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一番最初に伝えたいこと

こんにちは!!
丘咲 つぐみです。

2回目の記事になります。

児童虐待というと、
幼い子どもが親から暴力を受ける、
最悪のケースなら取り返しのつかないような大怪我をする、
もっと最悪のケースなら命を落としてしまう、
ということを想像する人が多いのではないでしょうか。

でも、「児童虐待」というと、このような括りの中だけで収めることのできるものではないのです。
「虐待の種類」には、身体への暴力だけでなく、
・心理的虐待、
・ネグレクト、
・性的虐待、
・教育虐待、
と、様々な種類があります。

また、「虐待当事者」というと、今虐待を受けている子どもたち、を想像される方が多いのかな、と思いますが、この「虐待当事者」も、次のような感じに、子どもたちに限定されるものではないのです。

・今虐待を受けている子どもたち(虐待予備軍を含む)、
・虐待を受けて成長した人(「虐待サバイバー」と呼ばれています)、
・虐待をしてしまう親御さんたち、

各虐待の種類の特徴や、各虐待当事者の種類の特徴などは、またゆっくりと、書き連ねていきたいと思います。
今日、私が伝えたいこと、それは、私がこうして記録していくに当たって、どうしても「一番最初に伝えたい」と決めていたことです。

それは、虐待をしてしまう親御さんを、単なる「加害者」として捉えないで欲しい、ということです。
先にお話したように、「虐待をしてしまう親御さん」も虐待当事者です。
これは、加害者としての当事者、という意味だけではありません。
「虐待をしてしまう親御さん」たちは、加害者の立場ではありますが、たくさんの、複雑な問題を抱えています。この「問題」については、また後々お話をさせて頂きたいのですが、簡単には想像し切れないような問題を抱えていることが多いのです。

それに、もし、親御さんたちを加害者、加害者と非難し続けたとしても、それは虐待を止めることの解決には何も繋がりません。

だから、虐待をしてしまう親御さんを単なる「加害者」として捉えないで欲しいのです。

私が自分の体験をお話させて頂くと、
そんな酷いことを受けて育ったのか、
そんな酷い親がいるのか、
と、私に代わって私の親を責め、私に共感してくれようとして下さる方がたくさんいます。
それは、優しさであり、そのように言葉を掛けて下さることに感謝しています。
でも、違うのです。
私は、決して親を恨んでいません。
と言っては、キレイ事過ぎるかも知れません。
実際には、深く恨んでいた時もありました。
それも否定できない事実です。
でも、それは違う、ということに気が付きました。
虐待をする親自身も、苦しんでいた(今も苦しんでいるかもしれない)、親自身も多くの問題を抱えていたから、その問題から私への虐待という行動となってしまった。
そのことに気付けたとき、私は、虐待をする親自身も救い出せたら、と思い、活動をするようになりました。

だから、お願いです。
虐待をしてしまう親御さんたちを、単なる加害者として攻撃するだけに留めないで欲しい。
攻撃しても何も解決には繋がりません。
なぜ、可愛い我が子に虐待をしなくてはならない状況になってしまったのか、想像して欲しいのです。

そして、もう一つお願いです。
私の親を、決して責めないで欲しい。
私の親も、きっと苦しんでいました。
そして、私の親を責めてくれたとしても、何も解決しません。
だから、私の親を責めることは、決してしないで欲しいのです。

これが、「一番最初に伝えたいこと」です。


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