最近の記事

スタバで自分らしさを否定する

他人より優れたいという欲望で 水を得た魚のようにぐるぐる回るこの世界で 自分らしさ という魔法の言葉にかけられないように必死 自分は他人がいないと成り立たない なのに他人と比べないで自分が好きなことをしろと言う それはあまりにも暴論で、なのに 他人と比べてしまい自分を愛せないことにさえ罪悪感を抱く 他人と比べることと、自分を愛することは同じことなのに。それはまるで反対のことのように語られて、それができない人はいいねはもらえない 私が知りたいのは、 自分を愛する方法じゃな

    • 一生自分の鞄持ち

      人生は自分の機嫌を取る連続だ 大きな家に住むから 大好きな家族がいるから 愛しい恋人がいるから 機嫌がいいわけじゃない 自分の機嫌を取りたいから 大きな家に住み 大好きな家族と人生を過ごし どこにもいない愛しい恋人を探すのだ なんだか自作自演のようで すこし寂しくなるが たぶんそれはある角度からみた悲しさで どこかの角度は幸せ 機嫌を取りたいから つらくても表現して いなくてもさがして 息をする そしたら、それでしか味わえない気持ちもあって その気持ちは絶対にそこに

      • 逃げてる、ずっと

        中学の時、部活が大嫌いだった。 自分にとって、意味がなかった。ただ苦痛だった。でも学校という村の小さな部活という世帯において、やめることは未知の恐怖だった。 3年間、続けた。 続けた結果、過敏性腸炎だけが残った。 過敏性腸炎は、お腹がすぐ痛くなる病気だ。 お腹なんて誰でも痛くなるし、ちょっとしょぼい。でも、そんなしょぼさも含めてこの病は自分を征服し、おそらく性格さえ変えた。 それ以降、続ける、ということに夢が持てなくなった。その瞬間に楽しいことしか、正解じゃなくなった。現

        • 心つぶしてジュースにしたい

          認められたくて仕方ないんだよ 認められなくてもいい自分さえ認めて欲しいんだよ どうしようもないくらい、どこからどう見てもつまんないことくらい分かってんだよ いや、ほんとは分かってない でも分かりたくない 分かったふりして安心してる だから言われると図星なんだよ 何言われても図星なんだよ 何にもできないから、なんにもしない方がいいんだよ もうさ、どっちかにふるか いや、こう言う思考がいけないんじゃないか 決めようとすることがダメなんじゃないか 何かを決めることで自分を説得さ

        スタバで自分らしさを否定する

          軽傷ではある、でも泣きたい

          幼稚園でデブだからお遊戯会の衣装、 つぐみは着れないよ!と男の子に言われたこと つぐみの真似するね! と、カタコトの英語をオーストラリア人にバカにされたこと 友達を家に呼んだら、ノリで押されて、 ドアが音を立てて、お父さんにバレてないか とても恥ずかしくなったこと 夏の暑さで朦朧としながら ボールを拾い続けた部活動で 一度だって自分を褒められなかったこと 自信はなかったけど たくさん練習したスピーチで ヒソヒソと話す声がこわくてこわくて 涙がとめどなく溢れてきたこと

          軽傷ではある、でも泣きたい

          ばかにされること

          物事に優劣って絶対あってさ、 誰かに自分が大事じゃないってわかると とても寂しくなる それは恋人とか そんなことじゃなくても良くて 言葉の節々に うなずき方とか笑い方に あらわれている 多分その人も悪意はなくて ただただ普通に接していて それがとてもつめたいとうつる 私だって価値の中で生きていて 自分の体温が わたしの心を透かしてて 透かされた心は、 向けられた人には あまりにも鋭くて 向けている本人には どこまでも鈍い だから針のような心を 飲み込む時 なにも感じ

          ばかにされること

          わからないことたくさん

          年金制度 マイナンバーカード ケータイ料金 死ぬ確率 こころ ビジネス本 なみだ あした 時代 手触り

          わからないことたくさん

          分かんないこと考えなきゃ

          何かをわかった気になると すごく安心する 私は他の人より、世界の真理を知っている 欲望と悲しみを扱える そんなふうに信じ込んで、 頭の中で誰かを言い負かすと ほんとうにくだらないのだけど すっきりする そしてそんな自分が情けなくて さっきまでの妄想をさっと手で仰ぐように消して 今度は何も知らないと信じ込む 自分はなんでも分かっているのだ、 と信じ込むことはこんなにも容易かったのに 分からなさを想像するのはこんなにも難しいのかと途方に暮れる 何かをわかることは刺激であり

