春の自然観察(後編)-
こんにちは、つぐみです。
「春の自然観察」とは言いながら、すでに5月も終わりですね…。
前編では、この春出会った木々の新芽をご紹介しました。
後編では、その他の植物や動物・昆虫をお届けします。
ヤマブキ
生物学を学んでいる僕は、たまに野外で植物を採集して実験に使います。今回はヤマブキの花を解剖しました。
突然ですが問題です。「めしべ」はどこにあるでしょう?
見つかりましたか?
実は花の中心に集まっている針状の構造のうちほとんどは「おしべ」。
めしべは中心にちょこっと生えているこれ↓
中心に見えている、粒状の葯(やく=花粉が出てくるところ)がない2本が「めしべ」です。この花では5本のめしべが見えました。それにしても、なぜここまでおしべを多く(100本以上!)する必要があったのでしょうか。多いほど訪れた昆虫に花粉をつけて運んでもらいやすそうですが、おしべを多くするためのコストも必要です。花が大きく開いているため、昆虫の接近角度によらず確実に花粉をつけるために有利なのかもしれない、と僕は思いましたが、本当のことはヤマブキさんに聞いてみないと分かりません…。
シャガ
森の中にたくさん咲いていました。アヤメ科の植物を見ると、すーっと伸びた茎や落ち着いた色の花に気品を感じます。花びらの斑点模様といい縁のヒラヒラといい、よくここまで精密につくり出せるなぁと思います。
モンシロチョウ
今のカメラを使い始めて約半年。今までは普通のオートフォーカス(カメラが自動でピントを合わせてくれる機能)を使っていましたが、最近は「ピンポイントフォーカス」に目覚めました。ピンポイントフォーカスもオートではありますが、ピントの合う範囲が小さく、より集中して合わせることができるため、小さい被写体でもきれいに写ります。この機能を知ってから、花に止まるチョウやハチを撮るのが楽しくなりました。
トカゲ
橋を渡っていたらササササーっと出てきました。日差しを受けて気持ちよさそうにしています。この時のトカゲさんは意外とお腹が膨らんでいて、「手足をなくしたらツチノコになるかも…」なんて思ってしまいました。
キジバト
鳥って、思いっきり息を吸い込むと真ん丸フワフワになっちゃうんですよね。繁殖期のためかお腹が若干茶色っぽくなっています。ボールみたいでかわいいです^^
カルガモ
菜の花を添えて。
4月下旬になると十数羽のこどもをつれたカルガモさんを見かけます。
流されそうになりながらも必死に親鳥についていき、岸にたどり着けばヨチヨチ歩く赤ちゃんカモさん。川沿いを散歩する人も足を止め、笑顔で見守っていました。
以上、久しぶりの更新でした。
テストやレポートの締切が迫っているので、次回更新はちょっと先になるかもしれません。気長に取り組んでいきたいと思います。