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一期一会の食の"わ"をつくる【食とわクッキング】

"食とわ"始動👌

2025年1月、食べものをたいせつにしながら、人と人、食材と新たな価値をつなぐプロジェクトがスタートしました。お家で使いきれなかった食材が、新しいレシピで蘇るかもしれない。地域のイベントで、見知らぬ誰かと食卓を囲むかもしれない。"食とわ"は、そんな“循環“の輪を、みんなで楽しくつくっていく取り組みです。

"食とわ"の記念すべき最初のイベントは、2025年1月25日(土)に開催された「食とわクッキング」。
お家や職場で余っている食材を持ち寄って、みんなのアイデアで変身させて、おいしく食べるサルベージ・パーティ(以下、サルパ)。
調理で出た生ごみを堆肥に変えて次のおいしいにつなげるコンポスト。
このふたつを掛け合わせたものが「食とわクッキング」です。
2024年までは「グッド!ネイバー!ミーティング!」というタイトルで開催していました。

会場の阪急オアシス日生中央キッチンスタジオ。日生中央サピエの1階にあります

家庭の余りものとスーパーの余りもの

参加していただく方には、お家や職場で使い切れない食材を持ち寄ってきてもらう(なかったら手ぶらでOK)サルパ。定番の「どう使ったらいいのか分からないいただきもの」、「畑で穫れた野菜」などに加え、今回は季節柄「使い切れなかったお餅やそば」などが集まっていました。
開催場所である阪急オアシス日生中央からはスーパーならではの食材が。販売期限をすぎてしまいそうな、いわゆる「おつとめ品」の野菜やお魚もあるのですが、中には賞味期限までにはしばらくある袋麺などの加工品も。

あ、袋が破れてますね。スーパーでは外装の破損などにより商品が販売できなくなってしまうこともあります

食品ロスを知る・考える

食とわクッキングの前半では、みんなで「知る・考える」時間を設けています。
今回は一般社団法人フードサルベージ代表理事の平井巧さんから、食品ロスについてお話いただきました。
耳なじみのある食品ロスという言葉ですが、改めて向き合ってみると、なるほど少し見え方が変わってきます。食品ロスをポジティブに捉え、たのしくおいしく昇華させる手立てのひとつがサルパなんですね。


サルパを楽しむコツとは?サルパで新たな食品ロスを生まないようにすることも大事ですね

食材と向き合ってみる。魔法をかけるには?

改めてみんなで集まった食材を囲みます。「なぜ余ったのか」を聞きながら、「どうしたらおいしく食べられるだろう」を考えてチームで作戦会議を開きます。

初めて手にする食材もみんなで使えば怖くない!

いいかも!やっちゃえ!が飛び交うクッキング

メニューを決めてから食材を揃える料理教室とは違い、集まった食材での即興となるサルパではアイデアと度胸でクッキングが進みます。
普段家ではしない調理の仕方が生まれるものサルパの醍醐味。迷ったらチーム内で話して「いいかも」「やっちゃえやっちゃえ」という大胆でポジティブな会話が飛び交います。「おいしくなるかな」と不安がよぎっても、形になっていくとおいしそう。たとえおいしくなくてもみんなで笑えそうな雰囲気が生まれます。

役割分担も大事なポイント。こちらのチームはサラダと・・・つくねのような?
たくさん集まったみかんと大根。何に変身するんでしょうか
実録 ーおでん具の肉巻き焼きができるまでー
①数種類のおでん具を細長く切り、つなぎのマッシュポテトの素を付けて牛肉で巻きます
②マッシュポテトの素は焼く前にまぶしておきましょう
(水で戻すとマッシュポテトになる便利な食材があるそうです!)
③塩コショウとガーリックで味を付け、表面がこんがりするまで焼きます
(おでん具に味がついているので味付けは少量でOK♪)
④軽く炒めた里芋を乗せ、カットレモンを添えたら完成!