          分かんないこと考えなきゃ

          友だちと恋びと

          友達と恋人って何が違うんだろう よく、友達みたいな恋人がいい、とかいうけど、なんなんそれ 友達から初めて徐々に恋人になれたら、とかもいうけど、なんなんそれ、進化系ポケモンじゃないんだから まぁ付き合ったことないひとがつべこべ言ってることがいちばん、なんなんそれ でも最近思ったことがあって、友達と恋人の境目って相手にはほぼない気がするのだよね その相手を所有することによる自分の価値の変動 この大きさが全然違う 素敵な彼氏いていいね〜 優しそうな旦那さんだね〜 とかめっ

          友だちと恋びと

          はりぼてはいつも自分

          普通の会社員をしている人の気持ちが本当にわからない。 毎日同じところに行って、同じような仕事をして、同じ人と話して、周りと同じような人になる。 自分の未来図がオフィスの同じ部屋のどこかしこに座っていることへの恐怖や虚無はないのだろうか。 たしかに、出世する、出世しない、色々ある。 でもどのパターンも大体想像できてしまう。 結末のわかることを頑張るのは、むずかしい。 それにその未来に対する絶対的な価値を信じていないといけない。 じゃあ、わたしはどうか。 芸人は、未来なんか知り

          はりぼてはいつも自分

          朝のコーヒー

          休日の朝、それぞれの部屋から家族が1人ずつのっそり出てくる瞬間が好きだ。 それは本当に大きさなど合わせて冬眠明けのクマで、伸びたお腹がパジャマから顔を出す。 そんなクマたちに春の到来を告げるため、 朝はこたつやダイニングテーブルやベッドでコーヒーを飲む。 パパと姉と私はブラックコーヒー。 ママにはたっぷりのミルクを入れて。 自分が作る時もあるし、誰かが作ってくれることもある。 私は1年間喫茶店で働いていたことがあり、家族の中ではバリスタ的地位を確立している。 ちなみにバ

          朝のコーヒー

          1日で1000万稼ぐ方法

          会社に、何を言っても否定から入る人がいる。 「すいません、ここってファイル修正済みでしょうか?すいません、なんか私が多分場所分かってないだけなんですけど、あ、でも一応見はしたんですけど、えっと」 相手にできるだけ恥ずかしさを生まないよう 自分をわざとらしいほどに下げながら質問をする。 私はこういうことをよくしてしまうが、 彼は特別そうしないといけない人だ。 仕事の半分は掲示板を見て、お菓子をもらう時以外はお礼を言わない。もちろん謝らない。 いかんせん仕事はできる。

          1日で1000万稼ぐ方法

          きょうのきもち

          造花でいいか めんどくさいし ていうか薔薇ってあるのか 一センチの前髪 異世界への入り口 分からないから 泣いたんだ 悲しいからじゃないよ フラペチーノじゃ 物足りない しあわせ 噂で聞いたプリキュアの派遣切り

          きょうのきもち

          私にとって世界は全然まだ憎い

          歳を取れば取るほど、世界を愛しているような気がする 花に見惚れたおばちゃんや 野菜の機嫌を見るじいちゃんや 猫を溺愛するばあちゃんは 世界を愛しているように見える もし、歳を重ねるごとに 世界と触れ合うごとに それが諦めではなく積極的合意で 世界を愛することができるなら 私は早くシワシワになりたい

          私にとって世界は全然まだ憎い

          そらに溺れる

          大学一年生のとき、そらに溺れそうになったことがある。 比喩ではなく、ほんとうに息ができなかった。 大学の帰り道、苦しくて苦しくて、体格に見合わない肺活量に我ながら戸惑った。 いじめられていたわけではない。 (授業は1人で受けるのが超かっこいいと思っていたので、ほとんど友達はいなかったが) お金に困っていたわけではない。 (イギリス在住の親から初任給でもちょっと苦しいくらいの賃料を払ってもらっていた、私大は学生をほんとうにかもだと思っている、、) ただ、理解不能だったの

          そらに溺れる

          とくべつな日のケーキ

          我が家では誕生日やお正月などのとくべつな日には、決まってケーキを食べる。 違う味のピースを四つ買ってきて、 みんなで箱の中をぐーっと覗き込む。 「わぁ〜美味しそう!」 母と姉と私は反射神経で顔をほころばせる。 父は家族の中で男性として三対一で圧倒的マイノリティなので、 「ほんとだぁ〜」 と言いながらする小さな拍手が否応なしに身体に染み付いている。 みんなの待ち遠しさを一心に抱えて迎えられた 赤ちゃんみたいなケーキたちは 誇らしげにそれぞれのチャームポイントを光らせてい

          とくべつな日のケーキ