爆誕!本日の8品

60分のクッキングタイムを経て、3チームの料理が揃いました。


彩りがきれい!おいしそう!!



ー本日のお品書きー
・ブリしゃぶとかぶのサラダ~イタリアンと中華2種のドレッシング
・いなりもち
・そば米の鶏シューマイ
・チキンのオレンジ煮
・アボカドとマッシュポテトのリゾット
・おでん具の肉巻き焼き
・かぶのおもちびろーん鍋
・大根とフルーツ缶のジュース    

使い方が分からなくて余っていたそば米は、鶏シューマイの衣になりました!
蒸し器がなくても水を入れたフライパンにクッキングシートを乗せるとできるそうです
リンゴジュースを入れたら1度リンゴジュース味になってしまったお鍋。
みんなで考えながら味を立て直していく実験の様な工程を楽しむこともサルパの醍醐味です
フルーツ缶とすりおろした大根で完成したジュース。
と、そこで残っていた山芋パウダーを発見。「入れちゃおうか」となるのがサルパです
お待ちかねの試食タイム。ぱっと見では分からないほかのチームの料理のアイデアに興味津々です

コンポストって、やってみるとどうなるの?

食とわクッキングでは、調理で出た生ごみをコンポストします。
今回は参加者の約3割がご家庭でコンポストをされていましたが(これは非常に多いです。というのも、"食とわコンポストチャレンジ"の参加者さんが数名来てくださっていたからです!)、聞いたことがあっても実際にどういうものか知らない方がほとんど。機械のやつ?ケースのやつ?コンポストにも色々ありますが、食とわプロジェクトで使用しているのは、不織布でできたバッグ型のものです。ファスナーが付いているので外から虫が入ったり、匂いが著しく漏れてしまったりという困りごとも少なく、何と言っても持ち運びに便利。
そのコンポストバッグに微生物がいる土を入れておき、出た生ごみを入れ毎日(3週間続ける)ザクザクかき混ぜておくと、その後の3週間の休養期間を経て堆肥ができる、という仕組みです。
生ごみが堆肥に生まれ変わって次のおいしいにつながる、ということももちろんステキなんですが、お家から出すごみの量が減るということがシンプルに嬉しいですよね。

入れたものをスコップでザクザク刺して細かくし、土をまんべんなく付けるように底の方から混ぜるのがポイント。野菜や果物の種、シールやビニールを発見したら取り除いてあげてくださいね(分解されないので残ってしまいます)


サルパで体感する食とわの"わ"

食品ロスについて知り、食に対する見方や考え方がちょっと変わる。
自分では使い切れなかったものがみんなの力で"おいしい"に変身する。
限られた食材、限られた時間の中で初対面の人とアイデアを出し合い協力して料理をつくる。
何を使ったか、どんな味付けをしたかを話しながら、ここで生まれた新しい料理の味と"たのしい"をみんなで共有する。

食とわクッキングで考えたこと知ったこと、みんな(輪)で体験した"たのしい""おいしい"や驚きは、持って帰って実践したり誰かに話(わ)すことで少しずつ広がり、まちに食とみどりのサイクル(環)を生み出します。
「環境のために!」と考えると少し難しいことも、「自分のため」「家族のため」「自分たちが住むまちのため」と思って始めると身近なところで変化が起きて、ちょっと嬉しい・これなら続けてみたいと思えるアクションとなったりもします。
いつもとは少し違う角度で"食とは?"を見てみる「食とわクッキング」。
次回は3月8日(土)、場所は同じく阪急オアシス日生中央キッチンスタジオで開催です。ゲストに「ソラカフェなないろじかん」メインシェフ・宇川友子さんを迎え、食材使い切りや調理のコツを聞きながら楽しいクッキングの時間を共有します。サルパ(38)の日、ぜひご参加ください!

参加申し込みはこちらから↓
https://x.gd/dElJV

最後は恒例のポーズで「食とわ~」♪
ご参加ありがとうございました!


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